2007/08/25(土)22:11
サハリン旅行記(7)4日目
サハリン遠征4日目(8月15日)です。4日もいるとだんだん現地化してきて、撮る写真の数も減ってきます。もともと1ヵ所に4泊というのは長すぎると思っていたのですが、飛行機やフェリーの本数が少ない関係で4泊になってしまったということもあります。大体見たかったもの、経験したかったことはできたので、あとは自力で公共交通機関に乗って近郊の別の都市に行くことを最終目標にしました。ちなみにこの日は雨、風も強く気温は20度以下。ホテルのTVでBBCのニュースを見たら東京の天気予報で最高40度と出ていたのでびびりました。本当は、鉄道系でもありますので、鉄道に少し乗りたかったのですが、なにぶん本数がわずかなのであきらめ、近郊都市へ行く中距離バスに乗ることにしました。目的地はユジノサハリンスク北方約50kmのところにある、ドリンスクという街。ここは日本時代は落合と呼ばれていて、駅から西側のほうに小さな店舗を中心にした商店街があったそうです。しかし、今となっては痕跡は見つけられませんでした。ドリンスク駅はこんなところ。鄙びた田舎の駅という感じで閑散としています。この日はドリンスクをバスで往復し、またユジノサハリンスク市内をなるべくローカル化して散策してサハリン最後の夜を過ごしました。そんなあまり面白くない写真ばかりですが、こちらをクリックしてご覧いただければ幸いです。ドリンスクの位置はこのGoogleマップでご確認ください。さて、ついでにサハリンに行って思ったことを少々。もちろんヨーロッパ人であるロシア人の国ですから、町がヨーロッパっぽいとは感じますが、それ以前にやはり旧社会主義圏だったところということの特徴のほうが大きいような気がしました。20年以上前に初めて行った中国、10年前に行った北朝鮮、今回行ったサハリンは町の雰囲気が似ていると思いました。もともとすべてに国家が優先、一般市民の生活は後回しという状態が続いて民生に対する投資も限られ、みんな箱型の同じような住宅が多いという特徴があるので雰囲気が似てくるのだと思います。今のサハリンは、「サハリン2」などでの投資が来たので、ここ数年間で発展したことで、新しい建物が増えたり、車の量が急増したりしたようですが、それ以前は軍事的な施設以外への投資はほとんどなく、ロシア全体からすれば忘れ去られた辺境の土地だったに違いありません。ここの数年前は活力を失った北朝鮮の地方都市と同じ風情ではなかったのかと思ったりします。今この瞬間が発展しているように見えるからといって、それ以前の放置された状態を忘れてはいけないと改めて感じている次第です。少し真面目な話になってしまいました。あとは最終日、コルサコフから稚内行きのフェリーに乗って帰国するのみ。まだ続きますのでよろしくお願いいたします。。