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カテゴリ:その他のパフォーマンス
シルク・ド・ソレイユのパフォーマンスは、
お台場にテントが張られたときに見た以来でしたが、 いや~、「ZED」は凄かった! 次から次へと繰り広げられる、 人間の肉体が織りなす最高以上のパフォーマンス。 いわゆるイリュージョンではなく、 体操とかトランポリンとか、 チアリーディングとかバトントワリングとか、 そして武術とかバレエとか…。 みるからに筋肉モリモリだったり、 カモシカのようにムダのないシルエットだったり。 アスリートたちのエキジビションっていう感じでしょうか。 失敗は許されぬ舞台で、 持てる力を完璧に、それも美しく披露する人々の競演でした。 そう、「美しく」。 これがキーポイント。 舞台装置や照明、衣裳、音楽など、 ショウとしてのハコのセンスが実に上品で、 あるときは深海を泳ぐ人魚、 あるときはオリエンタルな雰囲気、 あるときは、天使が空から舞い降りる感じ、 万華鏡の中に迷い込んだごとく、 ヴィヴィッドな色彩の空間が次々に現れます。 「本」を使った冒頭の仕掛けも幻想的で、 本当に感心するほどスキのないパフォーマンス。 「うわー!」「いやー!」「すごーい!」と言うばかりで、 どこで拍手していいのかわからないくらいっていうか、 すごすぎで、本当は拍手喝采するべきものさえフツーに見えちゃう、 びっくりのレベルの高さでした。 演奏もナマ、ディーヴァとディーヴォの歌もナマ。 最高のメカを使いながら、 人間の力を信じて作られた、奇跡のライブ・パフォーマンスです。 作・演出は映画監督でもあるフランソワ・ジラール、 音楽はレネ・デュペレが担当。 オペラとミュージカルを意識したといいます。 あるときは民族音楽、あるときはジャズ、な演奏も抜群。 彼らの楽器、として衣裳もまた、背景に溶け込みます。 今回、私はほぼ中央の前から4列目という、 ものすごく良席を得ることができました。 丸いステージと客席とがとても近いし、 ステージと客席との段差も少ないので、 迫力です。 ジャグリングでは右から左へ飛ぶ松明のスピードに 目がついていけないほど。 その上、自分の上をフライングです。 綱渡りや空中ブランコなど、 一体どのくらいすごいことか、肌で感じます。 バトンを振り上げたその高さに驚きます。 とにかく、 機会があったら一度どうぞ。 運動能力と表現能力がここまで融合して開花するって なかなかないと思う。 人間って本当にすごいと思います。 期間限定のyoutubeオフィシャルチャンネル映像も、 「ZED」のビデオギャラリーサイトから見られます。 もちろん、映像や写真で切り取ってもなかなか本物の味とは違うんですが、 片鱗をお楽しみください。 ナマは100倍楽しめます。
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