ガレットのお菓子日記

2010/03/16(火)02:17

ウィーンのフレッシュチーズ トプフェンのチーズケーキ @ナッシュカッツェ

パティシエのお菓子(279)

 ウィーン菓子を食べに、江田のナッシュカッツェに行ってきました。 ショーケースの中はすっかり春色。苺やラズベリーなど、あちこちに使われた鮮やかな赤い色が目に飛び込んできます            2010年3月10日 『トプフェントルテ』Topfen torte 400円  ウィーン菓子というと、「ハプスブルク家の一族に代々愛された宮廷菓子」というイメージが強く、気軽にいただけるお菓子という感じではないですよね~。 真っ先に思い浮かぶのは、『ザッハトルテ』や『インペリアルトルテ』のようなカッチリとした隙のない美しさ。  ところがナッシュカッツェの今井伸哉シェフは、ウィーンの町の人たちが日常的に使うお菓子屋さんにあるような「肩肘を張らずにいただけるウィーン菓子」を作り、また同時にショートケーキやシュークリームのような昔から日本人に好まれている「日本の洋菓子」もお店に並べています。  こちらのお店では、わかりやすいようにウィーン菓子にはお菓子の名前カードの上下に赤いラインをいれて、洋菓子と区別しています。   『トプフェントルテ』  この日は昼食を食べすぎたこともあり、なんとなくガツッと重みのあるケーキではなくあっさりとしたものが食べたい気分。 目にとまった“トプフェン”の文字にひかれ、このチーズケーキにしました。  トプフェンは、少し前までは日本に輸入されていなかったオーストリアのフレッシュチーズ。 マスカルポーネやモッツァレラ同様に熟成されていないチーズですので、常温では置けません。今のところ市販されているものは見かけないため、日本ではまだ珍しい素材なのかもしれませんね。 ナッシュカッツェでは、オーストリアから空輸した本物のトプフェンをお使いです。  “フランス菓子には甘いチーズケーキは(ほとんど)ない”と何度かこのブログでもお伝えしていますが、オーストリアではこのトプフェンはとてもよく食べられるチーズで、伝統のウィーン菓子にもトプフェンを使ったものは数多くみられます。  ※以前、トプフェンを手にいれて作ったお菓子はこちら            『トプフェントルテ』  さっぱりアッサリした味わいだけに、あわせる果物の味がしっかり引き立ちます。 底に敷かれたビスケット生地がほのかなアクセントに。何も考えずにすんなりとお腹におさまってしまう食べやすいケーキ いわゆるチーズ臭さもクセも全くないので、チーズ嫌いな人にもおすすめです。  同行した友人には、こちらのモンブランは見逃せない!とすすめ、注文してから絞り立てのものを出してもらいます。    『モンブラン』 480円 ショーケースの中には写真と説明のみ  以前ご紹介したナッシュカッツェの超・美味しい和栗モンブランの記事はこちら  今井シェフは茨城県笠間市 栗の郷「岩間の栗」を使用。 香りがよくて水分が少ない早生の栗を使ってまとめてペーストを作り、それを使い切ったら終わりです。(おそらくは4月頃まで?そろそろなくなってしまう頃です)  メレンゲを使っていますので、お持ち帰りは60分以内限定。ここで絞り立てのものをいただくのが一番美味しい♪ ナッシュカッツェのこの時期のショーケースは赤い色が目立ちます 『たっぷりいちごのタルト』 400円  いちごが本当にたっぷり~♪すごく美味しそうでした。      『ブルーベリータルト』          『チェリーのタルト』  この他にバナナのタルトも。どれも魅力的☆  ナッシュカッツェの生菓子  今井シェフはとても朗らかな方で、きさくに色々とお菓子のお話をして下さいます。 でも、実は「オーストリア国家公認製菓製造マイスター」という、なかなかとれない素晴らしい資格をお持ちなのですよ~。 日本人でマイスターをとられた方は、数少ないと思います。  私が知る限りでは、取得年順に 神戸    ランドルト          八木 淳司 氏 ランドルトの記事 溜池山王 ツッカベッカライカヤヌマ 栢沼 稔氏  カヤヌマの記事 青森    シュトラウス        三浦 祐一氏 それと、ナッシュカッツェの今井伸哉氏の4人のみ。(その他にご存じでしたら教えて下さいね)試験はドイツ語で行われます。すごい資格! ナッシュカッツェ(CAFE-KONDITOREI NASCHKATZE) 今井伸哉シェフ 横浜市青葉区荏田西2-15-1-102 045-211-4533 営業時間 10:00~20:00 定休日  月曜日(月曜祝日の場合火曜休み ※月末に不定で連休あり) イートインあり 東急田園都市線江田駅より徒歩6分 ナッシュカッツェの非常~に魅力的な焼き菓子に続きます 今までのナッシュカッツェの記事の目次はこちら ウィーン菓子も日本の洋菓子も両方いただけるとは♪ と思われたら  ↓を押して応援して下さいね。 いつもクリックありがとうございます♪                       こちらも↑クリックしていただけると嬉しいです 一日一回カウントされます。よろしくお願いしま~す。 ガレットのお菓子日記 Home へ 食べログへ

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