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テーマ:好きなクラシック(2282)
カテゴリ:音楽
女学生だった彼女はピアノがやりたくて、東京の音楽学校を受験します。 つまり、それが今の東京藝術大学の前身。 そしてその頃の学び舎にして日本発最古の洋楽式コンサートホールが、 今上野公園の一角、国立博物館の向い側にして東京都美術館の隣にある木造の建物 「旧奏楽堂」です。 この建物は、「純情きらり」でも時々出てきましたね。 これは本来藝大のキャンパスの中にあったものですが、 昭和40年代から、老朽化のため、明治村に移築する話が進められていました。 これに対し、 建築家や音楽家を中心に「現地保存」を求める声が高まり、 昭和54年、「奏楽堂を救う会」が結成されます。 いったんは正式に明治村に行くと学内で決議までされてしまう! ところが、 当時の台東区長が区内に移築できないかと申し入れたところから、新たな展開が。 区では墨田公園での移築保存を考えていたのに対し、 「救う会」は上野公園内を強く要望。 でも、 上野公園って、台東区にあるけど都立の公園だから、 区長にはそんな権限ないんです。 いろいろな人たちの熱意が、モノを動かす(動かさない?)ということってあるんですね。 時の都知事から 1.国指定の文化財とする 2.一般公開する という条件付きで、上野公園内への移築保存が許可の運びとなったのです! そして今。 私たちは、300円を払えば中を見ることができます。 山田耕作をはじめ、これまでの卒業生たちの軌跡もたどれるし、 解体・移築した時の写真や、解体して現在は使われていない構築物の一部も展示されています。 二階のホールは今も現役。 プロのコンサートも開かれますが、 日曜の14:00と15:00、木曜の11:00からは、 藝大(大学院含む)の学生による演奏会が、入場料の300円だけで聴けるのです! 私が行った第一、第三日曜日は、チェンバロ演奏です。 第二、第四日曜日は自慢のパイプオルガン。 これも移築にあたり、「パイプオルガンをよみがえらせる会」が結成されて 昭和3年に寄贈されたものを修復して、そのまま使っています。 (パイプオルガンのパイプは、1本1本手作りだって知ってました?) 木曜は、管楽器を初め、いろいろな楽器の演奏が楽しめます。 あめ色の木造内装の中で、静かに音楽に身を任せる30分。 エアコンも効いていて、 この季節、上野の森を散策したり、美術館めぐりの途中で一休みにも最高です。 心も体もリラックスできますね。 DVD 純情きらり 完全版 DVD-BOX 1 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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