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出羽の国、エミシの国 ブログ

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2006年06月19日
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 高松塚古墳(8C初め)の女子群像は、歴史の教科書でもお馴染みの壁画で
当時の人の顔や服装が知れて興味深い。何となく知り合いにも壁画のような顔のひとはいそうだ。

高松塚古墳 
 高松塚古墳は、いま国宝壁画劣化問題で注目をあびている。
文化庁調査委員会が”文化庁の「縦割り」の構造とセクショナリズムを背景とした「無責任」体制に起因する”と断じる報告書が明らかにされたそうだ。
とても手厳しい。その内容を聞けば、なるほど・・・・。
 
  ところでちょうど、高松塚古墳キトラ古墳を見てきたときの写真があるので、のせたい。外観などはあまり報道される機会はないようだ。訪れてはじめて知ることも多い。古墳がこのような形で保存されているのかと関心させられた。(写真→)


 (高松塚とその内部。テントで囲まれ、内部は空調の配管であろう、管が張り巡らされていた。↓)
高松塚古墳空調
 1300年以上の前に作られたものをみる、多少、かけたり色あせたりしていても、現在でも見ることができる。昔の人と、それを共有したときの感動は、歴史に興味をひきつけられる原動力でもある。

 しかし、残念なことなのだが その遺跡を取り出すこと自体、遺跡・遺物を傷つけるというマイナス面をもつ。

 古墳など、地下に眠っている遺跡は案外、保存状態がいい。盗掘されたものなどは別であるが、そのままにして置いた方が遺跡の保存には良い場合が多いそうだ。
しかし、土を掘り返し発掘しなければ、見ることはできないし、過去の状態、歴史などを
紐解くことがむずかしい。展示することで収益を得て保存発掘の資金にするということもあるだろうし、多くのジレンマの中にある。

                   (キトラ古墳外観、はじめ見た時 新築の民家かと思った。↓)キトラ古墳

 文化庁の例を上げるまでもなく、人間の管理なんて、いい加減なものだと思う。
時を越えて保存してきたものがある一方で、多くのものが戦乱や、権力者などの政治的な弾圧、捏造のため、被害を受けたり失われてきた。
また、心無い骨董物としての売買もあるし、ただでさえ、風化や劣化などで物は傷む。

 新しい事実は知りたいのだが、そのために遺跡が犠牲になっていると思うと複雑な気持ちになる。遺跡の保存、状態の持続は、技術とお金が必要な むずかしい問題だとおもう。





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最終更新日  2006年06月20日 21時46分58秒
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