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Geiruのモンハン生活 ~ハンターの休憩場~

Geiruのモンハン生活 ~ハンターの休憩場~

第5話「仲間」

今まで見たことのないモンスター。本にも載ってない未確認の大怪鳥。それが今目の前にいる。それと対峙しているのは紛れもなくGeiruである。あれから30分。Geiruは隙を見ては攻撃を繰り返すが傷をつけるどころか弾かれ、逆に剣の切れが落ちてしまっているのだ。しかもその弾かれた時に生じた隙のせいで反撃を食らい、もはや回復薬はなくなっていた。「ぜぇ・・・ぜぇ・・・これ以上は流石にまずいな・・・」Geiruがそうつぶやいた。しかしもちろんそのイャンクックに外見が酷似してる黒い鳥は攻撃を緩めることはなく、それどころか激しさを増すばかりだった。そして何度目だろうか、黒い鳥はリオレウス、リオレイアの吐き出す火球と同じものを吐き出し、それをGeiruへ直撃させた。幸いGeiruの装備してるハンターシリーズの防具が急所を守ってくれたが、あまりのダメージに足が言うことを利かず、それに黒い鳥がこちらに突進してくるのが見えた。その足音はGeiruをあの世へ送る死刑執行人の足音に聞こえた。-しかしー
突然周りに白い煙がもくもくと立ち上がった。そしてその状況を把握できないGeiruを「ある人物」が手を持ち、連れ去ったのだ。当然何も見えない黒い鳥はそこにGeiruが居るはずも無いのに突進し、壁に思いっきりぶつかった。黒い鳥は悲鳴を上げ、そのずる賢い頭を使い、冷静にけむりが消えるのを待った。しかし、そこにGeiruの姿はなかった。

 黒い鳥との戦闘を避け、Geiruはすでに朽ち果てた-無人の-キャンプへ着いた。息を切らして尻餅をつき、Geiruは安心した。このエリア8という区域は飛竜が舞い降りるにはあまりに狭く、入れないのだ。そんなことは初心者のGeiruでも知っていた。そしてとりあえず、命の恩人のこの男に礼を言わなければならない。しかし、その姿を見てGeiruは唖然とした。非常に強力な防具を装備しているのだ。上半身はココットの英雄が倒したことで有名な一角竜モノブロスシリーズでまとめられており、下半身は最近になって製造可能になったバサルモスの甲殻を使用したバサルフォールドとそのグリーヴを装備している。それに武器は鎧竜グラビモスの最上級の素材を使用した【豪槍グラビモス】を装備している。よって顔は見えないが、Geiruが予想するに歴戦の老ハンターなんだろうと思った。しかし、それは間違いだろ言うことに気づく。「よう、あんた危なかったな!大丈夫か~?」とその男が言ったのだ。声からしてまだ若い!Geiruは恐る恐る「さっきはありがとう・・・・あんた、何者なんだ?」と聞いてみた。するとその男は兜を取り、素顔を見せた。すると何とまだ青年だ!年齢は同じくらい、髪型も多少似ている。そして「俺はアレン!俺もこのクック討伐クエストに参加してたんだ!」と、そのアレンとか言う男が言った。Geiruはあまりに若く、それでいて強い防具と武器を装備しているアレンにあっけに取られながらも「お前のパーティの人は?」と聞いた。すると「俺、実は以前組んだ時あまりに身勝手な行動を取っちゃってそれで追放されちゃったんだ~・・・はっはっは。でも大丈夫だよ。クック相手に徒党を組むほど弱くないしね」と答えた。Geiruは思いついた。今のパーティは3人であることを。そしてはっきりこう言った「アレン!俺のパーティに入らないか!?」と。するとアレンは「・・・・・へ?今の話聞いてなかったのか?俺は 追 放 さ れ た 奴だぜ。またパーティを組んで邪魔するのは御免だね。それに・・・・」「そんなことない!」まだ話してる最中のアレンを遮り、Geiruは言った。「お前は今さっき俺を助けてくれた!その判断を間違ったとは思わない!!頼む!俺のパーティに入ってくれ!」そして頭を下げた。「おい・・・頭を上げろって」アレンは静かにそういった。そして「そんなに言うなら仕方ないな。しかし退屈そうなパーティだったらスグ出てくからな!」そう、アレンは言った。Geiruはそれを聞いてうれしそうに笑い「ありがとう!そしてよろしく!」と大きな声で言った。アレンも「こんな近くで大声出すんじゃねぇ~!耳がキンキンするだろ~!!!!!」と笑いながらいい、「こっちこそよろしく。退屈させんじゃねぇぞ」と答えた。そして2人は意気投合し、レオン、パーセルとの合流を急いだ。

1時間後
「まだ着かないのか・・・・」Geiruはそういった。アレンも正直しんどそうな顔をしている。もう夜は近い。夜になると視界が悪く、あっという間にモンスターに狩られかねない。なので夜までには合流せねばならないのだ。そして、その旅路でGeiruは聞いた。「そういえば・・・・・あの黒い鳥ってなんだ?本でも見たことがなかったけど・・・」するとアレンは「あれはイャンガルルガと呼ばれている。あれは突然変異種とかそういうモンじゃない。あきらかに別物だ。」そういって歩きつつ、アレンはイャンガルルガ誕生の話を語り出した・・・・・                 
                      《続く》




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