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テーマ:試写会で観た映画の感想(678)
カテゴリ:洋画
ある夜、事件があった。
麻薬常習者が銃で撃たれ即死、 その場を通りかかったピザの配達人も同じ銃で撃たれ、意識不明の重態。 同日、 一人の女性が駅のホームから線路に落ちて死亡。 彼女は国会議員の助手であり、愛人でもあったことから、 国会議員はスキャンダルにまみれる。 この議員の旧友であり新聞記者でもある男は、 二つの事件に関連性があることを偶然知る。 そして、 「軍隊の民営化」という国家的大問題に関わる陰謀の渦中に身を投じ、 一方でスクープを獲得し、 一方で旧友の命を救おうと奔走する。 手に汗握る緊迫感。 最後の最後まで先が読めない展開。 スケールの大きさと脚本の緻密さが合わさって、 見るものを飽きさせない。 そして どんでん返しにつぐどんでん返し。 しかし…。 最後のどんでん返しによって、すべてが矮小化されてしまった。 なんでそうなるの?? 個人と国家、マスコミと政治、 巨大な力に一矢を報いんと精魂傾ける主人公に感情移入し、 「風穴を開けたか?」と達成感を味わったその直後に、 ものの見事にはしごをはずされる。 「無力」に泣くなら、まだ無念さの持っていきようもあるが、 このオチは、正直私は許せない。 あれも、これも見せかけの伏線だったってわけですか? こんな個人的な話を見たくて来たんじゃございません。 だまされた私が悪うございました。 2003年にイギリスBBCで放映された連続テレビドラマのリメイク。 映画の舞台はアメリカで、内容もかなり変更されているといいます。 もとになったドラマを私は見ていないので 最初からこういう結末だったのかどうかわかりませんが、 社会派、正義派の映画を観ようとしている人は、 最後にものすごく落胆すると思います。 カタルシス・ゼロです。 単に殺人ミステリーとして見れば、 非常によくできていると思います。 「消されたヘッドライン」は5月22日封切りです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2009.05.04 22:03:27
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