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Oct 28, 2023
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テーマ:DIY (3357)
カテゴリ:DIY
今回のオモチャ修理はパープレクサス。
名前聞いてもピンとこない方も、子供をお持ちの方なら見たことがあるかもしれません。
透明なプラスチック球の中に、トリッキーな立体迷路が組まれているもので、
球体をグルグルと回しながら、中に入っている金属球を迷路のスタートからゴールまで導くオモチャです。

で、その迷路のパーツに壊れているところがあるらしい。
しかも異なる2つの球体の内、どちらの球体が壊れているのか分からないとのことで、2つ持ってこられました。





壊れてない状態を知らないのに、壊れているのと壊れてないのの2つを渡されて、壊れているところ探せというなかなかの無茶ぶりです。

とりあえず、2つをじっくりと眺めてみます。




水色の方は3D迷路に可動ギミックはなく、特に壊れているところもなさそう。
ホントはこの水色の方が壊れていれば、殻割り楽っぽいのになぁ・・・と思いながら、





紫の方を見てみると・・・





あぁ、66番のバケツのヒンジ部分が外れてて動かなくなってますね。
どうやらこれを直してほしいというのが今回のリクエストだろうと判断しました。
ということは、この紫のを殻割りしなければいけないのですが・・・





あぁ、ピッタリ接着されてて、殻割りに苦戦しそうな予感しかしません・・・(涙)


ちなみに私が普段使っている殻割りの道具はコチラ。





厚さが色々ありますが、一番手前のヤツが一番薄くて、0.1mmです。あまりにも薄いので力は入れられませんけど。あと、ピンクっぽいのは昔から使ってるギターのピック。JIM DUNLOP製の1.14mm。
一番使うのはトライアングル型のピックっぽいヤツ(ピックじゃない)で、金属製で適度な厚みがあって力を入れやすいのが◯。

で、最初はこれらの道具を使おうとしたのですが、そもそもピッタリ接着されちゃってるので、道具を入れる隙間がありません。仕方がないので、まずは刃の細いデザインナイフでカッティングラインを入れた後で、カッターで地道に殻割りしていきます。
殻割りにはかなり力を使うので、手元が狂ってもケガしないように防刃指サックを使います。
滑るから若干やりにくいんだけど、ケガしたくないですから。




こういう時、超音波カッターがあると楽なんだろうなぁと思いながら格闘すること数時間、この外輪の中には、当然2枚を合わせるための凹凸(スナップ)があって、できればそれを切らないで済むように慎重に作業していたのですが、どうやらそのスナップ自体ががっちり噛んじゃってるようで、隙間作った後でコジッても全く外れません。殻割りできないことには始まりませんから、ここは諦めて強行手段をとることに。
クラフト用の細いノコギリを使って、一気に真っ二つにしてしまいます。




ぱっかーん!!

今までの苦労が嘘のようにものの数分で殻割りできました。





中身を取り出して・・・





66番のバケツのヒンジを嵌めたらOK。





殻割りした時に、殻の中にたっぷり削りカスが入ってしまったので、
ペットのアルパカさん(コンプレッサー)登場。





エアーで一気に削りカスを吹き飛ばします。





で、折角殻割りしたので、細かな傷だらけで中が見えにくくなっているポリプロピレン製の球体をコンパウンドで磨いておきます。
内側はどうせ金属球が動き回ってすぐに傷ついて曇っちゃうので、外側だけでも軽くね。





さて、それでは元に戻していくわけですが、
輪っかの中の凹凸をぶった切っちゃったので、どうやってくっつけましょうかね。
接着剤やお得意のプラリペアで接着するのは簡単ですが、そうすると次に壊れた時に殻割りするのがもっと大変なことになります。

どうしようか悩みましたが、元々あった全部で12か所ある凹凸部分をリベット止めすることにしました。
使うのはコイツ。
3.2mm径のリベット。輪っかを2枚重ねた時の厚さは9mm弱なので、かしめ板厚6.4~9 5mmのブラインドリベットです。



下準備として輪っか2枚の内側をヤスリで平らにしておいて、残っていた凸部分をニッパーやデザインナイフでバッサリとカット。





2枚を重ね合わせてテープで仮止めしたら、ドリルで直径3.3mmの下穴を開けます。





穴があけ終わったらポリプロピレンの球体と迷路部分を間に挟み込んで、リベットを打ち込みます。





12本リベットを打ち込んだら完成。
リベットはネジやボルトと違って子供には絶対に外せない上、リベット自体をドリルで破壊すれば外すことができるので、次にコイツが壊れた時も、すぐに修理できます。






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Last updated  Dec 25, 2023 08:30:41 PM
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