瓦斯灯ポルカ

2006/08/12(土)11:08

凡人は天才にはなれません。じゃあ凡人はどうやって天才に近づけばよいのでしょう。

詩・小噺(19)

日記を書こうにも頭が回らず 文章を書こうにも気力が湧かず 勉強をしようにもやる気が起きず 寝ようと思って外を見ると、空は既に仄白い 嗚呼、私はこのまま腐っていくのではあるまいか 否、己を腐らせているのは自分自身なのだ 半年振りに再会した仲間は以前のまんまで 温かさも 優しさも 残酷さも 夢と希望を語って食べて暮らしていたあの時のままのようだった けど、重要なのはそこじゃない 見えないけれど着実に『時間』という物は流れていて 一人は短大から大学へ編入 一人はファッションデザイナーへ 一人は硝子工芸へ 一人は就職活動中 からっぽの私の焦りはつのる あの時の『今日』は『あの頃』に変わっていて 『今日』だっていつか『あの頃』に変わる 同じだと信じていた 変わらないと信じていた道は分岐していた 何て馬鹿なんだ 当たり前の事から目をそらしていたんだろう 理屈ばかりを並べ立て、自らの『臆病』を正当化していた 『置いて行かないで』 咽喉に絡んで口からは出てこなかった 祈りに似せた、まこと身勝手な願い 君に届かなくってよかった でも、もう少しだけ行く先にかかる靄を見なかったことにして 天を仰いでいても良い?

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