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テーマ:愛犬のいる生活(75042)
カテゴリ:怪我・病気・薬・予防
土曜日の夕方、先生から手術にはどのような方法があるのか、説明していただきました。
先生は、既に大学病院を含む3つの病院に確認してくださっていましたが、 いずれからも「手術が必要」とのご回答だったそうです。 (赤文字は初回にUPした内容を訂正した部分です) 追記 1:2019年10月、反対側(右後肢)も膝蓋骨脱臼により靱帯断裂 追記 2:2020年1月、左後肢の膝蓋骨脱臼の再発 追記 3 : 2020年9月、さくら15歳と8か月、元気に歩いています (本文の最後に現状の写真を載せます) 下記の「関連記事」欄にリンク先を載せます。 以下に、今回考えられる手術の術式を紹介します。 内容については、先生からの説明とネットで調べた範囲です。 費用は手術費と1週間程度の入院費ですが、病院によって違いますので あくまで目安とお考えください。 a. 人工靭帯 特殊繊維でできた人工靭帯を、切れた靭帯の代わりにする。 多くの病院で施術が可能であり、靭帯手術の中では安価(約15万円)。 繊維なのでいずれ切れてしまうが、それまでに本来の筋や腱が再生し、 日常生活にもどれるようになる。 但し、b,cの術式と比べギプスが取れるまでに時間がかかる。 また膝蓋骨脱臼がある場合は、再発の可能性もある。 b. TPLO法(脛骨高平部水平化骨切り術) 脛側の太い骨の上部を斜めに切り、 大腿骨との関節部が水平になるような位置で金具で固定する。 aに比べ回復が早いが、金属プレートに対する骨のサイズの問題で、中~大型犬向き。 アメリカなどでは靭帯手術の主流となってきているが、 国内では施術を行える病院が少ない。費用は40~50万円。 c. CBLO法(回転角度を中心とした水平化骨きり術) bと同じく骨をカットし金属プレートを装着するが、 カットを骨上部全体とすることで、小型犬でも金属プレートを付ける幅を得られる。 カットした部分を下方向に角度をつけて(5度程度)ずらすことにより、 大腿骨が前方へ滑るのを防ぐ。 bよりも術後に発症するかもしれない軟骨損傷のリスクが少なく、 アジリティなどを行う活発な犬にも向いている。費用は35~40万円程度。 小型犬や猫にも可能な手術で、膝蓋骨脱臼の整復を同時に行う場合にも向いている。 但し新しい術式のため、施術できる病院はbよりも更に少ない (経験医師も骨を丸くカットする器械も少ない)。 b,cとも現在お世話になっている病院には設備がありませんが、 cの器械は運べるサイズなので、そちらの病院の先生に出張してきていただき、 いつもの病院での手術が可能、とのことでした。 術式としても小型犬向きであること、膝蓋骨脱臼の整復ができること、 こちらの病院で施術できること、などを考え、cの術式でお願いしようと思っています。 (bの場合は、施術可能な他院に入院することになり、 術後の管理をどちらでするかなども要検討です) ただ、この術式は手術前の計画(骨切器具のサイズや角度)が重要なのだそうで、 レントゲンをもとに検討する時間が必要なのと、 向こうとこちらの両先生のスケジュールの調整が必要、とのことで、 手術は9月の第一土曜となる予定です。 心配なのは、こちらの病院での出張手術は過去3件とまだ少ないこと、 3件とも体重5kg以上の子であったこと( = さくらが最小 = 骨が最も細い)です。 また、個人病院ですので、日曜の午後は人が不在となることも不安です。 (院長先生のお住まいとつながっているので、回診はしてくださるとのこと。 また、テレビモニターでの監視もあります) 膝の靭帯損傷は、私自身若かりし頃にスキーの衝突事故で経験しています。 自然治癒したものの、1か月間は足が1cmも上がらず、通勤に苦労しました (今ほど駅にエレベーターやエスカレータがなかったですし)。 さらに、長年そちらを無意識に庇っていたようで、4,5年前に反対の膝に炎症が。 どんどん水が溜り、曲げるどころか歩くことさえ不自由に。 大学病院へ通い検査も受けましたが原因がわからず対処療法のみ。 こちらも半年~1年かけて自然治癒しましたが、いずれも完治ではなく、 今でも時折水が溜まったり痛みが出たりしていますし、 しゃがんだり正座したりはもうできません。 さくらには、こんな不自由はさせたくないと思います。 今回左を手術すれば、まだバテラのグレードが1か2の右は無事に過ごせる可能性が高いです。 自然治癒に望みをかけるよりは、将来的にもまだ体力のある年齢のうちに 手術してしまったほうが良い、と考えました。 これから手術日まで、なるべくさくらに不安を感じさせないよう、 また手術日まで少しでも足に負担をかけず、体調を整えておけるよう、 気を付けていきたいと思います。 追記 : 3 2020年9月(15歳8か月)の様子です。 両膝とも膝蓋骨内方脱臼が再発していて、段差や姿勢の変換などは苦手になりましたが、 プレートのおかげで日常生活もお散歩もできています。 歩き方もスタコラサッサで、年齢や手術のことをご存知の方には驚かれます。 同じ傷病名でも、症状や体調には個体差がありますので、 この記事は「外科的治療の勧め」というものではありません。 一つの例として、さくらの場合は手術を選んだのは正解だったと思っています。 ※ ブログ内関連記事 ・術式に関するQ&A → こちら ・術後の説明(手術内容等) → こちら ・術式に関するQ&A その2 → こちら ・抜糸 → こちら ・リハビリ(マッサージ) → こちら ・術後1か月目の様子 → こちら ・術後2か月目の様子 → こちら ・術後3か月目の様子 → こちら ・術後半年の様子 → こちら ・術後1年の様子 → こちら ・術後3年半(14歳)の様子 → こちら ・反対側(右後肢)靱帯断裂 → こちら ・反対側(右後肢)靱帯断裂、装具装着 → こちら ・反対側(右後肢)靱帯断裂、TPLO術へ → こちら ・反対側(右後肢)TPLO 術後説明 → こちら ・反対側(右後肢)TPLO 術後42時間目 → こちら ・反対側(右後肢)TPLO 抜糸 → こちら ・反対側(右後肢)TPLO レーザー治療開始 → こちら ・左後肢 膝蓋骨脱臼の再発 → こちら お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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