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カテゴリ:ランニング マラソン
朝5時半起床、おじさんはまだ寝ている。
一人台所でコーヒーの支度、いつもは食べない朝食は昨夜の残り物。マラソン大会の時だけは解禁になる菓子パン、スポーツドリンクその他の支度を整える。忘れ物はないか?いざ出陣。 都庁に着くと、荷物を預けてスタート地点へ。スタート地点に並ぶとセレモニーが知らないところで展開している。声だけが聞こえる。 「無理をせず、生きてゴールしてください」 石原都知事閣下のお言葉が終わると、9時5分、車いすの部がスタート、9時10分、マラソン、10キロの部が同時にスタート。スターターは河野洋平閣下であらせられる。 久しぶりに緊張してスタートする。目標は、完走…と言うことになっているけれど、ひそかに立てているのは4時間以内にゴールすること。 4時間以内、サブフォーと言うのは市民ランナーにとって、一つの目標になる。くうみんの自己ベストは3時間46分、自己ベストとは言わない。一つの目安の4時間以内に完走したい… 5キロごとのタイムを測る。よしよし、うまくいっている。 沿道でみんなが応援してくれる。給水所ではなるべくこまめに水を補給する。10キロ、20キロはほぼペース通り過ぎて、30キロすぎると、ペースが落ち始めた。いかん、スピードを戻さねば。30キロ以降は地獄の苦しみ、大してスピードを出していないのに、なんでこんなに呼吸が苦しくなるんだろう。 30キロ以降がマラソン。 国際展示場が見えてくる。40キロを過ぎると、もう少しと言う気がするけれど、ぎりぎりでやっているせいか、スピードが出ない。 ゴールして、手元の時計を止めた。タイムにはグロスタイムとネットタイムがあって、グロスタイムはスタート時間から、ゴールまで。ネットタイムはスタート地点からゴールまで。 スタート地点まで時間のかかる市民ランナーはネットタイムを使うことが多い。 くうみんのネットタイム、3時間58分。 よくここまで来たなあ… 42.195キロの事ではないよ。 あなたの体はもう抗がん剤によって、細胞レベルで変わっています。もう無理はききません。 主治医が言ったときは悲しかったけれど、おためごかしに、大丈夫だと言われるよりは、事実を言ってもらって良かった。 そう言うことだとわかれば、今までとは違うトレーニングができるから。 以前と違って、すぐに息が上がる、スピードを出すとすぐに故障する。それは自分でも感じいていた。 くうみんの場合はゆっくり走りをして、細胞を甦らせるという、浅井えり子さんがやっている方法を取り入れた。 一所懸命走ってきたんだよ。ゆっくり、ゆっくり… よく、マイナスからのスタート、どん底からのスタートと言うけれど、くうみんの場合は奈落の底からの再スタートだった。 あなたはダメと言われてからのスタート… 不覚にもくうみんの目から涙があふれた。 ![]() 参加賞 タオルはバスサイズで良く使えそう。スポーツタオルと言うのはどうも中途半端でいかん ![]() アルコールフリーのドライですって。おいしいかしら?ノンアルなのに、なぜか20歳以上の方限定に配布 ![]() みんなに配られるメダル。毎年違うデザインなのかな? J1大宮のアンバサダー塚本泰史さんも、骨肉腫を克服して、同じ大会で完走したと聞く。J1大宮のお方にこんなことを言うのは畏れ多いが、お互い頑張りましょう! クリックいただければ幸いです ![]() にほんブログ村
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