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gamzattiさん

バレエ・ミュージカル、ストレートプレイ、歌舞伎、舞台大好き!

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2011.11.26

 
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カテゴリ:歌舞伎・伝統芸能
初回、こきおろした七之助の弁天小僧が、
ものすごくよくなっているので、
まず「白浪五人男」から書きはじめたい。

娘に化けているときは、この前もよかったけれど、
問題の、男になってからの声が、太くて潤って、いい声になった。
ただ低くなっただけではなく、
河竹黙阿弥の名科白を、噛みしめるように語る。
ただ朗々と声が流れていくのではなく、
観客にイメージが届く。少なくとも、私には届いた。

退場する花道での掛け合いにもリズムができて安定。

桜の土手での大見得は、少し大仰過ぎたかもしれないけれど、
七之助弁天小僧のこれからが楽しみになった。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

驚愕は、「沼津」である。
主役が変わったのだ。
この前、主役は、仁左衛門の十兵衛だった。
今度は、勘三郎の平蔵だ。
勘三郎の調子が上がり、すべての登場人物の要となるこの役を、
堂々の主役に押し上げた。
特に、
やむにやまれず盗みをしてしまった娘のお米(孝太郎)に対して、
やさしく、厳しく、哀しくさとすところがたまらない。
謝るお米を「ええわい、ええわい……」と抱きしめる場面には、
親とはこういうもの、こうありたいもの、というすべてが詰まっていた。

仁左衛門も悪くない。いや、かえってよい。
この前は、前半に湿っぽさというか、もたつきがあったように感じた。
楽しく柔らかくほほえましい前半はいよいよ軽く心地よく進む。
そして後半は、
実の息子と名乗れぬ辛さと、実の家族への慕情とが色濃く出て
人の好い商人が老雲助を荷物持ちにし、
出会ったその雲助の娘に一目惚れ、嫁にと乞うたが袖にされ、
その上、その娘に印籠盗まれる。理由を聞くうちにその娘は実の妹、
荷物持ちにした老雲助は実の父とわかり、
しかしその妹の夫の仇は自分の義理ある人、という
ものすごーく複雑なストーリーを一気に生き抜く十兵衛という男の
ジェットコースターな心情の変化が、さらに分かりやすくなった。

科白や段取りにもいくつか改善点があって、
その丁寧な心理描写の説得力が、愁嘆場のカタルシスへと観客を連れて行く。

何度でも見たいと思わせる、名舞台である。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

「白浪五人男」
では、もう一つ、特筆したいことがある。
平成中村座では、
昼の部の「お祭り」と、夜の部の「猿若江戸の初櫓」とで、
最後に舞台の背景を開けて、外の隅田川が見える趣向である。
(大阪平成中村座で、後ろに大阪城、という形でやった、あれと同じ)

実は私はこの日、昼夜通しで観劇した。
昼の部と夜の部の間の1時間を、小屋のすぐ後ろの川べりで過ごしたのだが、
川岸に点々と続く桜の木を眺めながら
春にはどんなにいいお花見ができることだろう、と思ったものだ。

そうしたら、
白波五人男の最後の場面は、桜並木、川の堤が舞台ではないか。
背景の書割には、川の流れと満開の桜の木々がおさまっている。

今までも、何度も観ているこの書割だが、
この日は、格別の感慨があった。

「もし今日が春で、後ろがガーッと開いたら、そこにも隅田川と桜が!」

浅草の駅からちょっと遠い、この平成中村座。
けれど、
隅田川のほとりでやる意味って大きいと思った。
舞台を飛び出して、

後ろの堤の上に5人男が傘を片手に着流しで並んで立って、
「問われて名乗るもおこがましいが…」の日本駄右衛門から
高らかに名調子を響かせてみよ!
私たちは、そして通りすがりの人々は、
きっとやんややんやの喝采を贈るだろう。
行き交う船の人々も、笑顔で拍手するだろう。

江戸からずっとこの平成まで、文化はきちっとつながっている。

そのことを、
平成中村座はおしえてくれた。
実感させてくれた。

「江戸時代の芝居小屋にタイムスリップしていただく」
が中村座のキャッチフレーズだが、
私は逆に、江戸の歌舞伎が平成にタイムスリップした、
そんな感覚がした。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

明日は昼の部について書きます。






Last updated  2011.11.26 21:32:21
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