カテゴリ:家族
久しぶりに生まれたばかりの赤ちゃんに会った。親友がずっと待ち望んでいた初めての子どもである。母子ともに無事で、お産を終えられてとにかくほっとしている。郊外の産院はまるでホテルのように豪華で、思わずたじろいでしまった。生まれたての赤ちゃんが大勢眠る新生児室をみると、少子化なんてどこの世界の話かと思えてくる。
考えてみると私の古くからの友人には、専門的な仕事を得て子どももいる人が多い。まだまだ女性が専門職を得るには厳しい世の中だが、身の回りにはタフに人生を切り開いていく女性が目立つ。ただし、子どもを持った時期はバラバラである。私の一番上の子と今年生まれた友人の子との年齢差は16才にもなる。正直にいって、新生児の世話のしかたはすっかり忘れてしまった。 彼女は仕事でキャリアを得てから子どもを得た人で、私は子どもを得てからキャリアを求める人になる。どちらの人生がいいとか悪いとかいうものではないが、子育てや仕事の仕方はずいぶん変わるだろう。若いときの子育てはお金がないなかで、体力にまかせて乗り切ってしまえる。でも、それなりの社会的地位を得たあと、40を超えてからの子育ては、知恵や経済力を使って乗り切ることになるだろう。人には、自分にあった子育て期があるのかもしれない。 それにしても気になるのは、子どもの妊娠出産がどうにも女性にのみ負担がかかっていること。産むまではしかたがないにせよ、産んでからも女性だけが子育てを引き受けつづけるのは酷だ。過労死が心配になる友人が何人もいる。ジェンダーの区分は、産まれた直後から始まっている。男の子にはブルーのネームプレートと新生児服、女の子にはもちろんピンク。友人の産院は見事なまでに色分けがされていた。いまから始まる「女の子だから」圧力にまけないでね、○○ちゃん。「将来はパイロットにでもなって欲しいんだけど」という友人のセリフに触発されて、誕生祝いに送る絵本はヘリコプターものにしてみました。趣味に合うといいんだけどな。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2006/02/03 11:41:41 PM
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