Ｈｅａｒｔ　ｔｏ　ｈｅａｒｔ

昨夜、１０時からドラマを見ていた。
夫は途中で先に寝てしまった。
義母はいつもＴＶを見ない人。そして、８時には寝る人だ。

だから私は「つまらないでしょうから、先に休んでください」と何度か言ったが、
「いいわよ～」といっしょに何となく見ていた。

そして、ドラマが終わったら、義母が色々と話し始めた。
いつも同じことなんだけどね・・・

自分が苦労した話しをして、涙を流す。
義母はマイナス思考だ。聞いてて疲れる。

義父に借金があったため、３歳のころ夫を実家に預けて夫婦だけで働いていた時期があった。１年ぐらいだったのかな？

その時のことが今でも息子に申し訳ないと思っていると。
だから、あの子は今でも時々寂しそうな顔をするんだと。
だから、息子には幸せになって欲しいと言う。

子どもの幸せを願うのはどの親でも共通だろう。

「でも、私は苦労したから人一倍その思いが強い」と。

自分はその罪を負って生きていくんだと。
だから、息子のためならできることは何でもしてやりたい。と。

私は「お母さんがずっとそう思っている方が世文さんは辛いですよ」と言った。
「お母さんが幸せじゃなければ、世文さんは幸せになれないんだから」

そして、離婚後は生活のため・子どものために一生懸命に働いたと言う。自分のことには使わずに貯金もしたと。
でも、家賃は義母のお姉さん、夫の伯母にあたる人が払ってくれてたのを私は知っている。
家賃がなければ楽だよね。
それに、離婚したのは高校生の頃だし。

そして、別に珍しい話でもない。
苦労したのはわかるけど、それが世界で１番不幸で、世界で１番苦労したわけでもない。
うちなんて、父がいたけど、ろくに仕事してなかったから、子ども３人と夫の分まで母が働いていたよ。
その方が大変でしょう。そんなことは言わないけどね。

苦労した人を知らないから、自分が１番苦労して不幸だと思い込んでしまう。
義母の姉妹の中では「１番貧乏くじだね」と言われているらしいしね。

そして、夫が社会人になってから交通事故にあった。
その時に病院にいっしょに行ってやれなくて・・・とこれもとても後悔していると。
入退院の手続きを一人でさせたからってね。
でも、生死にかかわる事故じゃないし、もう成人した大人でしょう。
義母は生活のために仕事していて、とても重要な仕事の日だったから休めなかった。
そんなことで、１５年も苦しんでいるの？
はぁ・・・

「だから、世文とがぉには幸せになって欲しい。できる限りのことはしてやりたい」と。
生きていても何も楽しいことなんてないって。でも、それは自分の罪だから。
世文とがぉのために生きているんだって・・・

義母の人生って何だろうね？
自分で自分を不幸にしているだけ。

でもね、もう今から考え方を変えるのは無理。
１年に１回、苦労話しに付き合うしかないのか・・・