カテゴリ:健康
若い年代の方にはなかなか理解できないという方も多いかもしれませんが、ご主人が自宅にいることが大きなストレスとなってうつ病になったり、時には喘息や高血圧の引き金となることもあるんです。パニック障害・癌恐怖症・十二指腸潰瘍・キッチンドリンカーなどになることもあると言います。
このような症例を、黒川順夫(くろかわのぶお)博士が日本心身医学会近畿地方会で「主人在宅ストレス症候群」と命名して1991年(平成3年)1月に発表しました。 1993年(平成5年)に「主人在宅ストレス症候群」初版が発刊、1997年(平成9年)には改訂版が発刊されました。2005年(平成17年)には旧版を大幅に改編し、新たな症例などを加えた「新 主人在宅ストレス症候群」が発刊されました。2012年(平成24年)には「主人在宅ストレス症候群の解消・予防法」が発刊されました。こうした発刊の歴史はこの問題に関心を寄せる人が多いことを示すものでしょう。
最も典型的な事例は「夫が定年退職をして自宅にいることが多くなり、妻の行動に干渉したり束縛をすることが多くなった」ことにより大きなストレスとなって発症するケースです。若い世代であっても夫がリストラになり自宅にいることが多くなって同様の事例になるケースもあるとのことです。
現役時代は朝早くから夜遅くまで働き、つきあいで飲んでは午前様、休日もつきあいでゴルフ。家庭の事には無頓着で妻が何をやろうが無関心。そんな夫が定年退職をして自宅にいると急に妻の事が気になる。 「どこへ出かけるのか」「誰と会うのか」「何時に帰るのか」と干渉、少しでも遅くなると携帯に電話「遅いじゃないか、何をしているのか」「早く夕飯の支度をしろ」などと束縛が強くなります。これが妻の大きなストレスになることは明らかなのですが、夫にはそんな自覚が全く無いことが多いそうです。こうしたことが熟年離婚へとつながる可能性があることは容易に理解していただけるかと思います。 「亭主元気で留守がいい」これはCMで流行った言葉で1986年の流行語の一つにも選ばれています。そうであって欲しいという切実な妻の思いがユニークな表現の裏に隠されているようにも感じられます。
これは私の知人の話で、結婚後1カ月ほどで夫が単身赴任となり別居生活をせざるをえなかった夫婦の話です。新婚生活もそこそこに夫が単身赴任、月に一度帰るかどうかの生活で寂しい思いをしたとのことです。 でも夫がほとんど不在の生活が続くと、夫がいない方が家事の負担が大幅に減るし何でも自分の思い通りになる生活が気楽でいい感じに思えてきました。夫が単身赴任を終えて自宅にいる時間が長くなるとストレスがたまりイライラすることが多くなったと言います。夫のする事が全てが気にいらなく感じ、うつ的な症状も強くなり将来を悲観的にしか考えられなくなったそうです。
長期間に渡って夫がいない生活に慣れそれが普通の生活と感じ、夫が在宅するようになるとどうして良いのか分からなくなって精神的に混乱してしまったというケースでしょうね。定年退職をして夫の在宅が多くなり、夫が特に干渉や束縛をしないけれども精神的に病んでしまったという事例にも似ているような気がします。 夫の勧めで心療内科で治療を受けるようになりました。夫が常に優しく接してくれて会話も多くなり、不安な気もちも解消して一緒にいたいと思う気持ちが強くなってきたそうです。こうして危機を乗り切れたそうですが、ここに問題解決の糸口がありそうですね。
私も定年退職以後は妻との問題で色々と考えることも多くなり、それが私のストレスにもなっています。ご近所さんは夫が現役を引退されてから長年一緒に暮らしている大ベテランばかりです。話を聞いているとやはり色々な問題を抱えている方も多いようです。若い頃に老後の問題について真摯に対話をしてこなかったツケが回ってきたかなという感が強いです。一方が真剣に考えていてももう一方がその気にならないという問題もあって、その辺が難しいですよね。熟年離婚が話題となって久しいのですが、今も増え続けているようです。 仲良しのご夫婦には縁の無い話となりましたが、一度は老後について語り合うことは必要かと思います。
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こんにちわ♪^
私も同じような経験をしました。些細な事で喧嘩したり、1年間は特に大変でした。私は勤めていたので逃げる場所があったのでよかったのかもしれません。喧嘩しながらも、休みのときには畑仕事を手伝ったりして、いつの間には生活習慣が合わせれるようになりました。 お互いに干渉せずに日々を過ごしています。 今は、女房元気で留守が良いとか・・・^^ いつもありがとうございます。 (2018年01月18日 15時39分37秒)
Good afternoon.
How's everything. お世話様になっております。 恐縮ですが、まだ人気ブログランキングの 私の日記内バナーを 「応援クリック」されていない方は 是非ポチッ!っと毎日1回1個お願いします。 ランキング表のトップが私のブログですので それをクリックすると元に戻れます。 日記内のバナー(案内板)のクリックは 10ポイント加点で1週間有効です。 ポイントは日々消えていきます。 よろしくね。 Have a happy Thursday. ☆ 長崎から気合の応援 そして「健康と幸福祈願」完了です ♪ (2018年01月18日 15時40分01秒)
私も昨年は主人がほとんど家にいたのでなんだか落ち着きませんでしたが、それぞれ好きな事をしていました。だんだん慣れましたが先月からは仕事が決まったので今はほとんど家にいなくなりました。
朝早いのは大変ですが、やはりいない方が気楽です。 私はすぐに何でも合わせられるのですが同居する母の方がストレスだったようです。 (2018年01月18日 15時48分40秒)
我が家も主人がずっと単身赴任をしていたので、どちらかと言うと、休みで帰ってきた時は、色々とやって貰う事が多くて、いない事で、私がおかしくなる事が多かったです。
一人での子育てもきつかったです。その頃は仕事もしていて、ストレスも多く、その事で、入院も繰り返していました。 子供たちが独り立ちしてから、主人の出張先に一緒に行っていました。 それを思うと、在宅うんぬんは、私には関係がないですね。 でもこれから先、主人が先に逝った後に私が独居老人になった時に、ウツなど、出てくるのかと心配になります。 主人は、早々と自分が先に逝くから、自分は関係ないと言います。困ったものです。子供たちは、その時は、こちらにおいでと言いますが・・・ (2018年01月18日 16時01分11秒)
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