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テーマ:おすすめ映画(4015)
カテゴリ:韓国映画・アジア映画
私は現在『Wife』という隔月発行の投稿誌で
「気ままにシネマナビ」というページを持たせてもらっていて、 1ページに、封切映画を1本と、それに関連したDVDのレビューを書いています。 これまでのカップリングとしては 「マーダーボール」と「AIKI」・・・・・・・・・(車椅子つながり) 「幸福な食卓」と「うちへ帰ろう」・・・・・・・・・(家庭の問題つながり) 「鉄人28号 白昼の残月」と「機動戦士ガンダム」・・(ロボットアニメつながり) 「魔笛」と「アマデウス」・・・・・・・・・・・・・(モーツアルトつながり) 「毛皮のエロス」と「カミーユ・クローデル」・・・・(女性の愛と職業の問題つながり) 「潜水服は蝶の夢を見る」と「レナードの朝」・・・・(意思がないと思われがちな疾患つながり) などです。 そして、4月に出たもので紹介したのが、、「光州5・18」。 チベット問題が起こったときに、一度ご紹介したあの映画です。 今日は、誌面では私がどんなふうに映画を紹介しているか、 ちょっと見せちゃおうかな。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 軍が市民に銃を向けた時 映画:「光州5・18」 監督: キム・ジフン 配給: 角川映画、CJエンターテインメント ストーリー● 韓国南部・光州市。 タクシーの運転手ミヌ(キム・サンギョン)は高校生の弟ジヌの親代わりだ。 1980年5月、彼らの平穏な生活に、突然緊張が走る。 民主化を求めデモを止めない大学生たちを制圧すべく、大量の軍隊が乗り込んできたのだ。 武器を持たぬ市民を無差別に打ちのめす兵士。 級友を殺されたジヌは、デモの先頭に立つ。 「政治がどう変わっても、絶対に生きぬくんだ」と諌めるミヌも、やがて軍を相手に戦うことになる。 (5月10日から新宿ガーデンシネマほか全国ロードショー) 市井の人々が「理由なく」「無差別に」家族を隣人を殺された時、人々はどう行動したか。 この映画は否応なく政治の渦にのみこまれ、誇りと絶望のうちに戦い死んだ人々の心もようを、 丁寧に描いている。 若者らしく一途な正義感に燃える高校生ミヌをイ・ジュンギが好演。 市民軍を指揮する冷静な元大佐フンスにアン・ソンギ。 敬虔なキリスト教徒で看護婦のシネ(イ・ヨウォン)が、人を殺してしまい震える場面は圧巻。 殺人という非日常が日常になる恐ろしさを描いて余りある。 初めジヌを諭していた担任教師が、彼らをデモに送り出す場面は心が痛い。 毎日大勢の人が死んでいるのに、報道は「市民の犠牲者ゼロ」の矛盾。 自分たちが「暴徒」と呼ばれる悔しさ。体制に蹂躙される苦しみがほとばしる。 たった28年前の史実である。 隣国の深い痛手を思い、自分の生き方を考えさせられる映画。必見。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 「光州5・18」は、現在も東京他で上映中。これから上映する地域もあります。 ぜひぜひお運びください。 *なお、この時併記したDVDの映画は「大統領の理髪師」でした。 こちらも素晴らしい映画なので、ぜひどうぞ。 **『Wife』次号(332号)の発行は6月上旬。 今回は7月封切りの「クライマーズ・ハイ」(主演・堤真一)と、 以前NHKでやったドラマの「クライマーズ・ハイ」(主演・佐藤浩市)を並べて書きました。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2008.06.01 23:21:15
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