レジの細道

2012/12/20(木)12:13

島原の乱

婆様の四十九日も終わり認知症だった婆様の奇行を思い出して苦笑いしている 思い出になると笑えるんだね・・・・ 軍手を履いて歩いてきた様はいけてたね・・最高! 婆様のかたわらで読んでいた本・飯嶋和一の「出星前夜」 久々の分厚い小説だった(読み終わる前に婆様は逝ってしまった) 今夏の天草の旅行からガルニエ神父を知り本を取り寄せ生涯を知った その後なにか関連の本を読みたいと思っていたら夫が分厚い本を自分の本棚から持ってきた 派手な表紙だな・・と思いながら手に取り読み始めた 字もちっちゃいし挿絵もないし全部読めるかいな・・・と思いつつ ところがぐいぐい引き込まれた 寿庵という青年、人間味あふれる鬼塚監持 島原の乱が主題だけど天草四郎は脇にいる これ映画にしてほしいな〜〜〜 以前BS歴史館でどこかの教授が島原の乱には膨大な資料がある、、、 そのためなかなか誰も手をつけたがらないとか言ってたな・・ ホントに面白かったけど強いて言えばセリフは土地の言葉で語ってほしかった 標準語で語られるとどうもね それを読み終えたころ図書館で中公新書の神田千里「島原の乱」を見つけた フィクションでなく真実を知りたくなった 単なる農民の一揆ではなく組織だった戦いだったこと 農民であるが元は有馬晴信や小西行長につかえていた武士団 弾圧されてきたキリシタンの農民 この本は淡々と残された書状や記述をもとに参考になった 小説の人物らしき人を結びつけるのも楽しかった しかし人間の現実も知るな、、、キリシタン大名は神社仏閣を焼き払っている この一揆でもそんなことがあった 宗教はいつの時代も他の宗教を邪教とする・・・ 一緒に借りた「島原の乱図」 これは秋月藩が描かせた絵屏風      これまた島原の乱が臨場感たっぷりに描かれている 驚くほど詳細だ(勝者の側の表現だけど・・・) そのなかに立てこもる原城の一揆勢の本丸に縛られている者がいる 何者? 小説のなかにはそんな出来事はでてこなかったじゃん??? 山田右衛門作・・・幕府軍に内通していた? 女子供まで皆殺しにされたと思っていたら生き残りが彼だったらしい びっくりしてネットで本を探す、、、届きました、、、読みました 彼は南蛮絵師で今も残る天草四郎陣中旗を描いたとされる 幕府軍との交渉の矢文もかいている 生き証人として江戸までつれていかれ証言し口上書は貴重な資料として残っている 取り寄せた本は物語として扱っているけどやっぱり真実を知りたいな その後どうなったか、、、 江戸でしばらく暮らして海外に出たとも この乱はその後の時代にも大きな影響を与えた 美少年天草四郎だけがひとり歩きしているけど天草や島原に本当にあった歴史 今も原城跡では発掘が続いているらしい 行ってみたい・・・すご〜〜〜く行きたい 「島原」行ってみたいな・・・・ 来年は少し時間もできそう 一人旅ってのもいいね

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