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テーマ:試写会で観た映画の感想(678)
カテゴリ:日本映画
尾上菊之助が、本格現代アクション劇に挑戦!
…というふれこみの、映画なのだが、 いえいえ、そんなもんじゃございません。 松方弘樹です! サイコーにダンディ、カッコよすぎです! 顔なんか見えない冒頭のところから、 トレンチに帽子に拳銃、そのシルエットだけでため息が出ます。 アンタが主役! その松方弘樹が「ぼうず…」と呼ぶのが、宍戸錠なんですから。 この宍戸錠が、かつて「エースのJOE」と呼ばれた男として出てきます。 (わかる人にはわかる、若い人にはわからないかも) 「おいぼれ」二人が決闘するんですよ。 どこが「おいぼれ」なんでしょう。 体にしみこんだハードボイルドが、炸裂します。 とにかく、往年のスターが今もスターであることを認識させられる、 そんな映画であります。 菊之助は暗号解きの名人として出てきます。 探偵ではあるけれど、頭脳労働派。 「陰陽師」の野村萬斎と「少年探偵江戸川コナン」を足して二で割ったような、 ちょっと浮世ばなれした感じを出しています。 でも、稲森いずみとのからみは、ちょっと無理があったかも。 お子ちゃま的な匂いが漂っていました。 もうちょっと大人の色気が出てくると、ドキドキしちゃうんだけどね。 でも、そうなると、 土曜ワイド劇場で明智小五郎をやってた天地茂っぽくなっちゃうかもしれない。 冒頭、川崎市で事件が起こるんですが、 これ、なくもがなの感あり。 菊之助扮する探偵が、いかに暗号解きに明るいかを知らせるためだけにある。 何より、警察や消防と協力する黒ずくめのスーツ男たちって、ヘンだった。 松方弘樹のカッコよさだけで、十分イケる。 それを再確認した1時間半でした。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2009.03.09 23:37:24
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