テーマ:スイーツ★スイーツ(13008)
カテゴリ:チョコレート
前のページでは「口溶けのよいショコラが最高♪」と言っていたのに、今度は「口溶けの悪いショコラが美味しい」ってどういうこと~!?
…という声が聞こえてきそうですが…間違いではありません。 2007年3月 パリ ジャン=シャルル・ロシュー サクレクール寺院、ノートルダム寺院、エッフェル塔、パリオペラ座も! パリのショコラティエ、ジャン=シャルル・ロシュー氏のお店には、一口サイズのショコラをはじめとして、パリでは珍しいとされる生チョコもあり、また(おそらくオリジナルの)様々な型で作られた艶の美しいショコラの動物や建物などがずらっと並んでいるのに目を奪われます シックな店内が、どこか可愛らしい。 2007年3月 ジャン=シャルル・ロシュー スタッフの温かい笑顔の対応に勇気づけられ、一粒ショコラをあれこれ選び、楽しい気分でお買い物を。 ボンボンショコラは上がけのチョコレートも薄く、軽やかで食べやすい☆ 特にセンターの滑らかなガナッシュが、素直に心に響く優しさを感じます。 次回も必ずこのお店に来よう♪と思い、実際に翌年再訪を。 そんなジャン=シャルル・ロシュー氏が、今回のサロン・デュ・ショコラ2009では、BIO専門チョコレートメーカーのカオカ(KAOKA)社のクーベルチュールを使ったンボンショコラを提案。 従来の品とは何が違うのか楽しみで、これは必ず買わなくては!と下調べの段階で花丸チェックを。 ジャン=シャルル・ロシュー ショコラ詰合せ 4,305円 (11個全てカオカ社のクーベルチュール使用) この詰合せの中には「カカオ含有率の違う4種類の比較」「二種類のキャラメル味比較」「お酒/ハチミツ&シャンパン、コニャック&ラム酒」「果物/ライム&ジンジャー、フランボワーズ、ポワール 」などがあり、様々な形の楽しみ方ができます。 《ショコラとアート》をテーマに掲げ、芸術的なショコラのオブジェや華やかな味のコンビネーションを展開したサロン・デュ・ショコラ2009には、もう一つ<自然の力>という柱もありました。そのキーワードの一つにBIOという言葉が。 BIO ビオとは、L'agriculture biologique の略。 いわゆるオーガニック 無農薬有機農法のことですね。 agriculture アグリカルチュール=農業 biologique ビオロジック=生物学の 2007年3月のパリ訪問時には、町中にBIOの文字がつくお店があふれていて驚いたものですが…。ついに、お菓子の世界にもその波が。 “カカオの栽培からチョコレートの製造まで”を厳しい品質管理のもとに一貫して行うことによってカオカ(KAOKA)社のショコラは、エコセール(ECOCERT 国際有機認定機関)と有機JASからオーガニックの認定を受けています。 (カオカ社のクーベルチュールは、カカオ豆以外の原材料(砂糖、バニラなど)もオーガニックの基準を満たしています。※ショコラ・オ・レを除く) KAOKA エクアトゥール 70% 昔はオーガニック商品といえば「体に良いけれど美味しくない」というイメージを漠然と持っていましたが、技術も進化した現代ではいかがでしょう? ここで話は一番上に戻ります。口溶けの悪いショコラって…? ジャン=シャルル・ロシュー カオカ社のショコラで作ったボンボンショコラ ぱくっといただくと、まずセンターの滑らかガナッシュの味がパッと広がり、とてもいい感じ。 やっぱりこのかたのショコラは好きだわ、と思ってふん、ふん、ふん♪と三秒くらい口溶けを楽しんでいると…あれっ?溶けない。 いえ、溶けていないわけではないのですが、最初に感じたガナッシュの味が薄れて消えていくのと入れ替わるように、上がけチョコレートの苦味が後から追いかけてくるような時間差攻撃が。 そして、その後味が…消えない! しゅっと溶けて消えていくのを期待していると、それは違います。 カカオの持つ味わいが最後に長~く残る。これは珍しい感覚。 前回ご紹介した、アルノー・ラエールのエレガントな口溶けのよさとは、全く違ったテクスチャー。 どちらが美味しい、という比べ方は難しいですね。変な例えかもしれませんが、お寿司でいただくマグロの赤身のわかりやすいお味と、白身魚の淡い美味しさの違い…? ちょっと違うかな。 あれも美味しいこれも美味しいとご紹介し、混乱を招くかもしれませんが、この二つはどちらにもそれぞれの魅力があり、どちらの勝ち!と私には採点するようなことはできませんねー。 できるなら二つを並べて、皆さんに食べ比べてみていただきたいです☆ そうすると、ああ、なるほどね~。と実感していただけるかと。機会がありましたら、ぜひぜひお試し下さいね。面白いですよ。 こういう楽しみを持たせてくれるサロン・デュ・ショコラは、やっぱり貴重なお勉強の場…。 (ジャン=シャルル・ロシューの11種全てカオカ社の製品を使って作るという企画は、もしかしたら今回限り ?!) ジャン=シャルル・ロシュー 紙袋も箱もクロコ模様が素敵 箱にサインしていただいちゃいました。笑顔が素敵な方ですよ。 2009年1月20日サロン・デュ・ショコラ プレビューにて ジャン=シャルル・ロシュー氏 ※許可をいただいて撮影しています ジャン=シャルル・ロシュー (Jean-Charles Rochoux) 16, rue d'Assas 75006 Paris tél: 01 42 57 68 08 ショコラの世界は奥が深い!と思われたら ↓を押して応援して下さい☆ いつもクリックありがとうございます♪ 一日一回カウントされます。よろしくお願いしま~す。 ↓ ↓ ベルギー・フランス 夏のショコラとお菓子の旅 2008 もくじ サロン・デュ・ショコラ2009 もくじ ガレットのお菓子日記 Home 食べログ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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オペラ座、探しちゃいました。
屋根が写ってますね。 ノートルダムもいいけれど、サクレクールの方がドームがある分、可愛らしい。 ガレットさんのクラウン型のチョコ、これくらい素敵でした。さすが! かたつむりはちょっとリアルすぎかも・・・ (2009.02.19 07:26:02)
これだけ色々チョコレートを食べていらっしゃるガレットさんが初体験のショコラとは、ジャン=シャルル・ロシュー氏としても挑戦なのでしょうか?
口溶けが良いものが最高なのか、溶けずに後まで余韻が残る方が美味しいのか、それもそれぞれの好みかもしれませんね。 私は、たっぷり余韻が残るチョコレートに、ワインやウイスキーを組み合わせて楽しんでみたいわぁ♪ ちなみに、私は皆さんが絶賛するマグロの大トロよりも、しまってまったりとした新鮮な赤身の方が好きです♪(^^)v (2009.02.19 12:03:50)
ショコラの世界もやっぱり奥が深いですね~。
ショコラティエの技術もやっぱり奥が深いです。 あとで苦みが残る味、大人味ですね~。なんだか美味しそうで食べ比べしてみたくなりました。 クロコ模様の箱が素敵です。 サインをいただいた箱、もったいなくて捨てられないし、ガレットさんはどうされているのかしら? (2009.02.19 18:57:10)
口溶けが悪いというと負のイメージを想像しますが、全く違うのですね。
どちらもそれぞれの良さがあるのでしょうね。 そういえばわたし、ベルナシオンで買ったのにこの袋に入れられました。この方が丈夫で良いんですけど。 (2009.02.20 01:24:15)
>オペラ座、探しちゃいました。屋根が写ってますね。ノートルダムもいいけれど、サクレクールの方がドームがある分、可愛らしい。
↑ おお!旅行好きのBelgische_Pralinesさんの着目点はそこですね♪ 一番手前に写っている平べったいミルクチョコでできているのがオペラ座(ガルニエ)かな、と。 サクレクール寺院が一番絵になりますね。(エッフェル塔も☆)これだけチョコで揃うのは珍しいですよねー。 >ガレットさんのクラウン型のチョコ、これくらい素敵でした。さすが! ↑ 最大級のおほめの言葉、ありがとうございます~。でも、近くで見ると艶が全然違うんです。プロ中のプロ、一流ショコラティエの技は本当にすごい! >かたつむりはちょっとリアルすぎかも・・・ ↑ フランス人はエスカルゴ食べますからねー。…リアルかたつむりを見て「美味しそう♪」って思ったらちょっと怖い? (2009.02.20 16:52:03)
>これだけ色々チョコレートを食べていらっしゃるガレットさんが初体験のショコラとは、ジャン=シャルル・ロシュー氏としても挑戦なのでしょうか?
↑ 今までフランス、ベルギー、スイスなど国ごとにチョコレートに特徴があるわ~、と思っていたのですが、同じフランスの中のトップパティシエ・ショコラティエの方々でも、使う素材チョコによってずいぶん違った表現になるのね、と驚きの発見がありました。 ジャン=シャルル・ロシューさんは2004年11月にお店をオープンされましたが、私の知る限りでは、カオカ社のショコラは2007年から使い始めているようです。 今回のサロン・デュ・ショコラでも「11粒全てカオカ社の~」とわざわざ謳っているところを見ると、BIOを意識したボンボンショコラは、まだフランスでも珍しいのかもしれませんね。(タブレット=板チョコは見かけますが) >口溶けが良いものが最高なのか、溶けずに後まで余韻が残る方が美味しいのか、それもそれぞれの好みかもしれませんね。私は、たっぷり余韻が残るチョコレートに、ワインやウイスキーを組み合わせて楽しんでみたいわぁ♪ ↑ そうそう、お寿司でも好みが分かれたり、お菓子でも「軽くて美味しい♪」という人と「軽いのはいや、もっとどっしりした濃いのが好き♪」という人と、色々ですものね。体調によって欲しい味が変わったりもしますし。 コンテストで順位をつけるわけではないので、普段は「あれもおいいしい・これもおいしい☆」とタイプが違ったものをどちらも美味しいと言っていいかな、と思っています。 (2009.02.20 17:11:23)
>ショコラの世界もやっぱり奥が深いですね~。ショコラティエの技術もやっぱり奥が深いです。あとで苦みが残る味、大人味ですね~。なんだか美味しそうで食べ比べしてみたくなりました。
↑ アルノー・ラエール氏のショコラは口溶けが非常によく誰にでもわかりやすい美味しさ☆ ジャン=シャルル・ロシュー氏のカオカ社ショコラを使ったものは、人によっては「重い」と評価が分かれてしまうかも、と思いました~。よく味わわないとわからない、といいますか。 じっくりと時間に余裕がある時にゆっくり味を楽しみたいですね。 >クロコ模様の箱が素敵です。サインをいただいた箱、もったいなくて捨てられないし、ガレットさんはどうされているのかしら? ↑ 痛いところを突かれてしまいました。私「捨てられない女」なので。 美しいショコラの空き箱、お店のショッパー(紙の手提げ袋)、ショップカード(名刺)、リボン…などなどたまる一方です。 (特にサインをいただいたものは捨てられませんね) 時々家の中とか親しい友人には箱・袋・リボンなどは再利用していますが、基本的に「あってどうするの?」と思うものまで捨てられなくて…。いつか整理しなくては~と。。。 (2009.02.20 17:19:55)
>口溶けが悪いというと負のイメージを想像しますが、全く違うのですね。どちらもそれぞれの良さがあるのでしょうね。
↑ 「厳密に言うと『口溶けが悪い』という言葉は違う!」とお叱りをいただいてしまうかな、と思いながら書きましたが、私が受けた印象はそうでしたねー。 だからといって質が悪いのではなく、その逆で、最後の最後まで余韻を楽しめたのはすごいことだと思いました。 どっちのタイプが好き、というのは本当に好みの問題として、どちらも「あり」でいいと思っています。 >そういえばわたし、ベルナシオンで買ったのにこの袋に入れられました。この方が丈夫で良いんですけど。 ↑ あら、それはそれは~。 ベルナシオンの袋が品切れになってしまったのか、単純に入れ間違えたのか、何でしょうね? ベルナシオンの袋は、私が買った時は白地に黒の■、そこに白抜きで B の文字と、その下に黒文字でBERNACHONと書かれたスッキリとした紙袋でしたよ☆ ジャン=シャルル・ロシューの袋は、茶のクロコ模様がおしゃれで、しっかりしていて私の一番のお気に入り~♪ (2009.02.20 17:27:17) |
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