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品田知美の空中庭園

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Ayami0719

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 都会なのか田舎なのか不思議な空間で生活をしはじめて2週間たちます。キッチンの窓からは、のんびりと草を食べている牛を毎日眺め、通学路では至近距離で牛にご挨拶。時には途中に彼/彼女たちの落とし物が飛び散っていて、あわててジャンプしたりする。朝には歩道に馬の落とし物も。ここはイギリスのニューカッスル。それほど小さくない都市の中心から徒歩で15分くらいのところです。
 それほど準備せずどたばたやってきた短期的な留学ですが、来てよかったと早くも帰る日が悲しくなりつつあったりもします。なんだかんだと、ここ3年は毎年イギリスに来ていますね。それぞれ用事があってゆっくりしてはいなかったので、こんなに長期的に滞在しているのは初めてです。天がくれた休養期間に感謝しなくては。
 この都市のコンパクトさは素晴らしい。都心にどーんと大学の敷地があってとなりにサッカー場(もちろんニューカッスルユナイテッドのスタジアム)。ここの人たちにとってアクセスがよくないと困る重要なものはこの2つなんでしょう。あ、もう1つ隣にありました。例によって池つきの広い公園です。たくさんの種類の鳥がいて生態系の多様性も抜群です。だいたいこの3つがイギリスの都市の必需品でしょう。ただ博物館だけは少ないような気もする。本屋にも不足しません。とにかく私にとって必要なものが身近にそろっているせいか、毎日安らかな気分になれます。これまで訪れたどの都市よりも暮らしたい場所かもしれません。
 地元の人はGeordieと呼ばれたりする特別な方言で話すことで知られていて、イギリス人でもときに聞き取れないくらいです。この国も多様なんですよね。そしてもちろんあらゆる国から学生たちが集まる場所でもあり、訪れた人たちがここの住人ともなって家族や知人を呼び寄せ、多様な人が集まる「都市らしさ」をつくりだしています。東京にいてもそういう意味での「都市らしさ」はたいしてありませんからね。ここは数十万人の規模の都市。日本ではいま一番中心市街地の維持に苦労している規模でしょう。これだけみごとに中都市で中心市街地活性化に成功している都市は世界でも少ないかもしれません。公共交通の計画のしかた、不断の都市再生事業が成功しているんだと思います。
 それにしても、あの牛たちは完全に開放された牧場で日々草を食べているなんて、なんと健康的なのでしょう。毎日朝から晩まで見てますけど、だれも世話をしている様子もなく極限まで省力化された放牧!?しかも、ここはだれでも入れる共有地で、横切る人も犬の散歩にくる人もデートする人もいます(注意が必要なんで私はあまり歩きたくないですけど)。出したものがまた地の栄養となり、みみずがたくさんいる滋養にとんだ土地になって、鳥が訪れて虫を食べています。牛を飼うのはこの土地にいると、しごく簡単そうにみえます。とはいえ、こんなに海に近い町なのに魚はほとんど売っていません。マグロと鮭くらいしかないなんて。何がこんなに島国どおしの生活を分けへだてているのでしょうね。しばらく観察の日々を楽しみたいと思います。
 





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Last updated  2008/07/12 07:48:45 AM



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