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カテゴリ:芸能
国立能楽堂の特別企画公演は「夢」にまつわる新作狂言「夢てふものは」と復曲能「実方」。昨日12日と連日公演。 狂言の方は昨日観て「あっ、もういいや」と思ったこともあり、勿論物理的な仕事が終わらないと職場を出られないという環境でもあり、今日は能「実方」だけを鑑賞。 まず何が嬉しいって連日のチケットを取っておいたこと。昨日のははっきり言ってつまらなかったが、今日の「実方」はまったく別物であった。昨日ので「こんなものか」と思わずに済んだことが一番の収穫であった。 新作狂言のほうは50分という長丁場であったが、最初の15分ぶんは、通常の狂言の名告リであっという間に済ませることができる質のもの。登場人物が誰一人として常座で名告ルこともなく、狂言らしい展開がない。古典作品に題材を取った新作劇。ただし演じるのは現代劇の役者ではなく、狂言師の方々、という実にチグハグなものであった。新作狂言で時折あることで、古典作品に題を取ってお笑い要素を加えればそれでいいのか、という部分が目立つ。古典作品に題を採りながら、現代劇の役者が現代としての解釈で提示するというわけでもなく、すべてが中途半端。 それはさておき、“実方”といえば、佐藤の指導学生で『実方集』に取り組んだ者がいた。自分自身が好きな歌人でもあり、その学生も非常に熱心に作品研究に取り組んだ。まだ勤務先に国文科のあった時代のことで、短大の卒業論文なのに「私家集大成」本文に加えて、「冷泉家時雨亭叢書」を自分で買い、本文の差異を調べる一方で、周辺人物を洗い出すという大作をものした学生だ。4年制大学に編入、そのまま修士へ進んだが、結婚・出産で研究から手を引いた学生であった。あぁ、こういう学生が自分のゼミには毎年いたなぁ……と思うと、わずか数年前のことながら懐古せずにはいられない。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
行ってました。
やっぱりなあ・・・そう思いますよね。自分のブログには書かないのですが、やっぱりあんまり太っちゃいかんと思うのです。ものすごく評価が高い方ですが、私は正直、そんなに感心したことがありません。・・・自分のブログには書かないんですけど。 でもあの曲自体は良くできた曲だと思いました。ただし節付けがいささか無理に高音を使っているようで、作曲の際に亡き栄夫さんが新機軸を出そうとされたのかなあなどと想像したところです。 (2007.12.14 23:12:26)
ZAGZAGさん、こんばんは
今日は渡邊さんのオッカケはしなかったのですか? >行ってました。 そうでしたか。お目にかかれず残念でした。自分は第1希望の13日が、当日仕事で行けなくなるかもと思っていたので、こちらも取っていたのでした。 >やっぱりなあ・・・そう思いますよね。自分のブログには書かないのですが、やっぱりあんまり太っちゃいかんと思うのです。ものすごく評価が高い方ですが、私は正直、そんなに感心したことがありません。・・・自分のブログには書かないんですけど。 自分みたいに、よく判っていない者があれこれ言うのもどうかと思うのですが、書かずにはいられませんで。あっ、13日の方の出来が良かったことのポイントとして、あの方が地頭だったということも挙げられます。芳醇な謡は六郎様らしいと思いました。 (2007.12.16 00:00:55)
渡邊さんの件は、当初のスケジュールには当然入っていたのですが、花祥會のお知らせが届き、見れば祥人さんが砧をなさるとのこと。祥丸さんも合浦で出られるということで、こちらを優先してしまいました。体が二つ欲しいところです。
引き続き実方ですが、謡の点については同感です。物理的な形を越えたところには素晴らしいものが出来上がっていたと感じはするのですが、残念ながら、目に見えるものを見えないことにはできない・・・のが私の現状です。 (2007.12.16 09:20:24)
ZAGZAGさん、こんばんは
放置しっぱなしでした。申し訳ありません。 >渡邊さんの件は、当初のスケジュールには当然入っていたのですが、花祥會のお知らせが届き、見れば祥人さんが砧をなさるとのこと。祥丸さんも合浦で出られるということで、こちらを優先してしまいました。体が二つ欲しいところです。 そうなんですよね。自分は仕事もあったので、あちらは無理で、五雲会も途中からでした。でも駆けつけでも行けて良かったと思います。 (2008.01.31 23:19:41) |