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Dec 26, 2025
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そもそも何故アベレージラリーでGPSの情報を活用するのか?

車からTripなどの情報を読み取り、ラリー走行に活用するための機器として、ラリーコンピューター(通称ラリコン)がありますが、個人的にはコレがラリーへの参加の障壁になっていると思います。

機材自体が高額ですし、車載するためにはそれなりに車の内装を改造しないといけません。

本来気楽に参加できるはずのアベレージラリーですが、素人がラリーに参加したいと思っても、「なんかケッタイな機材をマイカーに取り付けなければいけない」というのは、やはりちょっと躊躇してしまうと思うんです。

ラリーに参加するためだけに、日常使っているのとは別にクルマを用意できる人なんて限られてますし。

日常使いしているクルマでラリーに参加できるようにするには、安価で装着時に車を傷つけないような機材が必須だと思うのです。



そんなニーズに合わせて、現在​ARM​がGPSから車速や走行距離などの必要な情報を得ることができる簡易的なラリコンを用意しています。

モバイルバッテリーで駆動するGPSラリコンなので、車への固定も簡単に行うことができますので、まさにこれからアベレージラリーを始めたいという方には非常によいアイテムだと思います。

関東デイラリーシリーズでは、レンタルもできますし。


ただ、私がアベレージラリーに参加したいと考えた時、このGPSラリコンのレンタルも考えましたが、どうやって使ったらよいかも分からないものをレンタルして、いきなりラリーに参加するのは難しいと思いました。

で、GPSでラリーができるなら、スマホのアプリでもできるんじゃね?と思い、辿り着いたのがRally Tripmeterというアプリでした。

スマホ用のアプリなら、ラリーの前に実際の挙動を確かめることもできるし、レンタルよりも更に手軽じゃん、と、思った次第。

私がGPSアプリでアベレージラリーに参加して、どの程度使えるのかを実証すれば、他の方のラリー参加の参考になるんじゃないかと考えたのです。

そんな訳で、2025年シーズンの全5戦をこのアプリを使って参戦し、アベレージラリーに慣れ、アプリの使い方にも慣れて、何となく来シーズンには他の同クラスの方と遜色ないペナルティで走れそうだな、となった時に、もう少しGPSアプリの欠点を減らしたいな、と考えたわけです。

GPS特有の、坂道、コーナーでの実走行距離との誤差については、これまでのブログ「​その1​」と「​その2​」で検証しましたが、これらを踏まえて、GPS測位の精度を上げるための方法を検証したいと思います。





さて、これまで便宜的に「GPS」と書いてきましたが、人工衛星とやり取りして位置情報を測位するシステム全般は、「Global Navigation Satellite System」(全球測位衛星システム)」といい、その頭文字をとってGNSSと言います。

この世界には様々なGNSSが存在していて、管理している国によって衛星の名称が異なり、

GPS(アメリカ)
GLONASS(ロシア)
BeiDou(中国)
Galileo(EU)

の4種が地球の周りでそれぞれ複数ずつ飛んでいます。
そう、つまり本来GPSというのは、GNSSの内の、アメリカのシステムだけを指す言葉なのですが、すっかり一般化してしまったので、みんなでGNSSではなく、GPSと言ってるんですな。

しかし、実際にはこれら4種のシステムの内の、電波がよく通っている衛星を都度選択して使っているというのが現状です。

なので、例えば「GPSはアメリカのシステムだからアメリカでしか使えない」なんてことはなく、
各システムがそれぞれ複数ずつの衛星で構成されており、4つのシステムがそれぞれ地球全体を網羅しています。

GNSSの衛星が天頂付近にあれば、ビルなどに遮られることが少なく、精度が高い位置情報を入手することが可能ですが、例えば、24機以上が衛星軌道上を周回し、地球を網羅していると言われているアメリカのGPSでも、日本の天頂にあるとは限りません。角度が悪ければ当然精度は落ちるので、一般にナビ等が位置情報を測位するときには最低4つ以上のGNSSの情報を元に測位しています。

そんな訳で、これら4種とは別に、特定の地域に長く滞在する準天頂型衛星も存在し、特定の地域に特化したGPS補完衛星も存在します。

QZSS(日本)
NavIC(インド)

この日本、オセアニアエリアの準天頂衛星QZSSが、「みちびき」です。

常に日本の天頂付近に留まっているので、ビルや山間部で周囲に遮蔽されることなく位置情報を得ることができます。

先日みちびき5号の打ち上げが失敗に終わりましたが、現在みちびきは4機体制、近々7機体制を目指していて、2030年代には11機体制になるように計画されています。


さて、話がだいぶ長くなってきましたが、ラリーに使用するためにGNSS測位の精度を上げるためには、みちびきを含めたGNSSと如何に正確に情報をやり取りするかということなわけです。


GNSS(GPS)をラリーで活用し、一般的なラリコンと互角に戦う位の正確性を手にいれるには、

【GNSSの受信精度を上げる】
1. 受信電波の強度を上げる
2. 複数の周波数帯を受信する

【GNSSの受信頻度を上げる】
3. サンプリングレートを上げる

といった方法が思いつきます。

1はより受信感度の高い受信機を、よりよい位置に設置することになります。

2は、簡単に書くと、それぞれの衛星が発信している電波について、複数の周波数帯を使うことにより、それぞれの周波数の差を用いて位置情報を算出して精度を上げる方法。

各GNSSはそれぞれ複数の周波数帯の電波を使っていますが、大まかにL1、L2、L5という3種類で網羅できます。この内、一般にスマホやカーナビで使われているのはL1帯。これだと大体誤差が10m未満です。

最近の高級なスマホだと、L1+L5という2つの周波数帯をカバーしているものもあって、それだと誤差2m以下に抑えられるようです。

ところが、カーナビなんかは大抵L1のシングルバンド対応なんですね。

ナビなんてどうせ高価なんだからDual Band対応にすりゃいいのにって思いますが、カーナビの場合は地図上を走らせるのが主な目的なので、多少誤差があってもソフトウェア側で道路上に自車を乗せるようにしちゃってるんですね。複数の周波数帯を使うには、それ用の受信機(アンテナ)とチップが必要ですが、そうすると高価になってしまうので、カーナビ用途ならソフトウェア側で制御するSingle Bandで充分という設計思想なんですな。


でもまぁ、取り敢えず自分が使ってるディスプレイオーディオがどのようなGPSを掴んでいるか確認しつつ、どの周波数帯用のチップが入ってるのかチェックしてみましょう。

また、3については、一般的なスマホがGNSSと交信する際のサンプリングレートは1Hz(1回/秒)なので、このサンプリングレートを上げれば、必然的に実際の走行距離に近づくはずというのは、先日検証した通り。

ただし、これはオフィシャルの走行距離よりも低く出てる場合には有効ですが、前回のドライブラリーの時みたいに、オフィシャルよりも距離が高めに出ちゃってる場合は効果なさそう。

まぁ、アベレージラリーの時は大抵オフィシャルよりも若干低値傾向なので、効果あると思いますが、そもそもアベレージラリーの場合はコマ図毎に距離補正するから、あんまり変わらないですね。


というわけで、これらをこの年末年始の休みの間に検証するためのアイテムが、続々と我が家に到着しております。



つづく





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Last updated  Dec 26, 2025 06:02:38 PM
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