カテゴリ:カテゴリ未分類
名古屋に移動して2週間。ようやく生活空間が落ち着いてきました。移動には楽しみもありますけど、引っ越しは体にこたえます。じつは、ここは生まれ育った馴染みの地域。とはいっても、なんと四半世紀もたってしまって戻ってきたので、知らない土地も同然。すっかり変わってしまっているし、毎日発見の連続です。だいたい10代の頃は、自分で暮らしを立てているわけでもないから、初めて体験していることも多いのです。
まずは子どもの頃通いつめた公立図書館に行ってみました。これが当時そのままの状態で残っていたから驚き。道路は拡張され、あらゆる建物が建て替えられているというのに、ひっそりとその図書館は昔のままのたたずまいを残していました。入るとあの独特の匂いが漂ってきて、思わず涙ぐみそうなくらい五感に訴えられてくる。さすがに、子どもの本は新しく入れ替えられていたのですが、コーナーの仕切り方やおそらく、一部の張り紙までもすっかり保存状態。逆にここまで更新されていないと心配になりますね。さすがにOPACは設置されていたとはいえ、この地が図書館の改善に熱意を持っていないことは明らかで、少し残念に思いました。しかたがないでしょう、人もそんなに入っていないのですから。人々に優先されていることに税金がかけられていくわけです。子どもの頃には十分に見えた広さが、大人になってみると貧弱に感じてしまうんですね。 いままであまりにも人口密度が高い土地にいたので、密度の低さは少し心地よく感じられます。狭い土地をめぐって争奪戦が繰り広げられている東京は、やはり日本の中でも特殊なところです。そして都心から周辺への広がりが果てしなく続くところも特別。規模としては、名古屋くらいまでが他の先進国の都市では最大値といったところでしょう。便利なところに住んでることもあって、暮らしやすさを実感しています。 それにしても、モノ1つ買うにしてもカルチャーが違います。ドラッグストアにいけばポイントカードに加えて、毎回何かと「クーポン券」をくれます。新聞チラシ、フリーペーパーなどおトクな割引クーポンの山。地下鉄の広告も、おトクを全面に。東急ハンズもあるんですが、ディスプレイの仕方からちがいます。イメージ戦略は皆無ですね。ここでも抽選券をたくさんもらいました。行列してて抽選しませんでしたけど。渋谷のハンズで抽選券もらった記憶はありません。こういうところで育つと金銭感覚が変わるかも。私も知らず知らずのうちに影響受けてたんでしょうか。お金をコツコツ節約するのは、どうも苦手だと思うけどなんだかんだ無駄な出費に気をつけてはいるのかもしれない。あー、恐るべし名古屋人の経済感覚。 ちなみに、ネイティブの親を持たない私は名古屋では「移民」の子だったので、結局名古屋の言葉を完全には話せていませんでした。四半世紀に及んだ東京暮らしからまだ身体が切り替わっていません。ううう、日本は広い(長い)。西の方に散った子どもたちとも異文化/異言語の話題を楽しんでいます。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2008/05/06 11:36:37 PM
|