気まぐれ仔猫のマネキネマ

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• 「マルチュク青春通り」「マラソン」残念！見損ないました

  仕事が遅くなって、いま帰り着いたところです。実は今日、「マルチュク青春通り」「マラソン」の二本立てを某映画館で観るつもりでいたんです。それも叶わず、いまはただ疲れ果てた私が“へとへと”とここにいます。今日が楽日だったんですよね。映画だから「千秋楽」なんて言わないか。明日は別件で用事があるしなあ。また作戦を練り直さなくては。昨日「オールド・ボーイ」を入手しました。いろいろ立てこんでるので、観るのは今週末くらいになちゃうかもしれません。観たらまた映画紹介やります。監督ベースでいうと、キム・ギドク、イム・グォンテク、イ・チャンドン、ボン・ジュノときています。「オールド・ボーイ」をやると、パク・チャヌクということになります。手持ちの札で考えているのは、カク・ギョンテク「友へ／チング」、パク・チョルス「３０１／３０２」か「家族シネマ」（出演者がすごい！　梁石日氏、柳愛理＝美里さんの妹、金守珍＝新宿梁山泊の親分）、チャン・ソヌ「バッド・ムービー」か「ＬＩＥＳ／嘘」、イム・サンス「ディナーの後に」か「浮気な家族」…すみません、単館系が多くて。それと、頻出の「ペパーミント・キャンディー」。本当はホン・サンスが一番やりたいんですけど、うまく書けるか自身がなくて…　大好きなんですけどね。もちろん、キム・ギドクはやります。大好きな映画ばかりなので。メジャー系も観てないことはないんですけど、ほかのかたが結構紹介されているので、合間をみてやりたいと思います。昨日に続いて雑談式予告編になっちゃいました。明日は更新できるかあやしい雲行きです。できなければ、またあさって。それでは。

  Dec 26, 2005

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• ありがとうございます

  本日、「殺人の追憶」に２件コメントをいただきました。そのうちのおひとりは、「オアシス」でもコメントをいただいております。感謝感激です。また、以前パク・チャヌク監督の復讐三部作にアドバイスのコメントもいただきました。近々、「オールド・ボーイ」の映画紹介もできそうです。慣れないもので、登録したり削除したり、編集で書き直したり、結構苦労しながら書いてます。コメントをいただくと、その苦労が報われた気持ちになり、なによりの励みになります。少しずつではありますが、ページをリニューアルしたり、増やしたりしてゆくつもりですので、今後もよろしくお願いいたします。話は変わりますが、たまにはフランス映画やほかの映画もやってみたいとは思っているのです。でも、韓国ドラマや韓国映画が盛り上がっているようだし、自分の関心の中心もそこにあるし、サイト的にもそういう流れになってしまっているので、なかなかタイミングが難しいです。フランス映画でもオゾンとか、ル・コントとか、トリュフォーだったら、そんなにとっつきも悪くないと思うのです。“アントワーヌ・ドワネル君”特集とかやってみたいですね。ロメールとかもあまり観ていないけど、結構いいと思います。ホン・サンスの映画が好きな人は、ロメールの「夏物語」を観ると「なるほど」と思うのでは？ゴダールとか、ガレルとかだとアクセスが落ちるかな？最後はちょっと雑談になってしまいました。それでは。

  Dec 25, 2005

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  「殺人の追憶」観ました！

  「殺人の追憶」を観ました。この映画は、京畿道（キョンギド）華城（ファソン）の農村で実際に起きた連続強姦殺人事件を題材にしています。この事件は、1986年から1991年の6年間で10人の女性が暴行され殺されたという、韓国で他に例をみない凶悪なものです。この事件で約3000人の容疑者が連行されましたが、10件の被害のうち１件だけのみ犯人が検挙され、残りの９件については今でも解決されていません。映画では、連続殺人事件の捜査に苦悶する刑事たちの姿が描かれています。監督は、「吠える犬は噛まない」に続きこの映画が長篇二作目のポン・ジュノ。主演は、人気・実力兼備の韓国映画界のトップスターソン・ガンホと、「気まぐれな唇」で主人公を演じたキム・サンギョンです。【ストーリー】（ネタバレ寸止め！）京畿道（キョンギド）華城（ファソン）ののどかな田園風景。二人の男を乗せた耕耘機が、ゆっくり走っています。その後から少年たちが、「ポンコツ」と叫びながら追いかけてくる…一見すると穏やかな光景です。あぜ道の途中で二人の男は、耕運機から降ります。そして、そのうちの大柄な男があぜ道に沿っている水路に降り、水路のトンネル状にになったところをのぞき込みます。そこには、後ろ手にして縛られた女の死体が…　水路をのぞき込んだ男は、パク・トゥマン（ソン・ガンホ）という地元の刑事でした。その後、まったく同じ手口の事件が発覚、ファソンに特別捜査本部が設置されます。ある日、トゥマンは道から外れた草むらで男と女がもみ合っているのを目撃します。事件のことで頭がいっぱいのトゥマン。男を殴りつけ連行しようとしますが、男の正体はソウルから捜査本部に派遣された刑事、ソ・テユン（キム・サンギョン）でした。ときは加熱する民主化運動の最中。二人の刑事は時代の流れにも翻弄されながら、地をはいつくばるような辛く厳しい捜査を繰り返してゆきます。【感想と紹介をかねて】20年足らず前の実話を元にした話ですが、韓国では明らかにいまと比べて“時代”が違います。映画には、単に歴史的な凶悪事件を題材にしたというばかりではなく、民主化運動の波が捜査を翻弄する姿も描き出されています。民間の人たちは体制に対する懐疑心を抱いていることから、警察に対しては全くの無関心で非協力的。マスコミは、当時の警察にはまだあった“拷問捜査”に対して攻撃的な批判を繰り返していて、容疑者の長期拘留に過敏な反応を示して警察を攻撃します（1980年代の警察の様子は、「ペパーミント・キャンディー」でもうかがうことができます）。また、機動隊による一斉捜査も、当時のデモ鎮圧に機動隊の人員が割かれているのでままならないという状況。こうしたアゲインストの状況で、時間だけが刻一刻と流れてゆきます。恥を捨て、愚行ともいえる地道な捜査を繰り返す刑事たちと、それを愚弄するかのように繰り返される強姦殺人事件。刑事たちはあせり、いら立ちます。そこには、剥き出しの人間の姿があります。未解決の事件を題材にするというのはある種の賭けだったと思いますが、最後までスリリングでした。短気で暴走しやすい刑事、トゥマンを演じたソン・ガンホ。“韓流”の流れとは対極をなす（？）ようなルックスですが、おっちょこちょいなところも含め、刑事としての型にとらわれない人間トゥマンをみごとに演じています。こういう役柄はソン・ガンホにしかつくれないと断言していいでしょう。一方、ソウルから派遣されてきたインテリの刑事、テユンを演じたキム・サンギョン。冷静な判断力と集中力を兼ね備えた刑事ですが、焦りとともに、次第に剥き出しの感情があふれ出してゆきます。「気まぐれな唇」で好きになった俳優さんですが、演技は全く対照的で違った一面をみせてくれました。二人の主役を前面に立てた映画ですが、この映画では脇役たちがかなり光っています。血気盛んで凶暴な刑事チョ・ヨングを演じたキム・ルェハ。パク・ヘイルをはじめとする三者三様の容疑者たち。この容疑者たちと刑事たちとの絡みは、この映画の大きな見どころです。それと、たぶんほかでは書かないことだと思いますが、警察署で紅一点の婦人警官クォン・グィオクを演じたコ・ソヒ。この人は（また？）「ペパーミント・キャンディー」でも印象的でした。この映画でも、地味ですがいい味を出しています。目立ちませんが、よくみると個性的な女優さんです。

  Dec 25, 2005

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  いい俳優の出る映画はいい

  メリークリスマス！「冬のソナタ」を観たばかりなので、チュンサンが事故に遭った後、ユジンの元にテープが届くあのシーンを思い出してしまいました。昨日は「オアシス」を紹介しましたが、ムン・ソリとソル・ギョングは本当にいいですね。「いい俳優が出る映画はいい」というのはすべて当てはまるものとは限りませんが、多少映画自体があまりよくなくても俳優で救われるということはよくあります。「オアシス」は映画も俳優も◎でした。今日は、「殺人の追憶」という映画を観ました。なかなかいい映画でしたが、好きな俳優二人がダブル主演ということでそちらにも注目して観ました。ソン・ガンホとキム・サンギョン。やっぱり、よかったです。ほかにも、何人か目につく俳優がいたのが○。俳優がいいと映画は救われますが、俳優が悪いといい映画は成立しません。「殺人の追憶」の紹介は改めてやります。今日は時間がないのでこれまで。みなさん、よいクリスマス・イブをお迎えください。殺人の追憶（期間限定）

  Dec 24, 2005

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• チャン・ドンゴン特集！　トップページ・リニューアルしました

  トップページをリニューアルしました！　少しは見栄えが良くなったでしょうか？　ふーっ。ようやくいろんなことがわかってきて、ちょっとは前進したかな。まだ気になってるところがあるから、少しずつマイナーチェンジを繰り返していきたいと思います。何ごともチャレンジ、チャレンジ。ひとりで盛り上がっていてもしかたないので、皆さん見にきてきださいね。

  Dec 23, 2005

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  「オアシス」観ました！

  きのう、ハン・ソッキュのことを書きましたが、内容はほとんど「グリーンフィッシュ」の話に終始してしまいました。その割には映画の内容には踏み込まなかったのですが、それはわざとです。もう一度見直してからやりたいと思っているので、「グリーンフィッシュ」に関心のあるかたは次の機会をお楽しみに。また、ハン・ソッキュのほうも、「シュリ」とか「カル」という出演作があるので、そちらのほうを観てからもう少し踏み込んでみたいと思います。ということで、本日のお題目。「オアシス」を観ました。話に出ました「グリーンフィッシュ」が第一作、このブログでも度々登場してもらっている「ペパーミント・キャンディー」が第二作、そしてこの「オアシス」が第三作になるイ・チャンドン監督の映画です。主演は「ペパーミント・キャンディー」で初恋相手同士を演じたソル・ギョングとムン・ソリです。【ストーリー】（ネタバレ寸止め！）ひき逃げ事件で２年６月の刑に服していたジョンドゥ（ソル・ギョング）は、刑を終えて出所します。ジョンドゥが実家を訪ねると、出てきたのは見知らぬ他人。問答無用で追い返され、ふらふらと街をさまよいます。腹をすかせたジョンドゥは食堂で食事をしますが、所持金がほとんどありません。無銭飲食で通報され、実家から独立して離れて住む弟が警察に迎えにきます。ようやく実家に戻ったジョンドゥ。ジョンドゥは気ままに浮かれます。しかし、母、兄、兄嫁は、ジョンドゥを歓迎するムードではありません。兄の紹介で仕事も決まったジョンドゥは、果物を持ってあるアパートを訪ねます。そこで、脳性まひの女性コンジュ（ムン・ソリ）に出会います。ジョンドゥはコンジュに興味を持ち話しかけますが、そこに帰ってきたコンジュの兄に追い返されます。ジョンドゥが訪ねた先というのは、ひき逃げ事件の被害者の家でした。そして、コンジュの兄はコンジュの面倒を隣人に金を払って委託し、別の場所に引っ越そうとしている最中でした。【感想と紹介をかねて】後先を考えず、楽天的に生きるジョンドゥ。その性格があまりにも常軌を逸しているため、周囲から煙たがられる存在です。一方の脳性まひの女性コンジュ。家族からも疎んじられ、孤独な生活を強いられていますが、ジョンドゥとの出会いによって、喜びを見出してゆきます。しかし、周囲の眼は冷たい。そう書くと暗くて重い映画を連想しがちです。イ・チャンドン監督の前二作も、映画の色調がアンダートーンで、ストーリーにもその影がつきまといます。前二作とも、社会に適合しきれなかった主人公たち。こうした先入観だけで想像すると、この映画も暗く重いではないかと思われるかも知れませんが、この映画はむしろ逆です。ジョンドゥとコンジュがはぐくむ愛の世界が、ちっぽけだけどほのぼのとしています。この映画はベネチア国際映画祭をはじめ、内外の映画祭で数々の賞を受賞しました。でも、そんな仰々しさで語るのは似つかわしくありません。また、難役に挑んだソル・ギョングにもムン・ソリにも俳優としての強烈さを感じますが、それ以上に、二人ともナチュラルに映画の世界に溶け込んでいるところに深い感銘を覚えます。そう思うと「オアシス」というこの題名がじわじわと浮かび上がってくる…そんな映画です。ちなみに、この「オアシス」というタイトルですが、コンジュの部屋にかかっている絵のことで、コンジュは毎晩、この絵に外の木が影を落とすのでそれに恐怖を感じています。この絵には、インドの少年と女性、そして子供の象が描かれています。ムン・ソリは脳性まひの女性二人の“チング”を得て、彼女たちとの友情のなかで、コンジュの役をはぐくんでいったそうです。途中の困難も、その友情が手助けになったようです。ムン・ソリの真摯な役づくりもさることながら、“カメレオン”ソル・ギョングも負けず劣らずいいです。世間的にみていい所のない男の役ですが、妙な愛らしさがあって惹きつけられます。ジョンドゥを観てあらためてファンになる人も多いことでしょう。映画のなかで、コンジュが突然、病から解放された姿となって自由に動き回るシーンがいくつか登場します。ジョンドゥの想像する世界ではないでしょうが、作者の思いなのか、コンジュのあこがれなのかは確かではありません。ただ、このシーンに遭遇すると、ジョンドゥとコンジュの最初の出会いのシーンで、部屋のなかを白いハトが飛んでいるのを思い出します。

  Dec 23, 2005

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• タカコさんが骨折

  先日、和央ようかさんの転落事故にニュースをご紹介しましたが、骨盤を骨折されていたとのことです。現在公演中のライブショー「Ｗ－ＷＩＮＧ－」は中止、その後の公演にも影響が出ているもよう。事故後、ご本人は気丈にも痛みをこらえてライブショーを続行しようとされたそうです。来年の卒業まで時間か限られているだけに、無念のことと思います。１日でも早い回復をお祈りいたします。【ニュース】宙組トップスター・和央ようか骨盤骨折…全治１カ月

  Dec 23, 2005

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  映画ならハン・ソッキュ

  ちょっとドラマに浮気したところで、また映画に話を戻します。相変わらずドラマ中心に、“韓流”イケメン・ブームが続いておりますが、韓国映画といえば、ハン・ソッキュ。「グリーンフィッシュ」「８月のクリスマス」「シュリ」「カル」「二重スパイ」「スカーレットレター」と、主演映画のタイトルを観ただけでも韓国映画の代表作がずらり。一時韓国では、「ハン・ソッキュが出演すれば、その映画は必ず当たる」とまでいわれた看板スターです。出る映画があまりにもヒットするので、ギャランティーが高騰しすぎて出演が困難になった時期もあったほど。それほどの大スターなのですが、日本ではどうなんでしょう？顔？　写真で見ると“隣のお兄さん”なんですよね。優しそうで、人柄がよさそう。だからですかねえ。大騒ぎされるようなタイプではないのかも。この人の顔を最初に見たのはどこかのウェブサイトの写真ででしたが、この人、何で人気があるのかなあと不思議でした。ちょっとあまのじゃくな私が最初に観たのは、「グリーンフィッシュ」でした。この映画を観たとき、ハン・ソッキュってこういう俳優なんだな、と思いました。一見平凡そうですが、演技のメリハリが効いていてダイナミックなんですよ。特に、ドラマティックな映画であればあるほど高揚感を発揮するんです。韓国の娯楽映画はドラマティックな展開が持ち味ですから、ソッキュのようなタイプの俳優は抑揚があっていきいきします。ああ、なるほどと思いました。鳥肌が立つくらいダイナミックなんです。その後、映画館で「二重スパイ」「スカーレットレター」を観ました。どちらも、ソッキュが持ち味を発揮できるタイプの映画でしたね。スケールの大きさを感じました。映画にも、ソッキュにも。ソッキュの映画は劇場で観たほうが臨場感があります。ただ、ソッキュの俳優としての素の魅力を感じるのなら、「グリーンフィッシュ」をお薦めします。娯楽映画としてはやや地味ですが、構成がしっかりしたドラマで、ソッキュの実力の確かさを知ることができます。監督は「ペパーミント・キャンディー」のイ・チャンドン。元々小説家だっただけに、映画でもストーリーテラーぶりを発揮する筆力のある監督です。競演する俳優陣がまたいいんだな、これが。シム・ヘジン。色っぽい“大人の女”の魅力のある女優さんですが、女心の機微を感じさせる可愛い面も魅せてくれています。この映画のこの人を見て、つかこうへいさんの「ストリッパー物語」という芝居を思い出しました。日本ではまだなじみが薄いようですが、ムン・ソングン。一癖も二癖ある渋い俳優さんです。この人の映画はもっと観てみたいですねえ。ソン・ガンホも出ているんですよ。「グリーンフィッシュ」は、韓国の“日の当たらない部分”を背景にした映画です。ぜひ、一度ご覧いただくとよいと思います。　　　グリーンフィッシュ＜韓国映画DVD特集＞●便利なコンビニ後払いが可能！二重スパイ《スタンダード版》二重スパイ プレミアムBOX〈限定生産〉DVD　スカーレットレター ＜送料無料＞「スカーレットレター」のことを書くと、ウンジュのことを思い出します。あの事件を思い出すたびに気が重くなります。現世での辛さを忘れ、安らかに眠ってください、ウンジュ。

  Dec 22, 2005

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• 遅れて観た「冬のソナタ」～ああ、最終回

  と書きたいところですが、その前にちょっとお時間を拝借。昨晩深夜、宝塚歌劇団宙組の新トップに貴城けいさんが内定したニュースを流しましたが、今朝観たニュースで、現宙組トップの和央ようかさんが公演中事故に遭われたとのこと。何でも、２メートルの高さから転落されたのだとか。大丈夫だとは思いますが、ちょっと心配です。公演中ですので、チケットを買われているかたもいらっしゃると思います。大事に至らず、一日も早く無事に舞台にお戻りになられるようをお祈り申し上げます。タカコさんにとっても、卒業までの残り少ない貴重な時間だと思いますので。【ニュース】宙組トップスター・和央ようかが公演中に転落事故（サンスポ.COM）【ニュース】宙吊り場面で２ｍ落下、負傷…和央ようかさん手滑らせ（ZAKZAK）さて、「冬のソナタ」の最終回。この結末は、どうでしょう。ご覧になられたかたはそれぞれ、さまざまな感想をお持ちではないかと思います。そして、恐らくその感想も多種多様に分かれるのではないでしょうか。この最終回は、指示されないかたもいらっしゃるだろうし、最後のあのシーンに涙されたかたもおられるでしょう。私は良かったと思っています。それについてここでは多くを語りませんが、良かった。もう観終わって１日近く経とうとしていますが、まだ余韻から醒めません。劇世界から抜け出すあのせつなさ、寂しさ。「冬のソナタ」にもありました。感想については別の機会を設け、きちんと整理しようと思っていますが、映画と違って長いものなので少しお時間をいただきたい。たぶん、だいぶさきのことになると思います。そのときをお楽しみに。しばらく“冬ソナ”が続きましたが、とりあえずこれで終わりにします。しばらく余韻にひたりながら別の映画を観たりして、日記のほうは続けていきます。もしご意見等ありましたら、お寄せいただくようお願いいたします。

  Dec 22, 2005

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  速報！　タカラヅカ　宙組次期トップ決まる

  ニュースです、ニュース。でも、ちょっと遅いかもしれません。すでに、宙組の和央ようかさん、花總まりさんのダブル退団が決まっていますが、後任が貴城けいさんに決まったようです。詳しくはこちら。【ニュース】宙組の次期男役トップに貴城けい…娘役は紫城るい（ZAKZAK）　　　宝塚巴里祭2002（新品ビデオ）睡れる月（DVD）アメリカン・パイ（新品ビデオ）TCAスペシャル2005　ビューティフルメロディー・ビューティフルロマンス（ビデオ）

  Dec 21, 2005

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  “コン・ジンスク”イ・へウンって気になりません？

  立て続けにもう一本。だから、冬ソナを観るのはもう少し遅くなります。自虐的にじらしているわけじゃないけど、昨日の予告通り、イ・へウンについて少し。私はドラマではなく映画から韓国に興味を持つようになったので、ペ・ヨンジュンは「スキャンダル」が、チェ・ジウは「誰にでも秘密がある」が、それぞれ最初の出会いです。　　歳末セール【O47％OFF】スキャンダル 【O4G】【DVD】誰にでも秘密がある スタンダード・バージョン[イ・ビョンホン・チェ・ジウ]★DVD大バーゲン！★誰にでも秘密がある デラックス・バージョン ＜5万セット限定生産＞同様に、イ・へウンもすでに映画のほうでは知っていました。映画の題名は「悪い女」（原題：「青い門」）、キム・ギドク監督の映画です。ここでのヘウンはかなり意地っ張りの女の子を演じていて、主人公の娼婦の女の子（イ・ジウン）に冷たく当り散らす役でした。冬ソナでは、ユジンの親友で人情味あふれるジンスクの役でしたが、ちょっと違う役柄です。「悪い女」では、この意地っ張りの女の子が変化してゆく様を演じていますが、これがなかなかよくて、それ以来お気に入りの女優さんです（下のジャケットの右に写っているのがイ・へウン、左がイ・ジウン。双子のような名前ですが、姉妹ではありません）。悪い女 ◆20%OFF！イ・へウンは「コルセット」という映画で、肥満に悩む女の子の役を演じるために15キロ太るなど、役者としてのプロ意識が高いことでも知られているようです。その意識の高さについて、詳しくはソ・チョンさんの「映画とハングル」のページに書かれているのでご覧ください（俳優の紹介→イ・へウン）。ちょっとすごいです。冬ソナでも高校時代の眼鏡をかけた清潔そうなジンスクと、社会人になってからのジンスクではがらっとイメージが変わってますよね。冬ソナのなかでのコミカルな存在、コン・ジンスク。そんなイ・へウンも結構好きです。では、最終回の冬ソナに行ってまいります。

  Dec 21, 2005

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• いよいよ最終回～冬ソナ

  ついにやってきました。あと一話で「冬のソナタ」が観終ります。遅ればせながら、１時間数分後には“「冬のソナタ」を知らない人”を卒業します。ここまでの雑感ですが、ペ・ヨンジュンもチェ・ジウも台詞が美しかったです。胸を締めつけられるような台詞の数々…　思い出として残ります。吹き替えでしか観たことのないかたは、ぜひ一度韓国語音声・日本語字幕で観てみてください。韓国語がわかれば、字幕なしで観たらもっといいのでしょうね。それくらい、声の響き・語感が素晴らしかったです。昨日までの日記をご覧になっているかた、もうお気づきでしょうが、どんでん返しで第二の“悪い予感”がひっくり返りました。それに気づいたかたは笑ってください。ギリシャ神話ではなく、カイン…やめておきましょう。ねたバラシは日記のほうではやらないのが原則ですので。でも、ドラマはもっと恐ろしい方向に向かっているような気がします。眠れなくなるような結末が待っていないといいのですが…

  Dec 21, 2005

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  遅れて観た「冬のソナタ」～“悪い予感”は二つとも的中?!

  ちょっとショックです。かねてから、懸念していた“悪い予感”について。最初のほうは既報の通りで、これについては納得したというのもお伝えしました。しかし、もっと恐れていたふたつ目の“悪い予感”。こちらのほうが、どうやら的中したようなのです。某登場人物の口からは、はっきり言葉として表れました。これは、ギリシャ神話の時代から使い古されてきたドラマの常套手段。正直言って、これだけはあまり使って欲しくなかったんですけどね…　「冬ソナ、おまえもか」っていう感じです。ただ、まだその事実の波及効果がどれほどの影響を与えるかというところまで観終わってないので、これから見守っていかなくてはなりません。だから、悲しいとかそういう感情はわかないのです。そこまでして、二人を引き裂きたいか。でも、これがドラマなんですよね、ドラマ。ところで、ＮＨＫで放映された冬ソナ。編集でかなりの部分がカットされているようです。このドラマは複線やオーバーラップがかなりの演出効果をあげているはずなのですが、そこの部分にも編集が加えられているとのことです。ということで、もし高画質でご覧になりたいというかた。こちらをのぞいてみてはいかがでしょう。↓今だけ15%OFF！「冬のソナタ」DVDBOX 全話6枚組ノーカット日本語字幕付き完全オリジナル　ブラ...『冬のソナタ』ノーカット版DVD-BOXリージョン3ただし、リージョン３のＤＶＤは機種によって見られないものもありますので、ご注意ください。リージョンフリーに機種変更を検討されているかた、参考までに。↓リージョン、韓国盤DVDの悩み解消！海外盤鑑賞可能DVDプレイヤー（NEW VERSION）　画質はそこそこ、安価で観たいというかたはこちら↓ShowTime@楽天本でも確認できればいいというかた。本といってもシナリオタイプです。私も冬ソナ研究のために第一巻を買いました。こちら。↓　　　『冬のソナタ』ノーカット版小説本　1『冬のソナタ』ノーカット版小説本　2『冬のソナタ』ノーカット版小説本　3『冬のソナタ』ノーカット版小説本　4なんとなく、冬ソナ大特集になってしまいました。明日は、「冬のソナタ」コン・ジンスク役のイ・へウンっしぃぇーっについてでも書こうかな。でも、気まぐれだから…【ニュース】ジウ姫ドラマ来年１月15日スタート！（３月まで日本滞在だって!!）ジウ姫、竹野内豊と言葉の壁越え絆…ＴＢＳ系ドラマ（サンスポ.COMトップ）【ニュース】チャン・ドンゴンがすごいことに公開５日間で１８０万人！チャン・ドンゴン最新主演映画（サンスポ.COMトップ）【ニュース】カン・ドンウォン、ヤン・ジヌがＤＶＤ＆写真集まだまだ韓流があつい！写真集もＤＶＤも盛りだくさん（サンスポ.COMトップ）

  Dec 20, 2005

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• “韓ドラ”に思うこと～その１

  相変わらず“遅れて観た冬ソナ”してます。悪い予感のほうですが、当たってしまいました。当たったら「そりゃないぜ」と書くつもりでしたが、恐れていたほど呆気ないものではなく、「ジャーン」というようなオーバーさもなく、美しく表現されていたし、当事者の演技も良かったので良しとします。しかし、第二の“悪い予感”のほうが的中しつつあり、今度こそ「そりゃあんまりだよ」と書きながら本当に泣いてしまうかもしれません。その第二の“悪い予感”は、ドラマとしては使い古された展開なのですが、冬ソナでは揺さぶられ方が違うのでどう出てくるか。いずれにせよ、泣いたら負けです。具体的には書きませんので「ああ、あれね」と思う人、「ハッキリ書きなさいよ」と思う人、いろいろだと思います。でも、ねたバラシは基本的にはやりません。やるときは、きちんと予告してからやりますので、そのあたりはご了解いただきたい。今日は、韓国のドラマについて書いてみたいと思います。日本のドラマとの違いについていま、何故韓国のドラマが受けているのでしょう。ひとつは、似て非なる文化の違いが垣間見られるからだと思います。テレビドラマはどこの国においても、映画以上に世相や流行を映す鏡です。そこには、予想を超えるほどの新鮮さが現れにくい。だから、すべての自国のドラマに新鮮さは求められません。かといってあまりにも異なる文化も、しょっちゅうは受け入れられないでしょう。そこで、韓国。顔は似ているし、街中の風景も錯覚するほど日本に似ています。あまり、違和感がありません。一方で、違うところ、すなわち新鮮さを感じる部分もあります。街中を離れると建築様式に違いがあったり、変わった様式の建造物が登場したりします。もうひとつは、俳優の情緒表現だと思います。日本のドラマは、キャラクター個性優先主義で俳優を選ぶのと、ドラマ自体展開至上主義で情緒表現にあまり重きを置きません。したがって、俳優はある意味、配役のためのコマであり、情緒というより泣いたり笑ったりというと大袈裟ですが、感情レベルの表現で済まされてしまうところがあります。一方、韓国のドラマ。冬ソナを観ながら感じたことですが、俳優の情緒表現が多彩でありながら、簡潔に伝わってくるところがあります。展開がどうというのは確かにありますが、場面場面での表情や声のトーンなどに魅せられるところがあります。テレビを持たない人間が古い記憶を引っ張り出して書いているので信憑性は？ですが、それほどはずれているとも思えないのです。どちらがどうということではありませんが、めずらしいものには惹かれますよね。今日は、ちょっと“硬派”に決めてみました。これからも、（アクセス減覚悟で）たまにはこういうことも書いてみたいと思います。さあ、冬ソナ観るぞ～

  Dec 19, 2005

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  ソル・ギョングは素晴らしい

  昨日から冬ソナの続きを観ています。見終わったら、何らかの形にしたい思います。いま、何処まで観たかは書きませんが、何か嫌な予感がしています。でも、嫌な予感が当たるのが連続ドラマ。もうこれ以上、心をかき乱さないでほしいにですが…話は変わりますが、ソル・ギョングという人には特別な思い入れがあります。韓国映画を愛するきっかけを与えてくれた「ペパーミント・キャンディー」の主人公を演じたのがキョングっしぃぇー、だというところもありますが、章ごとに変化していく主人公を演じ分けた彼に惹かれたというのが、一番の理由です。キョングの役づくりの巧さはその後の「オアシス」などでも評価され、“カメレオン”というニックネームを持つほどです。私が観たなかでは、「ペパーミント・キャンディー」のほかに「ディナーの後に」があります。ここでのキョングは短い時間しか登場しませんが、光るものをみせてくれています。「ディナーの後に」は、カン・スヨン、チン・ヒギョン、キム・ヨジン、チョ・ジェヒョンといった個性的な俳優たちが顔をそろえている映画で、俳優たちの役づくりにも観るところがあるので、ぜひ一度観てみてください。顔は大杉漣さんやさんまさんに似ているという人がいるくらいですから、顔で俳優になれたというタイプではありません。その辺りはお間違いのないように。　　ペパーミント・キャンディー（廉価版）オアシスディナーの後にでは、冬ソナの世界に帰りますので、ごきげんよう。【ニュース】ソル・ギョング最新作「力道山」来年３月公開！韓国のカメレオン…ソル・ギョング（サンスポ）

  Dec 18, 2005

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  遅れて観た「冬のソナタ」

  は～っ。いきなりため息なのです。何って、書くのが恥ずかしいのです。でも、もうタイトルに書いてしまったから…「空の彼方の貴方…ソナタ」　何をいまさら、と笑ってください。テレビのない私はテレビで冬ソナを観たことがなく、冬ソナの第一話を【ShowTime＠楽天】の無料サービスで観たという話はすでに書きました。その後、第一話の続きが気になってしかたなく、【ShowTime＠楽天】の会員になって第二話から第五話を立て続けに観たのです。【ShowTime＠楽天】一番の動機は、カン・ジュンサンの生い立ちの謎が心の引っかかりになったからなのでした。でも、いまは違います。せつないんです。第三話の最初で、チュンサンの死を悲しむ場面がありましたが、そのときはチュンサンの生い立ちの謎を知ることなく本人が死んでしまい、そればっかりが悔やまれて、ドラマの登場人物たちと悲しみを共有することができませんでした。しかし、大人になったユジンが街中でチュンサンの面影を追い始めてから、ユジンにすっかり感情移入してしまい、涙が止まらなくなりました。そのチュンサンの面影がイ・ミニョンだという現実を突きつけられたときの残酷さ、やり場のない切なさをサンヒョクの優しさにぶつけられない悲しさ…ユジンの悲しみ・憂いが募ってゆくのに、せつなさが増すばかりです。これから枕をハンカチ代わりに（スゲー絵！）、続きを観ようと思います。断っておきますが、おせっかいの知ったかぶりはご無用。そんなこと書いたら、サクジョです、サクジョ！ではみなさま、おやすみなさいませ。嗚呼、ジウ姫！今だけ15%OFF！「冬のソナタ」DVDBOX 全話6枚組ノーカット日本語字幕付き完全オリジナル　ブラ...【ニュース】ユジンのオモニ、キム・ヘスクさんが本を出版！「今だから話せる『冬のソナタ』」韓国ドラマ界の“母”女優・キム・ヘスクが初の自著発売（サンスポ）※キム・ヘスクさんは冬ソナより、「威風堂々な彼女」のときのオモニのほうが印象的でした。泣かされました、あのお母さんには。★特価 25%OFF威風堂々な彼女 DVD-BOX1 初回生産分：ポストカード付き！威風堂々な彼女 DVD-BOX2【ニュース】ジウ姫の近況ジウ姫セレクトのネックレスにも注目…ＴＢＳ系「輪舞曲」（サンスポ）マネキネマのオークション

  Dec 17, 2005

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  「コースト・ガード」観ました！

  「コースト・ガード」を観ました。キム・ギドク監督、チャン・ドンゴン主演の映画です。海岸警備を任務とする韓国海軍とその周辺の民間区域での日常と、そこで起こりうる破たん・狂気を、ひとりの上等兵が引き起こした“事件”を通して描く衝撃作。【ストーリー】（ネタバレ寸止め！）カン上等兵（チャン・ドンゴン）は、海岸線の警備を任務とする部隊に所属しています。彼らの職務は、海岸線の監視・警備とそれに備えての訓練。そのなかにあって、カン上等兵は周囲から浮き上がるほど、職務に情熱を傾けています。ある日、同僚と民間区域を歩いていたカン上等兵は、地元民間人の若者たちが酒を飲んでトランプに興じているのに遭遇します。彼らのひとりとカン上等兵の視線が合い、癇に触った民間人の若者がカン上等兵に、軍を侮辱する言葉を吐きかけます。カン上等兵は逆上し、民間人の若者につかみかかろうとしますが、同僚の兵士になだめられ、その場は思いとどまります。しかし、この些細な事件は、カン上等兵に異常ともいえる情熱を掻き立てるきっかけとなりました。ある晩、民間人のカップルが酔った勢いで民間人侵入禁止区域に入り込み、そこで情事にふけります。カン上等兵は、赤外線望遠鏡で暗闇にうごめく人影を発見。肩には機関銃、腰には手榴弾。カン上等兵のとった行動は…【感想と紹介をかねて】90分強という劇場映画としては短い部類に入る映画でしたが、映画は能弁にさまざまなことを語りかけてきます。既定事実として、韓国には軍隊があること。その主たる任務は、北朝鮮との有事の場合の防衛であること。韓国海軍の役割のひとつとして、北朝鮮スパイの密入を想定した海岸線の警備があること。また、侵入禁止区域が設けられ、そこでは韓国民間人であったとしても生命の保障はないこと。現に、民間人の誤射は発生していること…この映画からは、国境線だけが防衛ラインではないということを知らされます。そして、海岸線には民間人侵入禁止区域があり、そこには軍隊が駐留していて、日常、緊迫した監視、訓練が行われている。その一方で、隣接地域では日常を遮断されているようなストレスがある…といった韓国の現実も浮かび上がります。軍隊での日常は、同じ訓練の反復、厳しい規律と礼儀の世界。そこでのストレス、反動の悲しい現実。滑稽にもみえる兵士たちの愚行が描かれいますが、それは押し込められた人間たちの、悲しい性でもあります。キドク監督自身軍隊経験があり、「コースト・ガード」は50パーセント以上、実話を元にして撮ったそうです。キドク監督は自らも語っている通り、作品にリアリティーを持たせるという理由から、著名度・人気度の高い俳優の起用は避けてきました。チャン・ドンゴンの出演は、キドク監督の作品を高く評価したトンゴンの申し入れによって決まったそうです。そういう意味でキドク作品のなかでは、スターをフロントに立てての映画という、極めて異例のかたちでの映画となりました。この映画のチャン・ドンゴンは、「チング」のときのような苦味ばしった二枚目でもなく、クールで優しい役でもなく、ただただ職業意識に燃える兵士が、社会の制度やしくみ、あるいはもっと大きな意味での状況というものに、愚直に翻弄されるみじめな姿を演じています。スター俳優としては汚れ役でしょうが、その冠をとっぱらっての好演だったと思います。ただ、彼のファンであったとしても、そういう部分での理解がない人にはちょっと薦めにくい映画ではあります。また、カン上等兵は主人公の代表のような存在で、チャン・ドンゴンばかりを中心に撮った映画ではないということも、触れておかなければなりません。キム・ギドク監督の撮る映画は、似た作品がありません。今回も例外ではありませんでした。「空き家」をはじめ、まだ観ていない映画がありますが、たのしみでしかたありません。

  Dec 17, 2005

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  チョン・ドヨンってどうよん？

  いきなり駄洒落ではじめてしまいました。昨日、イ・ビョンホンをあえて（？）「甘い人生」をはずして紹介しました。というより、まだ観ていないんですよ、スイマセン。時流に乗っていないというか、はずれているというか、自分でもある程度は自覚してるんですけどね。でも、ここのところの韓国映画の上陸はすごいでしょ。勢いが。ついていけませんよ、アタシみたいなのろまにゃあ。「甘い人生」を観ようか、「オールドボーイ」を観ようか、ブンシンサバを観ようかなんて言ってるうちに、あれよあれよでもう「親切なクムジャさん」でしょう。そうそう、イ・ビョンホンでした。そのイ・ビョンホンと「我が心のオルガン」で共演したのが、17歳の小学５年生を演じたチョン・ドヨン。1997年「接続」で映画デビューして以来、韓国の映画賞を片っ端から取り続け、いまや韓国を代表する女優さんです。17歳の小学５年生っていうのもすごいですが、この人は役柄の幅がすごいんです。清純な役から汚れ役まで、喜劇、悲劇もこなします。「ハッピーエンド」では、妻であり母親でありながら、かつての恋人と火の出るような熱い情事にのめりこんでゆく女を演じています。チェ・ミンシク、チョン・ド、チュ・ジンモの緊迫した三角関係がスリリングでしたが、映画の結末はもっとスリリングでした。チョン・ドヨンとチュ・ジンモの情事のシーンは「韓国映画で一番印象的なセックスシーン」だとか…（赤面）「スキャンダル」では、かたくなに貞節を守り通そうとする未亡人の役を演じています。涙まで流して恥らうトヨンちゃんが初々しく可愛い。この映画はヨン様の映画、初主演作。ヨン様との美しい情事シーンが話題になりました。最近、ShowTime@楽天で「星を射る」（第１回）を観ました。こちらのトヨンちゃんは、三十路の大学浪人生。ドジでお馬鹿な役柄がまたいい。楽天の動画サービスはこちらそれではみなさま、良い週末をおすごしくださいませ。

  Dec 16, 2005

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  イ・ビョンホンて、声がいいのに

  今日はちょっと“お疲れモード”です。でも、頑張って書きます。きのうは「テレビがない」とういう“笑”撃の告白をしてしまいました。テレビがある人たちは、韓国ドラマをチェックして観ているんでしょうねえ。うらやましいなあ。でも、イ・ビョンホンを吹替えでしか知らないかた、あなたは数倍ソンをしています。彼は声がいいんですよ。低音の甘い声…　いまさら言うまでもないかもしれないけど、「誰にでも秘密がある」では、チェ・ジウ、チュ・サンミ、キム・ヒョジンを相手に、あの甘い声でホメ殺しの連続？イ・ビョンホンといえば、いまから二年前のちょうどいまごろ、キネカ大森で入場料タダの映画を上映するというので行ってみたら、タダほど怖いものはないというか、整理券をもらうのに大勢の人が集まっていてびっくりした思い出があります。そのときの映画が、「誰が俺を狂わせるか」でした。イ・ビョンホンはそのとき、もう韓国ではトップスターの仲間入りを果たしていましたが、日本ではまだ売り出し中のころで、配給会社の広報の人が来ていてＰＲしていました。イ・ビョンホンはとことんツキのない主人公の役で、お馬鹿な運命に翻弄される情けない男を演じていました。相手役は、あの読売ジャイアンツの元投手・チョ・ソンミンの元妻・チェ・ジンシル。この人も韓国では大スターですね。昔話にふさわしく、“元”がふたつもついてしまいました。それにしても、このとき観たイ・ビョンホンから、いまのイ・ビョンホンはちょっと想像できません。映画自体は1995年に撮られているものなので、今から10年も前になります。昔のイ・ビョンホンを見てみたいかた、「誰が俺を狂わせるか」をご覧ください。三枚目ですが、味のあるイ・ビョンホンが見られますよ。≫　韓国ドラマのページはこちら

  Dec 15, 2005

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  チャン・ドンゴンってどれくらい人気があるの？

  お恥ずかしい話です。告白します。実はテレビがないのです。ですから、“韓流ブーム”といわれてもそれがどのくらいすごいものなのか、よく知らないのです。私の場合、“韓流ブーム”と騒がれる以前から韓国には興味があり、映画やエンターテインメントの情報をネットで探しまくってた時期があって、日本で大騒ぎになる前からペ・ヨンジュンやイ・ビョンホンの顔はよく知っていました。でも、彼ら四天王と呼ばれるのには少し抵抗があって、「四天王だったら、アン・ソンギ、チェ・ミンシク、ソル・ギョング、ハン・ソッキュでしょ。アン・ソンギを別格としたって、ソン・ガンホじゃないの？」と思っていました。男は芸（ゲイじゃありませんよ！）と苦味だよ、っていうのもあるんですけどね。それと、チャン・ドンゴン。「友へ／チング」という映画で初めて見たのですが、他の３人とタイプが違いすぎるじゃありませんか。決して、見た目の良さで語り尽くせるタイプではありませんよ、彼は。「友へ／チング」でのあの無骨さ。俳優としてあまりある魅力があります。でも、四天王と呼ばれるなかで、仲間はずれのように日本での人気がよくわからない。彼も人気があるのでしょうか？　私はいちばん魅力を感じるのですが…あの、断っておきますが、テレビがないからって馬鹿にしないでください。パソコンでＤＶＤだって見られるし、動画サービスでドラマだって観られるんですから。最近、動画で「冬ソナ」の第一回を観て、「イ・へウンが出てたんだ」「ペ・ヨンジュンてクールでいいね」「ジウ姫って、そんなに美人じゃないのに心惹かれるね」「うわー“冬ソナ”いい」っていう感じで、マイ・ブームになりつつあります。でも、今さら誰も聞いてくれませんよね。少なくとも私の周りはそうです。嗚呼、誰かテレビ買って。でも、置くとこない、どうしよう。【予告】ということで、週末、チャン・ドンゴン主演「コースト・ガード」の紹介をする予定ですので、お楽しみに。

  Dec 14, 2005

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  “静かな演劇”と“何も起こらない映画”

  “静かな演劇”という言葉があります。これは、穏やかな字面のイメージとは裏腹に、一時期、演劇界で論争まで巻き起こしたキーワードです。 “演劇”というと、“オーバーな”とか“わざとらしい”というような形容詞がついてまわります。しかし、“静かな演劇”の世界では、従来の演劇が持つ過剰な台詞や演技が排除され、日常の会話に近い穏やかな台詞のやりとりで劇が進行します。 “静かな演劇”の代表的な存在が、「青年団」という劇団を主宰し、「駒場アゴラ劇場」という小劇場を運営する劇作・演出家の平田オリザ氏。平田氏の初期の代表作ともいわれている「東京ノート」は、とある美術館を舞台にしてそこに集まる兄弟とその家族たちの、極めて日常的な会話で全編構成されています。 “静かな演劇”は、確か岩松了さん辺りから言われ始めたと記憶しています。その後、平田氏を中心に、演劇界ではある種のムーブメントとなり、方言を活かした演劇を展開する劇団「弘前劇場」や、劇作家の松田正隆氏などを含め、かなり裾野をひろげました。松田氏の劇作は地形や水気が表現されていて、登場人物たちがそれに翻弄されながらもそれと付き合っていかなければならない姿を、劇場という平板な舞台で巧みに描いています。巧い戯曲を書く人だなあと思います。 演劇で“静かな演劇”というなら、映画にもそういうのがあってもおかしくはありません。でも、“静かな映画”というのはしっくりこないので、“何も起こらない映画”と呼ぶことにします。 こう書くと、何人かのかたはジム・ジャームッシュを思い浮かべるのではないのでしょうか。「ストレンジャー・ザン・パラダイス」や「ダウン・バイ・ロー」なんかはそんな感じですね。けだるさともどかしさが、心地よい…という奇跡的な映画を撮る人です。新作、「コーヒー＆シガレッツ」はまだ見ていませんが、好きな監督なので観てみたいと思ってます。 ヌーヴェルヴァーグの長老、エリック・ロメールも“何も起こらない映画”を撮る人です。でも、この人はジャームッシュとはちょっと違ってけだるい感じがあまりありません（もっとも、長いキャリアがある人なので、それに比べると本数をあまり観ていない私としては偉そうにいえる立場ではないのですが）。登場人物たちがみずみずしく、おじいさんが撮っているという絵が思い浮かびません。「緑の光線」「海辺のポリーヌ」なんていうのもありますが、季節はずれ覚悟で「夏物語」なんてどうでしょうか。 韓国にも、こういう映画を撮る人がいます。なんていうと、「嘘！」といわれちゃうかも。実は、いるんです。その人はホン・サンス。最近、「女は男の未来だ」が公開されましたが、この人が撮るのも“何も起こらない映画”。事件といえば、「ちょっとした旅」と「二日酔い」と「痴話げんか」くらいかな。それで、おもしろいの？　という質問に「止められなくなるくらいおもしろいですよ」と答える私がいます。日本語ＤＶＤで観られるのは「気まぐれな唇」なんてタイトルが付いてますが、原題は「生活の発見」。いいタイトルなのに、“コリアン・エロス”にされてしまいました。がっくり。 だらだらと、まとまりなく書いてしまいました。なんか後悔しそうです。 ＊ ヌーヴェルヴァーグについて興味のあるかたはこちら。その歴史と定義について、詳しくかかれています。特に“カイエ・デュ・シネマ派”に焦点を絞って書かれていますので、コアなヌーヴェルヴァーグがわかります。

  Dec 13, 2005

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• 映画と演劇の違いについて～観客編

  …（９日の続き）映画において作り手は自由度が高く、演劇において作り手は自由度が低いという話をしました。しかし、この“自由度”を作り手の立場から、観る側、すなわち観客の立場に置き換えてみるとどうでしょう。映画の場合。被写体は、作り手の意図によってカメラのフレームに切り取られます。同様に、撮られたフィルムは、作り手の意図によって切り取られ、編集されます。その結果でき上がったものが映画です。その映画を観客はスクリーン、もしくはテレビなどの画面という二次元の媒体に向かい合い、その媒体を通して作り手によって切り取られたフレームを、作り手が選んだ連続性によってのみ観ることをしいられます。ですから、映画というのはある意味、教師のように教育的であり、そこにおける観客は生徒のように受動的にならざるを得ません。と書くと、映画を否定しているように解釈されるかもしれませんが、そういうつもりはありません。ただ、これが映画というエンタテインメントの宿命であり、限界でもあるということに認識を持っておくことは、価値のないことではないと思うのです。一方、演劇の場合。劇場というのはそれがどういう形状であれ、ひとつの空間であることには違いありません。俳優も観客も、その空間を共有している以上、同じ人間であることに違いはありません。また、観客は空間である以上、何に自分の焦点を合わせるか自由です。Ａという役者がいればＡを、Ｂという役者が気に入ったらＢを、舞台装置に気が惹かれれば舞台装置を見てもいいわけです。きょろきょろとあちこち見てもいいでしょう。対象が平面ではなく空間であるということは、極端にいえばそういうことです。そこでは、作り手に「ここを観て欲しい」という意図が働いていたとしても、それは大した問題にはなりません。すなわち、観客はより自由で、能動的になれるわけです。演劇やその他の舞台エンタテインメント、呼び方によっては舞台芸術という呼び方もあります。この類のものを観に行って、何処を見たらいいのか迷ったことはありませんか？　あるいは、何処を見たらいいのかわからないから舞台は観に行きたくないとか、演劇を見始めたころによくそんなことを感じたとか、その類の思いは誰しもが経験したことがあるのではないでしょうか。それは恐らく、テレビに代表される平面の文化に慣れきってしまって、能動的に見るという行為に慣れていないせいだと思います。それで、おすすめの話。劇場に行って空間メディアに慣れて似てはみてはいかがでしょう。“視界”が拡がるなんてこともある（？）かもしれませんよ。

  Dec 12, 2005

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  「酔画仙」観ました！

  「酔画仙」を観ました。この映画は前にもふれましたが、19世紀、李氏朝鮮時代末期に生きた天才画家チャン・スンオプの人生を描いた映画です。しかし、残念なことに、チャン・スンオプに関する史実的な記録はほとんど残っていません。残っているのは彼の遺した数少ない画と、“酒と女が好き”“宮廷画家になったものの3回も宮廷から逃げ出した”“最後は仙人になった”といういくつかの逸話があるくらいだそす。ですから、伝記映画の体裁をとっていますが、ほとんどはイム・グォンテク監督らによる創作ということになります。【ストーリー】（ネタバレ寸止め！）ぼろをまとった物乞いの少年チャン・スンオプは、乞食たちに殴られているところを高い志を持つ開化派の学者キム・ビョンムン（アン・ソンギ）に拾われます。ビョンムンは李氏朝鮮時代の貴族階級、いわゆる両班（ヤンバン）の身分でしたが、時代の流れには勝てず、経済的にはそれほど裕福ではありませんでした。それを心苦しく思ってか、スンオプは逃げ出すようにビョンムンの屋敷を後にします。数年の後、紙屋で働くスンオプは偶然にもビョンムンと再会し、スンオプの絵の才能を見出したビョンムンは絵の収集家でもある通訳官イ・ウンホンの家にスンオプを預けます。そこでスンオプは、使用人として働きながら、絵を盗み見て筆遣いや構図を会得していきます。スンオプは絵の腕を磨く一方、ウンホンの妹ソウン（ソン・イェジン）に初めての恋をします。ソウンはスンオプの絵の良き理解者でもありましたが、所詮ソウンは両班の身分、ソウンは結婚して初めての恋は叶わぬまま終わりました。次第に絵の才能を発揮してゆくスンオプ。しかし、もう一方で酒と女、思うように理解してもらえない周囲との衝突、流浪の日々が始まります。【感想と紹介をかねて】チャン・スンオプは、ほとんど歴史的な意味での記録がほとんど残っていない人物です。そういう人物を伝記化するのは難しい半面、どうにでもつくれるという自由さがあったのだと思います。青年期以降のスンオプを演じたチェ・ミンシクは、スンオプを生きるかの如く生き生きと演じていました。逆境に反発しながら激しく生きるスンオプの姿がそこにはありました。一方、イム・グォンテク監督の立場からすると、記録の少ないスンオプを映画にするというのは冒険的だったのではないでしょうか。こういう伝説的な人物をドラマにするのに、いかにリアリティーを発揮するか。そのために、絵画や所作、建築の専門家をそろえ、どちらかというとバックグラウンドのほうにリアリティーを与えるという工夫がなされています。実際に観るまえにはもっと重厚な歴史映画を予想していたのですが、日本や清国の外圧に揺れる当時の朝鮮が背景にうかがえるものの、スンオプの生き様を損なうほど過剰には描かれていません。グォンテク監督のさじ加減というか、映画職人らしさが出ています。また、この映画に欠かせないのが妓生(キーセン)。妓生というのは、宮廷の宴席で歌舞を披露しもてなしをする女性たちのことを指すようですが、この映画では芸者さんのような描かれ方をしています。この妓生をユ・ホジョン、キム・ヨジン、ソン・イェジン（前述のソウンと一人二役）などの女優さんたちが演じていますが、それぞれ異なる役柄、異なるシチュエーションで登場します。どういう役柄か、どういうシチュエーションかは観てのお楽しみに。観ていない人のためにとっておきます。ちょっとだけネタばらしすると、女優さんの名前はわかりませんが、最後に出てくる妓生はかなりハードな濡れ場を演じています。この映画がＲ－18に指定されているのは、恐らくこのシーンのせいでしょう。ただし、短いシーンなので何で？　と思う人もいるかもしれません（「なんでこれだけでＲ－18なの？」と思うか、「なんでこんなシーンをわざわざいれたの？」と思うかは自由です）。この映画で何よりいいのは、映像です。時折みせる、スンオプの描く絵の世界とのオーバーラップがみごと。放浪するスンオプの背景の自然も美しい。それとは対照的に、朝鮮文化特有の色彩美も表現されています。オープンセットのみずみずしいリアリズムもいい。最後に、重鎮アン・ソンギ先生。ビョンムンを老人になるまで演じておられます。そんなお年でもないのに、枯れた演技良かったです。チェ・ミンシクとの絡みが多いのですが、このコントラストがいいんです、また。決して美声ではないんですが、あの声がいいんです。

  Dec 11, 2005

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• 韓国ドラマのページＵＰ！

  かねてから作成中だった韓国ドラマのページを更新しました。国内版ＤＶＤ－ＢＯＸの割引率の高いもの、韓国ノーカット版、企画版などの情報をそろえてみましたので、そろそろボーナスというあなた！　のぞいてみてはいかがでしょう。年末年始の連休中、家族で韓国ドラマ三昧というのもいいかもしれませんね。　≫　韓国ドラマのページというわけでもないのですが、今日は昨日の続きはお休みです。

  Dec 10, 2005

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• 映画と演劇の違いについて～作り手編

  昨日は、見慣れていない手法に対する慣れについて少しふれました。補足すると、多くの観客はハリウッドスタイルの映画には慣れているけれども、それ以外のスタイルには慣れていない。だから、抵抗を感じてしまうのだけれど、慣れると他のものも、面白く観られるようになるよ、というのが言いたかっったことです。今日は、演劇と慣れについて書くつもりだったのですが、まず、その前に映画と演劇の違いについて書いてみます。映画にあって演劇にないもの…私が思うに、決定的なのは作り手の自由度が違います。映画は場面の切り替えが自由ですし、お金さえかければ特殊撮影も可能です。特殊撮影の一種ではありますが、コマ撮りすれば動かないものも動かすことが可能です。また、空を飛んだり、考えられないほどのの早さで走ったりするかのように撮ることも可能です。まあ、今さらという話ですが…演劇はどうか。演劇の作り手は映画に比べると自由度は高くありません。（その劇場がどんな特殊なものであっても）劇場があって、そこに俳優がいる。ここからスタートしなければなりません。劇場という空間を超越することは不可能ですし、俳優は劇場という空間のどこかに身を隠すか、観客に体を晒し演技するかしなければなりません。劇作家や演出家はそれらのことをすべて踏まえて劇をつくらなければなりません。つまり、映画と比べると不自由なわけです。映画が自由で演劇が不自由。これは現前たる事実で、演劇に行かない人たちに先入観を与えている重要な要素のひとつのす。だから、つまらない。でも、本当にそうなのか？　明日は、この“自由度”を観客（視聴者）に立場を置き換えて書いてみたいと思います。勿論、気が変わらなければ。

  Dec 9, 2005

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• ちょっと真面目な話

  日記をずっと読んでいただけるとわかると思うのですが、いま、かなり韓国の映画にはまっています。以前には、ウォン・カーウァイの「天使の涙」のころ、ちょっと香港映画が気に入ってみたり、フランス映画じゃなきゃ映画じゃないと言ってみたりしたときもあったのですよ、実は。ハリウッド映画のファンの方にしてみれば、ひねくれてるな、コイツ。と言われちゃうかな。でも、ハリウッドの映画には公式のようなものがあって、作るほうはそれに則って映画をつくる。観るほうはその公式に沿って巧くつくられているか期待を寄せる。そういうところがあると思うんですよ。だから、その公式以外のものは、映画じゃないみたいな。勿論、ハリウッド映画にしたって、“規格外”の映画はあります。だから、すべて観ないというわけじゃないけど、たとえば韓国映画でいえば「ペパーミント・キャンディー」みたいな映画はつくられづらいんです。「ペパーミント・キャンディー」というのは、1980年代の韓国を描いている映画なんですけれども、年代ごとのいくつかの章に分かれていて、それぞれの章は時間を遡行するかたちで進行してゆきます。遡行するから、最初の章で唐突に感じられることが２番目の章でその理由がわかったり、２番目の章で解せなかったりしたことが３番目の章で原因がわかって納得させられたりするわけです。イ・チャンドンという監督は、そのあたりをかなり計算して映画を撮っているのですが、（映画だけではないですが）普通の映画のセオリーからすれば、ちょっとわかりにくい方法かもしれません（ただ、時間を遡行するという手法自体は珍しいものではなくて、「カルネ」を撮ったことで知られるギャスパー・ノエが監督、モニカ・ベルッチが主演の「アレックス」もそうでした）。しかし、これは観る側が慣れていないだけで、２回観るとクリアになって再発見が楽しめます。つまり、映画を撮るうえで、興行に縛られた足かせが多い＝表現の自由度が低いのが悲しいかな、ハリウッド映画…という部分もあるのです。見る側の“慣れ”について書きましたが、“慣れ”ついでに、次回は演劇について“ちょっと真面目な話”をしてみようかな。でも、気が変わったらごめんなさい。

  Dec 8, 2005

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• 「酔画仙」を買ってきました

  寒い日が続いておりますが、皆様、いかがお過ごしでしょうか。今日、仕事の帰り、某ＨＭＶへ行って「酔画仙」のＤＶＤを買ってまいりました。あのチェ・ミンシク氏とアン・ソンギ氏という、二人の渋いおじさまが出演されている「酔画仙」。チェ・ミンシクといえば「オールド・ボーイ」（お恥ずかしながら未見）ですが、「ハッピーエンド」の情けない中年男の役が実にはまっていて、この人はいい！と思いました。アン・ソンギ。この人を知らなければ韓国映画を語る資格はない！というくらいの大スターですが、私は「黒水仙」でしかこの人を知りません。映画自体は日本の２時間ワイドドラマのような映画という感想しか持てませんでしたが、この人は渋い！　映画そっちのけでアン・ソンギさんには泣かされそうになりました。「酔画仙」に話を戻すと、この映画は19世紀に活躍した天才画家・張承業（チャン・スンヨプ）の生涯を描いたもので、韓国映画界で“巨匠”といえばこの人、イム・グォンテク監督が撮った映画です。まだ、予告編でしか観たことがないのでなんともいえませんが、イム・グォンテク先生に関しては「春香伝」を観る限り、こうした歴史物は巧いのではないかと期待わくわくです。ただ、今日もページの拡張作業がこの後に控えてるので、観るのは週末になるのかな？　早く拡張作業を一段落させて、映画の感想・寸評とかも書けるようになるといいのですが…アップは、今日はまだ無理かな？　もう少々お待ちを。

  Dec 7, 2005

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  寒いので…

  こう寒くては仕事の帰りに映画を観ようというのも、帰りのことを考えるとぞっとしてついつい足が遠のいてしまいます。でも、もしもですよ。シネマコンプレックスのうえにマンションがあったりして、そこに住むのはいいですけど、毎日映画三昧というわけにもいかんでしょう。お金があって、仕事場も映画館も同じ建物にあったらいいねえなんて、大して暖かくもない自分の部屋で想像したりするのも、寒さが原因でしょうか。嗚呼、寒い寒い、ふところも…時間は待ってはくれない。韓国映画もドラマも安い！　イーエストイズさん、オープニングセール開催中！　12／７（水）まで。チャン・ドンゴン主演「コースト・ガード」は、イーエストイズさんで買いました。

  Dec 6, 2005

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• 映画の話ではないのですが

  そろそろお正月の準備にとりかかったという方、あなたは偉い。というより、少しせっかちなのかな。でも、そろそろ寒くなってきたし、おコタに入ってテレビでも観てぬくっとしたい。という人は珍しくはないでしょう。そういう人のために…というわけでもないのですが、韓国ドラマのページを作ってみました。ボーナスをもらった人、これからという人、今度のお正月（冬休み）で韓国ドラマを全編制覇されてはいかがでしょう。ちょっと変わったところで、「威風堂々な彼女」は笑いあり、涙ありでよかったです。ただ…このページも試験段階で、まだ途中です。二三日中には完成させますので、お楽しみに。

  Dec 5, 2005

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• ごあいさつをかねて

  こんなとき、「はじめまして」と書けばいいんでしょうか。でも、誰も読まないかもしれないのに、そんな風に書くのは気恥ずかしい気もします。 始めるきっかけは、「Ｗｅｂってなんだろう？」と思ったときに、とりあえずその渦中に身を置かなければそれから先のことはわからないと思ったからです。ネットサーファーもいいですが、そろそろ飽きた…というところでしょうか。 いざ始めてみると、どう使ってよいやらわからず、いろいろいじくりまわしているのですが、まだよくわからないのが現状です。 韓国の映画監督で、キム・ギドクという人がいます。この人の最近の映画は日本で上映される機会も多いので、ご覧になられた方も多いでしょう。いま、もっとも注目している人のひとりなので、紹介ページを作りました。ページのほうはまだ未完成ですが、映画のほうはぜひ一度ご覧いただけると幸いです。

  Dec 4, 2005

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