アラフィフおやじの温泉やITや中国や道の駅のブログ

2007/03/07(水)22:26

そんなものまで持っていくのか

中国(145)

最近、電線や半鐘、果ては公園のすべり台、道路のガードレールなど、金属でできたものなら何でも持っていってしまう窃盗事件が多発しているようです。報道によれば、こういう事件の背景に中国の巨大な金属需要があるということで、ブローカーが介在してこういう金属類をまとめて中国に持ち出しているといわれています。何も公園のすべり台(ステンレス部分)まで持っていかなくてもいいと思いますが、こういうものを持っていってどうするんでしょうかね。さすがにこのまま使うわけではないでしょうが、溶かして使っても相当量ない限り使い物にならないような気もします。誰が犯人なのかわからないので、一概に中国のせいにするわけにはいきませんが、かつて同じような話を中国で聞いたことがあります。今から19年前仕事で中国の東北地方に、ある調査団の一員で行ったことがあります。当時はそこは貧しい農村地帯で、外国人を見るのも生まれて初めてといった感じで、我々がその村に行くと村人全員が何事かと思って集まってきたような雰囲気のところでした。ここで聞いた話で印象に残ったのは、畑の中などに電話線(当時は針金、被覆などは無し)を敷設すると、それがそもそも何に使う代物かわからないということもあるのですが、その電線を切り取って家に持って帰ってしまう人が多くてすぐ電話が通じなくなるという話でした。そこらにおいてあるものは基本的にもっていくというのは当たり前のような感じでした。中国ではかつて50年代に毛沢東の号令で「大躍進」という政策がとられました。「自力更生」の名のもと、家にあった鍋や釜までも動員して鉄を作るなどという運動が全国的に行われたことで、逆に飯を食うための道具まで使い果たして大飢饉の一因を作ったということがありました。必要と思ったら後先考えず何でもつぎ込んでしまうこの行動様式、最近発生している金属盗難事件と通じるところがあるように思えてしまいます。週末に出かけようとして駐車場に行ったら自分の車がタイヤだけしか残ってなかったなんてことがないように祈っているところでございます(タイヤも持っていかれますかね)・・・人気blogランキング 中国BLOGGER人気ランキング できればポチっとひとつよろしくお願いします

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