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テーマ:ライブ・コンサート(1292)
カテゴリ:音楽
行ってきました「JOURNEY FREEDOM TOUR JAPAN 2024」。
参戦したのは武道館公演の初日(あとから翌日に追加公演が決まった)。 JOURNEYの来日は7年ぶりとのことですが、私が前回見たのは1998の国際フォーラム。あの時のボーカルは脱退したスティーブ・ペリーに代わって加入したスティーブ・オウジェリーでした。 個人的にはオウジェリーも結構好きだったのですが、彼はその後喉を壊して脱退。バンドは助っ人としてジェフ・スコット・ソートを迎えますが、いやいや、ジェフじゃあ無理でしょ。ジェフ・スコット・ソートは私の好きなボーカルでもありますけど、そもそもオウジェリーが抜擢された理由が明らかにペリーの声質にソックリだったからであることは明白です。それなのにハイトーンではあってもけしてクリアなボイスではないジェフは違い過ぎます。 結果的にオウジェリー脱退時に行っていたツアーの助っ人だけやったジェフは、アルバムを作ることなく解雇されたわけです。 で、その後見出されたのが、現在のボーカルであるアーネル・ピネダ。これまたペリーにソックリな声の持ち主で、youtubeにアップされていたJOURNEYの曲をカバーして歌っていたアーネルのバンドの動画を見つけたJOURNEYがオーディションを実施してアーネルを加入させた、と。 アーネルにしてみれば、カバーやってたら突然オリジナルバンドのメンバーになったわけで、当時は「シンデレラボーイ」と言われたものです。 あれから17年。 加入当時のストレートな長髪から、イマドキな短髪に変わりましたが、風貌が若く見えるのでてっきり自分より年下だと思ってたら、もう57歳なんですね。 バンドとしてはメンバー間で訴訟問題があったりしてきな臭い感じプンプンする中で今回のツアーが決定し、久しぶりの来日も決定。 チケット買って喜んでたら、解決したと思った仲違いがまた発生して新たな訴訟問題が。 挙げ句にその訴訟の所為で、来日後に予定されていたイギリス、アイルランドのツアーが白紙に。このまま日本公演も中止になるんじゃないかとヤキモキしていましたが、取り敢えず日本公演はキャンセルされないらしいと安心してたら、今度は別の問題が発生。 すっかりJOURNEYの顔になったアーネルですが、9月にとんでもないことが発生します。 ブラジルで行われたライブでのパフォーマンスについて、動画付きでSNSで酷評されたのを受けて、アーネル自身が「みんなが望むなら辞める」とSNSで投票を実施する事態に。 確かに動画を見るとピッチが怪しく、かなり辛そうに歌ってて、回復するまで少し休んだほうがいいんじゃないかと思いましたが、結果的に投票はアーネル続投の圧勝に終わったのでした。 さて、長かったですが、ようやく本題です。 メンバー間の訴訟とか、アーネルのパフォーマンスとか、不安要素がある中で今回の来日を迎えたわけです。 武道館とかチョー久しぶりなんですけど。 最近では、(私から見て)ポッと出のバンドも使うことが多い武道館ですが、その昔、武道館と言えばアーティストの憧れのハコでした。 ビートルズはもちろん、Deep Purpleの「Live in Japan(Made in Japan)」や、Cheap Trickの「at Budokan」など、世界に日本の「Budokan」を知らしめ、同時にそのバンド自体を世界的に有名にしたことが何度もあるBudokan。それらを聴いて育ったバンドマンにとって、「Bidokan」は憧れの存在だったのです。 仕事帰りだったので、九段下の駅じゃなくて、神保町の駅を降りてから坂道を登ったわけですが、やっぱり大きな玉ねぎを見ると感慨深いものがあります。 会場外に開場の18時頃に到着したので、早速物販ブースをチェックし、TシャツとタオルをGet。 今回かなりの種類のTシャツが売られてましたが、やはりJOURNEYと言えばスカラベなので、スカラベがデザインされてるTシャツにしました。 今回はアリーナ席のチケットを購入したのですが、右端のブロックの前から3列目というポジション。 かみさんとは現地集合です。 で、定刻通りにライブがスタート。 セットリストは以下の通りです。 1.Only the Young 2.Be Good to Yourself 3.Guitar Solo 4.Stone in Love 5.Keep On Runnin' 6.Ask the Lonely 7.Escape 8.Let It Rain 9.Lights 10.Still They Ride 11.Chain Reaction 12.Girl Can't Help It 13.Send Her My Love 14.Who's Crying Now 15.Lovin', Touchin', Squeezin' 16.Piano Solo 17.Open Arms 18.Faithfully 19.Line of Fire 20.Dead or Alive 21.Guitar Solo 22.Wheel in the Sky 23.Separate Ways 24.Don't Stop Believin' 25.Any Way You Want It
Soloを除くと実質22曲、緩急織り交ぜながら、アンコールなしで一気に駆け抜けた感じですが、最初のハイライトはLightsだったのではないでしょうか。 ニールの、「ケータイのライト照らしてね」というMCと共に始まったLights。ふと観客席を見ると、みんながスマホのライトをかざしています。 最近はこういう時のために物販でオリジナルグッズとしてライトを販売することが多いですが、あれってどう考えても金儲け目的ですよね。 この光景を見ると、そんなのいらないじゃんってほんとに思います。 (今回のライブはスマホでの撮影等は許可されています。プロ用機材の使用は✕。) そして何より圧巻だったのはアーネルのパフォーマンスでしょう。 大阪公演の様子がフルでyoutubeにアップされているのですが、ブラジルの時のようなピッチの不安定さはないものの、声質はやはりザラついていて、東京公演大丈夫かなぁと思っていたのですが、蓋を開けてみたら、終始飛び跳ね、観客を煽り、SNSの出来事が嘘のような、観客の心配や不安を一蹴するかのような澄んだハイトーンで魅せてくれました。 ハイトーン&ロングトーンの時はイヤモニを外す姿が印象的。きっと凄い努力してるんだろうなぁと思いました。 途中、アリーナまで降りて目の前まで来てくれました。 アーネルを休ませるためか、所々他のメンバーがメインボーカルを取る曲があったりしましたけど、みんな歌上手いし、そんなの全然気になりません。 その分アーネルのパフォーマンスが安定するなら全然OKでしょう。 全編捨て曲なしのライブでしたが、ハイライトはやはり最後にありました。 Separate Ways 〜 Don't Stop Believin' 〜 Any Way You Want ItというJOURNEYを代表するアップテンポでキャッチーな3曲を怒涛のように畳み掛けてきました。 観客は拳を振り上げて思い思いに大合唱して幕を下ろしたのでした!! ちょっと前に日本の某バンドが、「こっちが歌ってって言うまで歌わないで」ってコメント出してて、馬鹿じゃないの?!って思いましたけど、今回のライブは終始歌いまくることができました。 周りの人もみんな歌って踊ってたし、やっぱりライブってそうじゃなきゃって思います。ほんとに気持ちよかった。 2時間のライブで捨て曲一切なしの圧巻のパフォーマンス。こんなにスカッとした気持ちのいいライブは久しぶりじゃないだろうか。円盤にならないだろうか。 いや、もう、ホント、今日は喉が痛いし、身体がチョーダルいです・・・(苦笑) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
Oct 25, 2024 08:38:41 PM
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