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ある日、一枚の葉書が来ました。免許をお持ちの皆さんなら、誕生日のひとつきくらい前に更新の案内の葉書が来るのはご存知でしょう。くうみんはペーパードライバーなので事故の起こしようがなく当然5年更新と言うことになります。
5年おきの更新をハゲ生活真っ只中、するはめになりました。 「う~ん、どうしよう。ヅラは不自然だし、付け毛にバンダナがいいんだけどな。あっ、それにあと数ヶ月でパスポートが切れる。それまでに髪の毛生えてるかなあ」 そう、パスポートは10年間有効です。それなのに、長い人生の中のたった一年のハゲ期間に免許とパスポートの書換えが重なったのです! なんと言うタイミング、何と言う運命のいたずらでしょう。 とりあえず免許センターに電話して聞いてみました。 「あのぉ、抗癌剤で髪の毛がないんですけど、帽子被った写真でもいいですか?」 はじめ女の人が出ました。 「お待ちください」 ぴっぴろぴぽぴぴぴ、ぴぽーぴポー(草競馬のメロディー) 少し経って男性が出ました。 「帽子は黒のニット帽に限ります」 「はい、黒のニット帽ですね」 「そして帽子を脱いでもらい、髪の毛のないことを確認させていただきます」 えっ、そんなと思いましたがここでごねてもどうしようもないのはわかっています。 「は、そうですか、ありがとうございました」 くうみんは思わず天を仰ぎました。 何が悲しくて見知らぬ親父にハゲを見せなきゃならんのだ。付け毛にバンダナは許されないのか。世の中間違っとる。 どうしようかさんざん悩みましたが、結局ヅラで行くことにしました。この上に帽子でも被ればまだしも、そのままでは絶対にヅラとわかる代物ですが志村けんのかぶっているのとは違います。いくらヅラと気付いても、 「それ、ヅラだろう、取れ」 とは言えないはずだと踏んだのです。 免許の書換えはうまく行きました。あまりにも不自然な髪の毛ですが誰もヅラだろうとは言えません。その代わり…免許の写真は、うまく行くだろうかと緊張気味の顔と不自然な髪の毛で写っています。これを5年間も使わなくてはなりません。 そして次の難関、パスポートです。 「髪の毛生えて~、生えて~」 祈るような気持ちでぎりぎりまで待ち、何とか自毛で行くことができました。 しかし、経験者ならご存知の通り、前髪はなかなか生えてこないのです。その風貌はゴリラ、サルを思わせます。 人間はお母さんのおなかの中で、単細胞から魚類、爬虫類と生命の進化と同じ道をたどって人として生まれると言いますが、髪の毛もマルハゲ(爬虫類)→ポヨポヨ生え(鳥類)→前髪不足(類人猿)そして前髪ふさふさの人間と進化するようです。 そう、パスポートも無帽でなければなりませんから、これで行くしかないのです。鏡を見ると、ヅラよりこちらの方がベターに見えました。 くうみんは運命のいたずらで、免許は5年、パスポートは10年、これで過ごす羽目になりました。皆さんの中にはパスポートや免許をあらためるお仕事をしている人もいると思います。不自然な髪の毛の免許か、サル頭のパスポートがあったら、 「くうみんさんですか?」 と、ぜひ声を掛けてください。 クリックしていただけたら光栄です。 ![]() にほんブログ村 |