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gamzatti

2009.03.27
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カテゴリ:歌舞伎・伝統芸能
昨日見た「元禄忠臣蔵」は、昭和初期の作品。
江戸の時代に出来た「仮名手本忠臣蔵」が関係者の名前を変えて実話をドラマ化、
「これはフィクションです。実在の人物や団体とは何の関係もありません」
と但し書きをつけた二時間ドラマだとすれば、
この「元禄忠臣蔵」は、ワイドショーの再現フィルムに近い。
名前も実在のものに戻っているし。

その中でも、「仙石屋敷」の段は、
いわば「ヒーローインタビュー」
本所の吉良邸から内匠頭の墓所がある泉岳寺まで凱旋パレードを敢行、
沿道からやんややんやの歓声を受けてきた四十七士を座敷に呼び、
ずらっと並べて話を聴くのです。

まずは
今、敵(吉良上野介)を倒して血まみれ汗まみれ、
取次ぎを求めてきた二人に対し、玄関先で

「今のお気持ちは?」

(これに対する答えが「ゆっくり寝たいです」っていうのも、今と同じだよね)

その後座敷に全員並べてひな壇会見。

「夜だったから、暗くありませんでしたか?」
「敵の中で一番手ごわかったのは誰ですか?」
「どうやって壁を乗り越えましたか?」
「合言葉を決めましたか?」
「誰が一番先に切り込みましたか?」
「それが吉良本人とどうやって知りましたか?」
「最年長はどなたで何歳ですか?」
「切腹させたのは吉良じゃなくて幕府なのに、なぜ吉良にあだ討ちを?」
「あだ討ち以外、方法はなかったんですか?」
などなど、次々と質問していくのです。

観客は固唾を呑んで聞き入っています。
レポーターと視聴者は一体です。

このやりとりを目の当たりにしながら、
私は先日の、「侍ジャパン」の勝利者インタビューを思い出していました。

「侍ジャパン」なんて、
何を根拠に「侍」ってつけるのか、と
私はずっとそう思ってきましたが、
なるほど「覚悟」を口にし、淡々と、しかし威厳に満ちた原監督の受け答えは、
仁左衛門演ずるところの大石の貫禄に通じるものがあり、
藤川球児を押しのけ決勝戦のストッパーとしてマウンドに上がったダルビッシュが
「いい気持ちはしなかったと思うのに、いろいろ教えてくれて
球児さんには感謝しています」とさわやかに答えたところなど、
間十次郎と初太刀の功名を争いながら、
最後は「たしかに私は二番」と潔く友に名誉を譲った
武林唯七とのエピソードみたいだ。

やっぱ、彼らは侍だったのか??

話を忠臣蔵に戻して。
この「インタビュー」でもっとも感動的だったのは、
「最初は300人以上いたのに、2年経って最後は50人足らずですか」と言われたときの
大石の答え。

「それは、赤穂の家来だからではなく、人間だから、と思ってください」
「直後に討ち入りをしたなら、全員来たでしょう。
 でも、日月を置けば、人は変わります。守るべき親兄弟も妻子もあるし。
 そうやって、気持ちが崩れていってしまうのが、人間。人間の哀しさ」

ちょっと現代風に軽めに書きましたが、
これを仁左衛門がゆっくりと、
声と一緒にこれまでの苦労と信念をしぼり出すように語ると、
本当に説得力があるんですよ。

この日、
仁左衛門の声は最初からざらついていて、どうしたのかな、と思っていたところ、
途中で激しく咳き込み、台詞を言えなくなってしまった。
そのとき、ずっと質問をしてきた仙石伯耆守(梅玉)が、
間髪入れず
「ああ他の者でよい、続けよ」と大声でのたまわった。
すると、二列目にいた若い者が、説明をひきとったのだ。
これ、
アドリブだよね?
あるいは前から具合が悪くてこうしたことを見越し、
もし咳き込んだらこうしてしのごうという筋書きがあったのかも。

いずれにしても、
その舞台さばきの見事さはあっぱれ。
その後も時々咳をかみ殺していた仁左衛門だったが、
後半はぐんぐんテンションが上がって声も直り、
眼光もぎらついて力強い内蔵助でした。

明日は、幸四郎が内蔵助の「大石最後の一日」について。











Last updated  2009.03.28 09:26:03
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