ガレットのお菓子日記

2010/12/08(水)14:57

女性の心を捕えるスイーツとは? @日経電子版セミナー <中編>

お菓子/グルメイベント(63)

 日経電子版セミナー 【一流パティシエが明かす!女性のココロをつかむ「スイーツ・マーケティング最前線」】では、<前編>に続き、いよいよトークが佳境にさしかかります。  料理とスイーツが美味しいことで有名な 浦和ロイヤルパインズホテルの朝田晋平シェフと、「幸せのケーキ共和国」主宰の平岩理緒さんが、テーマに沿って話を進めます。 ◆ Q.「女性の心をつかむスイーツ」には何が必要か?    A.《平岩さん》  「単に美味しいだけでなく、こういうメンバーで、こういう場面ならこれがいいよね、とコーディネートして贈る、ライフスタイル提案型のスイーツ選びが上手なかたが多いと思います。 そんな女性の気持ちにぴったりあうような、具体的なシーンを想像させるようなスイーツを作っていかないと。」  「開発秘話や、背景があるようなスイーツ。パティシエの“こういった思いが込められている”と伝わるスイーツが心をつかみます。」                             平岩理緒さん    A.《朝田シェフ》  「お客さんの立場に立った、地元のお客さんに好まれる店づくりをしています。時間があれば店に出て、なるべくお客さんと接しています。スタッフにも、どんどんお客様と会話して、何かヒントをもらってきなさいと言っています。」  ちょっと忙しくて同じ商品が並んだままになっていると、「最近商品入れ替えしていないわね」とチェックが入ったり「今日のお菓子はちょっと凝りすぎているわよね」と指摘されたりするとのこと。 朝田シェフは、お客さんの声をよく聞くことを大切にされています。                  『フェリークマンゴ』浦和ロイヤルパインズホテル ラ・モーラ      この日の手土産はフルーティーで軽やかなメレンゲ菓子 ◆ お客さんと一緒にお菓子を開発  浦和ロイヤルパインズホテルには、20~30代独身女性を対象としたレディースクラブ「MIYABI」という期間一年間(4月1日~翌3月31日)のお得な会員組織(今年度の募集は終了)があります。宿泊や飲食の際に大きな特典があり、募集と同時にすぐに定員オーバーになるほどの人気があります。 利用した時には必ずアンケートに答えるシステムになっていて、今後に生かすデータが作られています。  ある時、どんなケーキが好きか、どんな形が好きかアンケートをとり、そこで集めたアイデアからお菓子を制作。更に試食会を開いて意見を聞き、『MIYABI』という名の巨峰のタルトを完成させました。  平岩さんによると、他のパティシエたちはお客様の声は聞くものの、その意見で新しいお菓子を作るのは非常に珍しいとのこと。 この場合は、「私が参加したスイーツができた」と開発に協力した人たちは商品を買いに行ったりお友達に薦めたりと、相乗効果が得られたのではないか、と分析。 ◆ Q.日々の取り組みを通し、これからこんなことをしていきたいという展望は?    A.《朝田シェフ》  「自分が(浦和ロイヤルパインズホテルの仕事で)色々とコンクールをやらせてもらったり、かけがえのない経験をさせてもらっているので、うちのスタッフにも同じように経験をしてもらいたい。」 と、大勢のスタッフの育成に心配りをみせます。                          朝田晋平シェフ ◆ Q.今、注目しているものは?    A.《平岩さん》  「好みが多様化しています。“日本国民全員が『ティラミス』”など、何か一つの物が流行るという時代ではありません。」 「地方が活性化するといいな、と思っています。果物とかお菓子の素材を作っている生産者があってこそだと思うので、(今は積極的に)生産者と会うようにしています。」 「イベント企画を通じて、あるいは文章に書いて、生産者とパティシエ、お客様の交流の場を作れたらいいなと思っています。」  スイーツジャーナリストとして広く世の中にパティシエの思いを伝え、スイーツ情報を発信している平岩さん。 パティシエとお客様がつながる橋渡しとなる活動をされています。今はそこに生産者も加わります。 注目しているものは?という問いに、一つの商品をあげないところがスイーツ界の現状をよく表していると思われます。 ファッションもヘアスタイルも、右へならえの時代は終わり、今はまさに一人一人が自分なりの好みを持つ“個”の時代だといえますね。    A.《朝田シェフ》  「素材の選び方に注目しています。」  「さいたま市の中にもたくさんフルーツを作る人がいます。苺の生産者と気が合い、語りあいました。朝一番で摘んだものを午前中に持ってきてくれます。その人の紹介でネットワークが広がり、洋梨、ブルーベリーとネットワークがどんどん広がっています。」 「出所のはっきりしているもので作ったお菓子は、お客様にもたいへん喜んでいただけます。作る側も、素材の扱いが変わってきます。(作り手の顔が見える素材は)大事にしよう、美味しくしようという気持ちが込められます。」  地元の素材を大切にし、朝田シェフは地産地消を心がけます。   お話が盛り上がり、あっという間に時間が過ぎていきました。 会場からの質問をうけ、最後に、電子版ライフセクションの人気コンテンツ「今週の3つ星スイーツ」の読者や電子版の利用者をはじめとするセミナー参加者約100名に、朝田シェフが星を獲得された『うらわロール』がふるまわれます。  <後編>『うらわロール』 に続きます  日経電子版「今週の3つ星スイーツ」に興味深々☆ と思われたら ↓を押して応援して下さいね いつもクリックありがとうございます♪   一日一回カウント。よろしくお願いしま~す。     ↓       ←こちらもよろしく! ガレットのお菓子日記 Home ニフティ スイーツ部 ガレットの先取り!スイーツ情報局 へ

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