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テーマ:愛犬のいる生活(75040)
カテゴリ:怪我・病気・薬・予防
土曜日の夕方、先生から手術にはどのような方法があるのか、説明していただきました。
先生は、既に大学病院を含む3つの病院に確認してくださっていましたが、 いずれからも「手術が必要」とのご回答だったそうです。 (赤文字は初回にUPした内容を訂正した部分です) 追記 1:2019年10月、反対側(右後肢)も膝蓋骨脱臼により靱帯断裂 追記 2:2020年1月、左後肢の膝蓋骨脱臼の再発 追記 3 : 2020年9月、さくら15歳と8か月、元気に歩いています (本文の最後に現状の写真を載せます) 下記の「関連記事」欄にリンク先を載せます。 以下に、今回考えられる手術の術式を紹介します。 内容については、先生からの説明とネットで調べた範囲です。 費用は手術費と1週間程度の入院費ですが、病院によって違いますので あくまで目安とお考えください。 a. 人工靭帯 特殊繊維でできた人工靭帯を、切れた靭帯の代わりにする。 多くの病院で施術が可能であり、靭帯手術の中では安価(約15万円)。 繊維なのでいずれ切れてしまうが、それまでに本来の筋や腱が再生し、 日常生活にもどれるようになる。 但し、b,cの術式と比べギプスが取れるまでに時間がかかる。 また膝蓋骨脱臼がある場合は、再発の可能性もある。 b. TPLO法(脛骨高平部水平化骨切り術) 脛側の太い骨の上部を斜めに切り、 大腿骨との関節部が水平になるような位置で金具で固定する。 aに比べ回復が早いが、金属プレートに対する骨のサイズの問題で、中~大型犬向き。 アメリカなどでは靭帯手術の主流となってきているが、 国内では施術を行える病院が少ない。費用は40~50万円。 c. CBLO法(回転角度を中心とした水平化骨きり術) bと同じく骨をカットし金属プレートを装着するが、 カットを骨上部全体とすることで、小型犬でも金属プレートを付ける幅を得られる。 カットした部分を下方向に角度をつけて(5度程度)ずらすことにより、 大腿骨が前方へ滑るのを防ぐ。 bよりも術後に発症するかもしれない軟骨損傷のリスクが少なく、 アジリティなどを行う活発な犬にも向いている。費用は35~40万円程度。 小型犬や猫にも可能な手術で、膝蓋骨脱臼の整復を同時に行う場合にも向いている。 但し新しい術式のため、施術できる病院はbよりも更に少ない (経験医師も骨を丸くカットする器械も少ない)。 b,cとも現在お世話になっている病院には設備がありませんが、 cの器械は運べるサイズなので、そちらの病院の先生に出張してきていただき、 いつもの病院での手術が可能、とのことでした。 術式としても小型犬向きであること、膝蓋骨脱臼の整復ができること、 こちらの病院で施術できること、などを考え、cの術式でお願いしようと思っています。 (bの場合は、施術可能な他院に入院することになり、 術後の管理をどちらでするかなども要検討です) ただ、この術式は手術前の計画(骨切器具のサイズや角度)が重要なのだそうで、 レントゲンをもとに検討する時間が必要なのと、 向こうとこちらの両先生のスケジュールの調整が必要、とのことで、 手術は9月の第一土曜となる予定です。 心配なのは、こちらの病院での出張手術は過去3件とまだ少ないこと、 3件とも体重5kg以上の子であったこと( = さくらが最小 = 骨が最も細い)です。 また、個人病院ですので、日曜の午後は人が不在となることも不安です。 (院長先生のお住まいとつながっているので、回診はしてくださるとのこと。 また、テレビモニターでの監視もあります) 膝の靭帯損傷は、私自身若かりし頃にスキーの衝突事故で経験しています。 自然治癒したものの、1か月間は足が1cmも上がらず、通勤に苦労しました (今ほど駅にエレベーターやエスカレータがなかったですし)。 さらに、長年そちらを無意識に庇っていたようで、4,5年前に反対の膝に炎症が。 どんどん水が溜り、曲げるどころか歩くことさえ不自由に。 大学病院へ通い検査も受けましたが原因がわからず対処療法のみ。 こちらも半年~1年かけて自然治癒しましたが、いずれも完治ではなく、 今でも時折水が溜まったり痛みが出たりしていますし、 しゃがんだり正座したりはもうできません。 さくらには、こんな不自由はさせたくないと思います。 今回左を手術すれば、まだバテラのグレードが1か2の右は無事に過ごせる可能性が高いです。 自然治癒に望みをかけるよりは、将来的にもまだ体力のある年齢のうちに 手術してしまったほうが良い、と考えました。 これから手術日まで、なるべくさくらに不安を感じさせないよう、 また手術日まで少しでも足に負担をかけず、体調を整えておけるよう、 気を付けていきたいと思います。 追記 : 3 2020年9月(15歳8か月)の様子です。 両膝とも膝蓋骨内方脱臼が再発していて、段差や姿勢の変換などは苦手になりましたが、 プレートのおかげで日常生活もお散歩もできています。 歩き方もスタコラサッサで、年齢や手術のことをご存知の方には驚かれます。 同じ傷病名でも、症状や体調には個体差がありますので、 この記事は「外科的治療の勧め」というものではありません。 一つの例として、さくらの場合は手術を選んだのは正解だったと思っています。 ※ ブログ内関連記事 ・術式に関するQ&A → こちら ・術後の説明(手術内容等) → こちら ・術式に関するQ&A その2 → こちら ・抜糸 → こちら ・リハビリ(マッサージ) → こちら ・術後1か月目の様子 → こちら ・術後2か月目の様子 → こちら ・術後3か月目の様子 → こちら ・術後半年の様子 → こちら ・術後1年の様子 → こちら ・術後3年半(14歳)の様子 → こちら ・反対側(右後肢)靱帯断裂 → こちら ・反対側(右後肢)靱帯断裂、装具装着 → こちら ・反対側(右後肢)靱帯断裂、TPLO術へ → こちら ・反対側(右後肢)TPLO 術後説明 → こちら ・反対側(右後肢)TPLO 術後42時間目 → こちら ・反対側(右後肢)TPLO 抜糸 → こちら ・反対側(右後肢)TPLO レーザー治療開始 → こちら ・左後肢 膝蓋骨脱臼の再発 → こちら お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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おはようございます。長女です。ちょっと心配なので、怠け者の私らしくなくパソコンの前に来てはこちらを覗かせていただいています。えへへ
さぁいよいよ手術が決まったのですね。不安材料は山ほどと思いますが先生方が手術を受けて下さっていると言うことはそれだけ自信もあるのだと思って安堵して下さいね。 さくらちゃんに「何でもないさ」的なオーラを与えてあげて大きな山を乗り切って下さい。ところで私もcにすると思います。 最後に そう言えば忘れていましたがうちの犬は右足の指が欠けています。骨が割れてしまい手術で取りました。普通に暮らせるようになるまで半年ぐらいかかりました。とても不安で心配でしたが過ぎてしまえば「大変だったなぁ」と酒の肴の話題になります。まだまだ長いさくらちゃんの人生(犬生?)上手に山を越えて下さい。さくままさんちならピョンと越えられる!! 追伸・長男のところの孫は来年じゃなくて今年の10月に誕生予定なんです。ハムスター一族と呼んで!!! (2015年08月25日 09時46分53秒)
手術になるんですね。
私は薬で様子を見ていた2週間で、きっと手術をしなくても治ると信じていたので、手術が決まった時はとてもショックでした。 しかし、腹をくくったら強いものです(笑) と言いながら、私の場合先生任せだったので、お恥ずかしながら術法が3種類あること今知りました(汗) さくらちゃんのためにいろいろ調べ、勉強し、とことん先生と話し合うさくママさん凄いです。 私がずぼら過ぎるのかしら…(汗) さくママさんも不安でいっぱいでしょうが、さくらちゃんが不安にならないよう普段通りに過ごして下さいね。 ぽんまる一家から強力パワーを送り続けますね。 (2015年08月25日 21時16分02秒)
M&M Sistersさん
>おはようございます。長女です。 >さくらちゃんに「何でもないさ」的なオーラを与えてあげて大きな山を乗り切って下さい。 お気にかけてくださってありがとうございます。 さくらの前では「いつも通り」のつもりですが、眠れば手術の夢を見、覚めれば疑問や不安が浮かび…で、睡眠不足になっています。自分の怪我の方が楽でね~。^^; こうして励ましのメッセージをいただくと心強いです。そうですよね、先生方は自信があるはずですよね。 ふと「一番小さい子にトライするテストケース!?」なんて疑いがよぎってしまう、ひねくれものなので。 >最後に そう言えば忘れていましたがうちの犬は右足の指が欠けています。 そんな大変な怪我を! 抱かせていただいた時は、指の事は全くわかりませんでした。 ロム君は色々と大変な事を経験を、ESさんのケアのおかげで乗り越えてきたのですね。 ESさんを見習って、さくらが試練を超える手助けを最大限していきたいと思います。 >追伸・長男のところの孫は来年じゃなくて今年の10月に誕生予定なんです。ハムスター一族と呼んで!!! 10月ですか。もうすぐですね。 次のお正月の賑やかさ、今からブログが楽しみです。^^ (2015年08月26日 21時58分10秒)
まるぽこの母さん
>手術になるんですね。 正直に言えば、今でも調子が良さそうな日は「もしかして…」と期待してしまうこともあります。でもまたビッコを引く姿を見ては「あぁ、やっぱり…」の繰り返しで。夢も見ますし、疑問や不安も次々出てきます。 >術法が3種類あること今知りました(汗) 正確にはTTA法(骨切は同じですが前方にプレートを装着します)も加えた4種ですが、中大型犬向きということで書きませんでした。 とはいえ、私も詳しく調べたわけではなく、概要だけです(写真は見ていられなくて)。 >さくママさんも不安でいっぱいでしょうが、さくらちゃんが不安にならないよう普段通りに過ごして下さいね。 >ぽんまる一家から強力パワーを送り続けますね。 ありがとうございます。嬉しいです。 まるぽこさんもとわちゃんも頑張りましたものね。そのご経験が、私達にはとても力になります。^^ (2015年08月26日 22時10分20秒)
さくママさま
こんにちは MSです。 暫くPCを開けていなかったので まとめて読ませて頂きました。 さくらちゃんがこんなことに なっていたなんて…>_<… さくママさまの心情を思うと胸が詰まります。 それでも異変にいち早く気付かれたのは ひとえにさくママさまが普段から良く さくらちゃんの変化を見ていたお陰ですね! 治療法が色々とあるのですね。 不安もたくさんあると思いますが お医者さまとさくらちゃんを信じましょう! さくママさまはしっかり睡眠と栄養をとって 下さいね。 さくらちゃんが元気になるよう私も お祈りしています。 (2015年08月27日 15時29分44秒)
M&M Sistersさん
>さくママさま >こんにちは MSです。 体調がお悪い時に、コメントをありがとうございます。 さくらの変調には少し前から気づいていて、何度か血尿の診察の際に触診していただいていたのですがわからず(多分もともと脱臼があったため)。 夫とも「シニアになって躓きやすくなったね」と話していたのですが、その時に「心配なのでレントゲンを!」と言っていたら、もう少し違っていたのかもしれないと悔やまれます。 >不安もたくさんあると思いますが >お医者さまとさくらちゃんを信じましょう! ありがとうございます。不安や疑問を持ち始めると際限がなく、手術すること自体にも術式にも気持ちの揺らぎが出てしまいます。 応援してくださるお気持ちをパワーに替えて、さくらのためにも良い状態を整えておきたいと思います。 (2015年08月29日 13時15分20秒)
先日前十字靭帯断裂の診断を受けたチワワ9歳です。
検索したらこちらのサイトに辿り着きました!だいぶ前の投稿にコメント失礼します。 今TPLOをすすめられているのですがチワワ4.3kgのためCBLOが良いのかと思ってます。 c.の手術を行った先生はどちらの動物病院の先生でしょうか? よろしければ教えて頂けますか? (2019年08月15日 13時49分49秒)
じろりんさんへ
ご心配な状況の中、お返事が遅くなり申し訳ありません。 さくらが手術を受けたのは東京都内、出張手術をしてくださった先生は神奈川県川崎市の病院からです。病院へ行くことの可能な距離であれば、お知らせいたします。 さくらがこの手術を受けたのは4年前ですから、今はもっと技術が進み、小型犬でもTPLO対応が良くなっているかもしれません。当ブログへ同じようにコメントくださったトイプーちゃんは、東大病院でTPLO術を受け、無事に回復しています。(→ https://ameblo.jp/juriringo3/entry-12308097758.html) 半月板への影響を考えれば早めの決断が必要かと思いますが、納得がいくまで疑問点は先生にお話を聞いてください。 また、私でわかることであればご質問ください。 (2019年08月17日 15時03分37秒) |