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カテゴリ:北海道
先週のこととなりますが「恵庭市郷土資料館」に行ってきました。ここでは常設展の他に、カリンバ遺跡出土品を展示しています。訪れるのは2回目ですが、二男と一緒に見学するのは初めてです。
![]() 恵庭市郷土資料館 posted by (C)ガリレオ二世 カリンバ遺跡は恵庭市にある縄文時代の遺跡です。300基を超える土坑、5軒の竪穴住居跡が発見され、20基以上の土坑墓から副葬品が発見されています。副葬品は3基の墓に集中していて、そこからは琥珀・滑石・ヒスイ製の玉を含む高貴な装身具が大量に出土しています。漆製品などに見られる高度な技術があったことが注目されています。 ![]() 墓の模型 posted by (C)ガリレオ二世 ![]() 墓の模型 posted by (C)ガリレオ二世 前回訪れた時も今回も見学者は私たちだけでしたが、こうした資料館を訪れる人は少ないようです。前回訪れた時は写真撮影は当然禁止と思っていました。今回は係員に「撮影は禁止ですよね」と尋ねると意外にも「自由に撮影して構いませんよ」とのことでした。入館料も無料ですからありがたいですね。 ![]() 櫛 posted by (C)ガリレオ二世 ![]() 櫛と腕輪 posted by (C)ガリレオ二世 ![]() 玉と勾玉 posted by (C)ガリレオ二世 櫛は髪をすいて整える他に、髪飾りの用途を兼ね備えていたとのことです。櫛などの装飾品は漆で色どりされていますが、赤だけではなくピンクやオレンジに近い色もあり技術の高さをうかがえます。髪飾りには櫛の他に、髪を束ねるための輪なども発見されています。額飾りはサメの歯で飾られていますが、サメの歯も様々な飾りに利用されていたようです。 首飾りは滑石の玉が多く使われていますが、ついで琥珀の玉が多く使われています。少量ですがヒスイの玉も使われていました。腰飾り帯も発見されていますが、オレンジ色の漆をかけたもので、これもサメの歯などで飾られていました。とてもオシャレだったんですね。 ![]() 縄文土器 posted by (C)ガリレオ二世 ![]() 縄文土器と石器 posted by (C)ガリレオ二世 ![]() 注口土器と壷 posted by (C)ガリレオ二世 墓から発見された副葬品の397点が、平成18年に国の重要文化財に指定されています。恵庭市には妹夫婦が住んでいますが、妹はパートでこの発掘調査に関わっていました。何かと縁のある遺跡です。遺跡は全てが発掘されてただの平地になっていましたが、国の史跡に指定されています。ここをどのように利用するか色々と議論がなされているようです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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