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大腸肛門専門外科医のひとりごと

大腸肛門専門外科医のひとりごと

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2005.08.05
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さっちどんは今年で35歳になります。

一昨年結婚して奥様とはうまくいっているし、あとはお子様がそろそろできればというところ。

家庭内に関しては特に不満はない。

問題は仕事だ。

現在、大学病院勤務、助手。医者になって10年目です。

いつのまにやら中堅どころになってしまいました。

自分が入局したときの現在の上司の学年を超えている。いまの研修医にしてみたらもうそういう学年。

自分が1年目のときなんて10年目の先生といったらすごーく上の存在だったはず。

そんな風にみられているのだろうか?

いまの大学病院はどこも人が足りないみたいですね。

研修医制度の改革にともない入局する医者が2年間いなくなってしまいましたので

今の3年目がいちばんわりを食ってます。

来年になれば入局者がくるわけですけど以前のように希望すれば何人でも

入局できると言うわけでもなく、病院全体で何人までと制限が発生します。

これも各病院単位で給料を出さなくてはいけなくなったから。

扱い的にはよくなるわけですけど、この給料を出すために上の学年の医者がリストラされてます。

ちょうど自分の上の世代の先生達が対象になってます。

後数年したら自分もそういう学年に入ります。

大学に残ろうと思うのであれば一生懸命論文書いて研究して、業績を残さなくてはいけません。

でもなー、きらいなんですよ、

この論文を書くという作業が。

別にこの先ずっと大学に残って日本の最先端医療を続けたいというわけではない。

日本の国手といわれるような外科医になるつもりも、なれるとも思わないし。

ただ良医にはなりたいと思う。

それにはべつに博士号もいらないし、己の勉強と技術をみがくことだけで事足りる。

といってもこれも大変なことではあるのだが。

大学に残ってポジションをキープするために必要な業績を作るために必要な時間によって

自分の時間が奪われているのも確かだ。

もっと趣味や家庭に時間を使いたいとも思う。

こう考えている時点で自分は大学病院向きではないのだろうな。

でも教育は好きなんです。

学生や下の先生に指導するのは好き。

なにせ医者にならなかったら先生になりたかった。

でも最近は学生もバカばっか!!

もっと勉強せいよ、キミ達。

きいたことに何にも答えられんじゃないか。(自分もそうだったのかな?)

おじさんになってきているんだなぁーと思う今日この頃です。



現在大腸外科を専門として、腹腔鏡手術なども手がけています。

ときどき30-40代の若い患者さんが大腸癌で入院してくるのを見ると、

自分も人ごとじゃないなーなどと考えてしまいます。

でも自分で検査はやらないな・・・皆さんも40超えたら大腸癌検診くらいは受けて下さいね。

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遠隔検診 大腸がん3日法(585)【遠隔検診(旧郵便検診)】でもやっぱり怪しいなら病院行ってくださいね





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Last updated  2005.09.02 18:57:15
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