2010/06/07(月)16:59
妖精のお菓子屋さん ラ フェ クレール オープン @品川区
品川駅から京急で2つめ、新馬場駅に新しいお菓子屋さんが誕生しました。
“光り輝く妖精”という意味の店名 ラフェクレール(La f?e claire)には、オーナーパティシエ 増田裕樹シェフの想いがぎっしり込められています。
『しあわせの輪っか』は昔懐かしい洋菓子マドレーヌのリッチ版
数時間だけ営業のプレオープンを経て、2010年6月2日・3日とオープニングセールを開催。
翌日はお休みし店内の商品を並べ替え、今日5日から本格始動です。
増田裕樹シェフは、エヴァンタイユ、ホテル日航東京等でパティシエとして勤務。 テレビ東京「TVチャンピオン菓子職人選手権」出場。
母校の服部栄養専門学校の製菓教授として多くの生徒を育成し、後に独立。
「ふわっとした食感・日本人の好む柔らかいもの」を追求し、特に生地に力を入れています。
今をときめくフランス菓子店が目指す「重厚で食感のあるお菓子」とは違ったベクトルを持ち、懐かしい日本の洋菓子を彷彿とさせるラフェクレールのスイーツですが、単に昔のお菓子の再現ではありません。
最近のフランスの流行である古典菓子の再解釈(サントノーレ、ガレット・デ・ロワ等伝統菓子を現代風にアレンジ)と通じる面も。
記憶に残る洋菓子が、現代的な風味をプラスされて登場といった感じでしょうか。
人の好みは色々ですので、ムース主流・インパクトのあるフランス菓子好きな人には物足りなく思われるかもしれませんが「こういうお菓子が食べたかった!」と大喜びされる方も多いと思います。
『しあわせの輪っか』 割ると中味はふんわり ホロッ
マドレーヌの名の由来は、18世紀フランス、美食で名を馳せたロレーヌ地方の領主スタニスラス・レクチンスキーが自らの主催する晩餐会に出されたお菓子を気に入り、菓子職人の代わりに急遽そのお菓子を作った女中の名前をつけたというのが一説。他、ロレーヌ地方コメルシーの町の料理人マドレーヌが考案した等諸説あります。
ポコッとおへそが飛び出た貝型マドレーヌは、フランスのパティスリーでよく見かける定番の焼き菓子。泡立てるのではなく、空気をあまり含ませないように材料をすり混ぜ、バターの香り高く焼き上げます。
参考:エシレ・メゾン デュ ブールのマドレーヌ(左はフィナンシェ)
日本独特のマドレーヌ型(菊型) マドレーヌ型(貝型)
それに対し日本の洋菓子マドレーヌは菊型。空気をたっぷり含ませてスポンジ生地のようにふんわりさせる方式です。ラフェクレールのマドレーヌはこちらで、印象は「アーモンド風味のリッチなケーキの土台」。
懐かしいながらも変化を加えた仕上がりに増田シェフは『しあわせの輪っか』と名付けました。
『しあわせの輪っか』
店内は手作り感があふれ、マジパンの動物、スタッフが作った籐のカゴやお人形たちが優しい雰囲気を添えています。
マジパンの動物 ギフトセット ラブリーなラッピング
値札をとめるクローバー型のワイヤー細工も手作り
籐のパティシエ 籐の妖精 全て手作り
店内あちこちに手作り作品が飾られていますので、お店を訪れたらチェックして下さいね☆
想いの木
オープニング後は、ここにどんなお菓子が飾られるのか、楽しみですね。
右側の箱は、オープニング用の詰合せ。
通常営業がスタートすると、この場所には焼き菓子が置かれます。
ラフェクレールの生菓子の写真はこちら
(まだ全種類揃っているわけではありません。徐々に増やすようです)
ラ フェ クレール 増田裕樹シェフ
(写真掲載許可をいただいています)
増田シェフのお菓子がオープン前から注目を集めていた理由の一つには、ブログの存在があります。
普通は、お店をオープンするか同時くらいにHPを作り、お店の宣伝を始めますが、増田シェフの場合は、もともと機械好きということもあり、オープン一年前からブログ「スイーツの妖精たちとともに~妖精のお菓子屋さん ラ フェ クレール通信~」をスタート。
M-HIROさんという名で、作ったお菓子の紹介や、お菓子に対する想いなどをオープンが近づいて忙しくなるまでは毎日欠かさずアップ。コメントのやりとりもマメに行い、少しずつファンを集めてきました。
ブログに次いで、HP、メルマガ、携帯メルマガもスタート。
妖精のイメージのデザインをおこしイラストレーターに依頼する等、オープンに向け、準備を着々と進めてきました。
その結果、プレオープンには店頭の看板とメルマガだけで、多くの人を集めたといいます。
この一年、ブログを通じメールで何度もやりとりをさせていただいた増田シェフですが、実際にお目にかかった時には、耳にワイヤレス携帯電話ブルートゥースをつけ、無駄のない動きでテキパキと指示をとばす姿に、機械オンチの私としては大いに驚かされました。
現代的なツールを使いこなし、今までにないタイプのお菓子屋さんを作ろうとされている増田シェフ。
それでいて、作るお菓子はレトロな雰囲気を漂わせながらも現代のテイストを持つ独特の路線を貫いています。
面白いお店が誕生しました。
2010年5月31日 ラ フェ クレール外観(オープン前)
最寄駅 京急「新馬場」の読みは「しんばんば」
f?e=妖精 clair(e) =明るい、澄んだ、光
妖精のお菓子屋さん La f?e claire (ラ フェ クレール)
増田裕樹シェフ
東京都品川区南品川1-8-11 北浜ビル1F
03-5781-9170
営業時間 9:30~20:00(予定)
不定休
京急 新馬場駅 南口より徒歩3分 道順
京急 青物横丁駅より徒歩8分
JR京浜東北線・東急大井町線・りんかい線 大井町駅と品川シーサイド駅より徒歩15分
テイクアウトのみ ※近くに“お休み処”(無料休憩所)あり
ブログ
「スイーツの妖精たちとともに~妖精のお菓子屋さん ラ フェ クレール通信」
続きます
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