アラフィフおやじの温泉やITや中国や道の駅のブログ

2007/09/28(金)23:24

ミャンマー

言語マニア(30)

ミャンマーが混乱しています。ニュースでミャンマーには日本人が600人住んでいるといっていましたが、そんなにいるとは驚きでした。ジャーナリストの方が亡くなられたのは残念な限りです。さて、そういうミャンマーの時事ネタでなく、ミャンマーのニュースを見ていて思った言語マニアネタ。ミャンマーも含め、東南アジアの国は少なからず歴史的に中国の影響を受けているわけですが、この地域の人や場所の名前を中国語で表記するとき、欧米の人名・地名のような単純音訳とは少し違う形で漢字をあてるように思われます。人名を見てもそもそも中国人のような名前の人もいたりします(華僑なのかもしれません)。まず「ミャンマー」という国名は中国語で「緬甸(Mian2dian4)」。日本でも昔は確か「泰緬鉄道」のようにこの字を使っていたと思います。中国語では旧名「ビルマ」も「ミャンマー」も「緬甸」。大陸人は少なくともこの国が軍事政権になったとき「ミャンマー」になったことなどほとんど知らないでしょうね。ニュースで出てくる「タン・シュエ」という軍事政権のトップは中国語で「丹瑞Dan1rui4」と書くようです(英語のスペルはThan Shwe)。「タン・シュエ」という名前自体、中国語のような名前みたいですね。有名な「アウン・サン・スー・チー」さんは、「翁山蘇姫Weng1shan1su1ji1」と書くようです(英語ではAung San Suu Kyi)。いずれの発音も漢字を北京語でなく広東語読みにするともっと原音に近くなるように思えます。彼らはもともとは華僑なんですかね。。そんなことで東南アジア、特にインドシナ半島の国の人の名前を中国語に訳そうとすると非常に悩ましいです。ベトナムのホーチミンは「胡志明」でしたし、タイの前のタクシン首相は「他信」でした。地名でもプーケットは「普吉」(これは広東語っぽい)なんていうのもありますが、漢字の類推が難しいものが多いです。特にベトナムなどは昔は漢字文化圏ですから地名や人名は漢字でかけるわけです(よね、先生)。まあそういっても、逆に東南アジア方面の人が日本人の名前、たとえば「Fukuda」というローマ字をみて、なぜ中国語(日本語)の漢字では「福田」になるのか、全く想像もつかないことに比べたらたいしたことのない話かもしれませんが。。マニアな内容なのでわかりにくかったらごめんなさい。。あ、ちなみにビルマ語の文字はこんなかわいい文字です。

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