♂あなたの隣にもゲイ♂

2005/01/12(水)23:40

教育と学力

引越しの準備/部屋の片付けで出てきた本をもう一度読んだ。 おおたるが教師になるのを延期(あくまで延期。いずれはなりたいと思っている。)したのは、学習指導要領がいかにどうしようもないものかを悟ってしまったから。この本では、国が文部省が今までどういう教育をしようとしてきたのか、これからどのような教育をしようとしているのか書いてあります。 「世間の両親」は、学習指導要領が何かなんて知らないだろうし、今後教育がどのようになっていくかなんてぜんぜん考えていないんじゃないかな。教育を勉強してきたおおたるには、すんなりと理解できたけれど、一般の人は無理。でも、親になるのであれば、こどもの取り巻く世界、教育制度についてはよく勉強しておいたほうがいい。近所のお母さん仲間の世間話や学校、塾の情報だけではなく、10年、20年先を見越した教育を理解しておいてほしい。 自分がゲイだからという訳ではないが、「子供を持つことはリスクだ」と思う。子供のいる生活はそれなりに精神的に充足した期間ももたらすだろう。けれども、その子供の教育を一歩まちがえたら本当に大変だと思う。「非行→反社会的行動→逮捕」「ひきこもり」「学ばず、働かず(NEET)」「パラサイトシングル」・・・・・・・。リスクはたくさん。だからこそ、親は真剣に「子育て」ではなく「教育」を学んでほしい。 本の中で、ベネッセで働く「親」たちの声、つまり、子供を持つベネッセ社員が自分たちの子供の教育についてどのように考えているのかを書いている章があった。教育をビジネスとし、そこで働く社員がわが子の教育をどう考えているのか。とても興味がわいた。理想の教育を求めてベネッセで働きながら、わが子には「世間一般の親」になってしまうところ。とても笑えた。でも、どのベネッセ社員もレベルが高い。どんな人間になってほしいか、どう育てたいかしっかりビジョンがある。そのためには、どうするべきかもちゃんと知っている。本当にレベルが高い。 私はゲイで、おそらく一生子供は持たないと思うけれど、万が一子供をもうけることがあるのなら、ベネッセ社員よりもがんばってレベルの高い親になりたいと思う。

続きを読む

総合記事ランキング

もっと見る