瓦斯灯ポルカ

2006/06/13(火)09:17

薄っぺらな青

詩・小噺(19)

教室の窓からはろくなものが見えない 夏草がびよびよ伸び放題の川岸とか 「青春」なんてものを謳歌する暇な学生の集まる中庭とか 妙に幅の広いゆったりした道路とか うすっぺらい、薄っぺらい、ぺらぺらだ そのくせ、オブラートみたく、融解するとねちゃっとする あまりに苦しくなったので、今日は逃避を決意 でも、家の窓からもろくなモノは見えない

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