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ガムザッティの感動おすそわけブログ

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gamzatti@ Re[1]:「ムー」「ムー一族」(05/28) ひよこさんへ 訂正ありがとうございました…
ひよこ@ Re:「ムー」「ムー一族」(05/28) ジュリーのポスターに向かってジュリーっ…

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gamzatti

gamzatti

2007.01.13
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カテゴリ:バレエ・ダンス
小林十市といえば、ドラマ「プリマダム」で初めて知った人も多いと思いますが、
モーリス・ベジャールという偉大な振付家のもとで見出され、
多くのベジャール作品に出演した有名なバレエダンサーです。
そして、彼はもう一つの顔を持っています。
「人間国宝・柳家小さんの孫」。

今日、ベジャール生誕80周年特別イベントとして行われた
「小林十市、ベジャールを語る」に行ってきました。
司会は舞台に詳しいフリー・ライターの佐藤友紀さん。
しかし、小林氏、司会をおしのけしゃべる、しゃべる!
それも緩急つけて話の面白いこと!
オチもちゃんとある。さすが、小さんの孫! 血は争えません。

彼のすごいところは、ただ「話が面白い」だけではなく、
ちゃんと「伝える」ものを持っているという点。
今回ベジャールを語るにあたり、
「ベジャールの振付にはクラシックの一番、二番、といったポジションのように、
 ベジャールバレエの基本ポジションがある」というコンセプトで、
動きや立ち位置のパターンを手書きで資料として用意してくれていた。
「これらを組み合わせることで、ベジャールの動きができあがる」

また、ジョルジュ・ドン、ジル・ロマンといった名ダンサーを輩出した
ベジャールの二十世紀バレエ団(現在のベジャール・バレエ・ローザンヌ)では
ダンサー一人ひとりがこだわりを持って踊っていたこと、
その「こだわり」とはどう見せるか、自分のやりたいことは何かを突き詰めることであり、
「おとなの男が踊っている」かっこよさがあった、と振り返る。

ベジャールバレエ団とは、生活すべてがベジャール色。「仕事」という感覚は薄く、
個性の集まりであり、意識であり、ダンサーの存在そのものが問われる場だったという。

それは「自分」が問われる場ではあったが、
「形」が決まっているクラシックバレエは、ごまかしがきかない難しさがあり、
その点、ベジャールバレエの方が気楽なところもあると言っていた。

彼は体調面で来日ができないベジャールに代わり、
1月27、28日東京バレエ団による「ベジャールのアジア」のうち、
「中国の不思議な役人」の振付指導をしている。

私は2004年の東京バレエ団ベジャールフェスティバルで、
この演目を観ているが、非常に感銘を受けた。
フリッツ・ラングの映画「M」にインスパイアされて
ベジャールが1992年にバルトークの音楽に降り付けたこのバレエは、
踊りであるとともに、演劇的な要素が強い。

小林は2003年に引退してから、ドラマや演劇にも参加するようになった。
2004年の振付指導と、今回2007年の振付指導では、そのあたりが違うと言っている。
「振り向く、という動作一つをとっても、『なぜ振り向くのか』意識させている。
カウントをとって、はい、そこで振り向く、という動作だけの問題ではない。
振り向く理由、必然性をダンサー一人ひとりが自分の中から出てこないと表現にならない」

ベジャールの振付は音楽に対して完璧だから、
ストーリーはすべて音楽の中にある、と彼は語った。
今自分がダンサーに意識させている「演技」の部分こそ、
ベジャールが目指していたことなのではないか?と今悟る、とも。

腰を痛めているというが、
トークショーなのに、たくさん体も動かしてくれた。
「ベジャールポジション」をランダムに選ばせたものをつなげて、
たくさんの「ベジャールっぽいダンス」を即興で踊った。
まるで学生のように、「ジル・ロマンのモノマネをしまーす!」といって、
いろんなクセを披露してくれた。

そうそう、
「ビデオで振付を勉強するときは、それがそもそもの振付なのか、
ダンサーのクセなのか、そこをカンチガイしないように気をつける」というのが、
さすが振付指導をやってきた人だな、と思わせた。

自然体で、しゃべりだすととまらない小林十市は、とっても気さく。
眼をきらきらさせて観客に笑いかける小林。
しかし、踊る小林はまた、カリスマの空気をかもし出す。
これから、どういう活動をしていくのだろう。
楽しみだ。





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Last updated  2007.01.15 18:54:42
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