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gamzatti

2007.05.23
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2002年、Kバレエは遂に古典中の古典、「眠れる森の美女」全幕公演にこぎつけます。
全三幕、舞台装置も登場人物も、ソロで踊る人間の多さも、
最初の全幕「カルメン」とは比べ物になりません。
次の「ジゼル」だって、二幕仕立て。
熊川を、Kバレエを、早くから知るファンにとって、
このプロダクションの幕開きは、もちろんうれしいことではありましたが、
「大丈夫か??」という親心(?)も同時に抱いていたのです。
今のKバレエと違って、当時主役を踊って観客をうならせることのできるダンサーは
熊川、ヴィヴィアナ、キャシディの他には、はっきり言っていなかった。
「眠り」は一幕のオーロラ姫の誕生会で踊る妖精のソロやパ・ド・トロワ、
三幕の結婚式で次々と登場する童話の世界の住人など、
華やかで難しくて、見所の多い踊りが満載。
特に一幕は、王子もオーロラも出てこないので、全体のレベルが問われます。
「だいじょぶか~、だいじょぶか~、だいじょぶか~・・・」
別の意味で息が詰まるほど緊張しました。
三幕の踊りは完成度が高く、本当にほっとしました。

同じヴィヴィアナ・デュランテが1994年、主役で踊った英国ロイヤルバレエの「眠りの森の美女」は、
そりゃあそりゃあ見事なわけで、
よくよく見れば、ほとんどすべてのソロパートを、「プリンシパル」級が踊っているんだから、
見ごたえあるはずです。
ビデオに収録されているのとほぼ同じメンバーで来日した時(1995)、
熊川はプリンシパルで、青い鳥を踊っていました。
(ビデオでは、現在Kバレエのバレエマスターに就任したエロール・ピクフォード)

2002年のKバレエの「眠り」は、私ははっきり言って及第点ギリギリだと思っています。
私がナマで見た舞台よりは、DVDの方が出来がよいのが救いです。
この公演時、ヴィヴィアナ自身も、本調子ではなかった。
ロイヤルの残像が頭にある私としては、そこが一番納得がいきませんでした。

2006年。
「ジゼル」「眠り」「コッペリア」「白鳥の湖」「ドン・キホーテ」「くるみ割り人形」と
古典全幕の有名どころをすべて経験し、
康村和恵、荒井祐子を新プリンシパルに迎え、
生え抜きの松岡梨奈、東野泰子、神戸里奈の躍進著しく、
創立当初から女性陣を引っ張ってきた長田佳世も健在、
この時のKバレエの「眠り」ほど、キラキラと輝いてみえたものはありませんでした。

そして、ヴィヴィアナが!!!
あの圧倒的な切れとスピードを誇ったロイヤル時代に勝るとも劣らぬパフォーマンス!
10年の隔たりなど、ちっとも感じさせなかった。
ヴィヴィ一人勝ちの長い時代を経て、女性の踊り手がどんどん台頭してきたことは、
ヴィヴィにもいい影響を与えているのではないかと思います。

この時、ちょうどKバレエの名誉総裁に就任したアンソニー・ダウエルは、
なんとカラボス役で舞台にも上がりました。
彼が登場した途端、空気がピンとはりつめる。
そこに「重要な人物」として、カラボスという役が確かに生まれたのです。

そのダウエル、今度の「ドン・キホーテ」ではガマーシュをやるっていうから、
どーしましょ!?
永遠のダンスール・ノーブル、最高のジークフリートの誉れを手にしたダウエルが、
おバカなガマーシュ役を、一体どのように料理するか?
あの存在感が、またまた舞台を席捲するのではないでしょうか。
バジルもキトリも、がんばらないと、かすんじゃいますよ!!

話を戻して、「眠りの森の美女」。
2002年の初演が収録されているDVDは、品薄のようで、
アマゾンで32,000円から、とかいう、法外な値段がついていました。
普通に正価で買っている人もいるようですので、
よく調べてからにしましょうね。
初演に32,000円出すなら、現在のKバレエをナマで観た方がいいと思いますよ。








Last updated  2007.05.24 16:25:15
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