2009/07/24(金)03:01
マタタビとクサカゲロウ
マタタビに引き寄せられるのはネコだけではありませんでした。
▲「クサカゲロウ(草蜻蛉)」。
おそらく「ヨツボシクサカゲロウ」という種だと思います。
クサカゲロウのオスは、マタタビに含まれる成分に誘引され、葉をかじる性質があるのだそうです。
マタタビの葉をかじる理由についてはまだ解明されていないそうですが、検索してみると「フェロモン」として利用されるといった説も出てきました。
透き通るレースのような黄緑色のハネ。
これが1、2匹ならば「キレイな虫ね。」などと余裕で眺めていられる私です。
しかし・・・
▲こうなっちゃうと、もうダメ!
これだけウジャウジャしていると、気色悪くてたまりません。
ゆうに100匹は超えると思われるクサカゲロウの♂が、マタタビの苗に群れ集い、葉をかじるのです。
買ったばかりの小さな苗など、ひとたまりもありません。
クサカゲロウは、普段、私の近辺ではそう多くは見ない虫です。
ですから、これだけの数のクサカゲロウが一体全体どこから飛んできたのかとても不思議なのです。
近所にマタタビが自生している場所などありません。
「マタタビあったどー!」と喜び勇み、親戚一同引き連れて来たに違いないでしょう。
すぐ近くにサルナシ(マタタビ科)が置いてあっても、クサカゲロウ達は見向きもしません。
マタタビパワー恐るべし!
これらをどうやって駆除しようか、調べてみてもほとんど情報が得られませんでした。
クサカゲロウの幼虫はアブラムシを食べることで知られています。
要するに「益虫」という位置づけなのです。
しかしながらマタタビにとってみれば、葉をかじるだけのクサカゲロウは害虫以外の何ものでもありません。
とりあえずオルトランを散布してみましたが、食害を防ぐことはできませんでした。
しかし、殺虫効果はあるようで、その葉を食べた後にクサカゲロウは死んでしまいます。
死体となったクサカゲロウは、その悪臭で私を苦しめました。
クサカゲロウは「臭蜻蛉」という説があるくらい、クサイ虫なのです。
根性無しの私にはもう手に負えなくなり、色付く葉を待たずしてマタタビの苗を処分することにしました。
近所にネコがいようがいまいが、所詮私にはマタタビの栽培は無理だったのです。
→マタタビを探す
【参考】
→イカリ消毒 「面白むし話 クサカゲロウとマタタビ」
→Wikipedia 「クサカゲロウ」
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