テーマ:苔に関すること(85)
カテゴリ:庭の花
苗置き場の苗の多くは地上部が枯れ、変化が乏しい季節です。
その中に、青々とひときわ目立つ苗を発見! ▲苔に花が咲いています。 花が少ない今の季節、こんな何気ないものでも、とても嬉しい気持ちになります。 このポットには、もともとは「マキノスミレ」を植えていました。 スミレはいつの間にか消えてしまいましたが、その置土産のようにして苔が生え、広がり、満開になりました。 この苔は「ハリガネゴケ」です。 針金のような細くて赤い茎が真っ直ぐに立ち、その先に緑色の粒がうつむくように咲いています。 ▲左の写真はちょっとピンボケですが、虫眼鏡を使って接写してみました。 「苔の花」と書きましたが、本当は苔には花が咲きません。 花のように見える緑色の粒は「朔(さく)」と呼ばれるもので、ここには繁殖のための胞子が詰まっています。 「苔の花」とは朔を花に見立てたもので、夏(6月)の季語としても使われる言葉です。 雨が多くなる6月頃、朔は茶色に色付いて、熟した胞子を飛ばします。 --- ハリガネゴケ(針金苔) Bryum capillare ハリガネゴケ科ハリガネゴケ属 蘚類
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