2007/07/26(木)21:20
盛久
喜多流で購入しているチケットが下半期使えなさそうなので、非常勤先の学生に一部譲り、でも自分もこの回は外せず鑑賞。数列前にはZAGZAGさんが……
能「盛久」……拙著でも取り上げた作品であるが、喜多流での鑑賞は実は初めて。シテ主馬判官盛久を粟谷明夫さん。予想通りのきりっとした盛久像が浮かび上がった。海道下りもしっかりした謡で、映像がクッキリと浮かんでくる。しばし目をつぶり、謡に身を任せる心地よさ。極楽であった。
昨年から行っている非常勤先では「盛久」のホンの一場面を読んでいるのだが、昨年は観世系で夏に「盛久」があり、今年は喜多流であったので、実際の場面を鑑賞できる学生さんがいた。こういう体験もなかなか良いのではないかと思う。