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大腸肛門専門外科医のひとりごと

大腸肛門専門外科医のひとりごと

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2006.06.10
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テーマ:医者の生活(8)

このところ学会やら研究会が毎週のようにあります。

お医者さんというものはたいがい自分の専門領域に関係する「学会」というものに入ります。

学会に参加することで最新の情報や治療法、研究などを知り、
よりステップアップしていくわけです。

さっちどんもいろんな学会に入ってます。
その数10以上はあるでしょう。
かぞえたくないから数えてませんけど。

さて、この学会というものに入るためには「お金」がかかります。
年会費ですね。
これが高いんです。
そこいらのクレジットカード会社ならゴールドカードに入れちゃうようなお値段です。

それが10以上ともなれば、だいたい年間にいくらくらいかかっているか
想像が付くと思います。
そこいらの新卒の会社員の給料分くらい飛んでます。

「医者はもうけてるんだからいいじゃん」

という声が聞こえてきそうですが、
今時のお医者さんはそんなにもうけているわけではないです。

開業医や美容整形の先生の中にはいろいろと手広くもうけているやり手の先生もいるのでしょうが、一般的な勤務医なんかだとそんなでもないんです。
だいたい大学病院とか、地域の中心病院みたいなところだと朝から晩まで休み時間もなしに働いて、時給にしたらコンビニのバイトの兄ちゃんよりも悪いです。
これホント。
だから医者の過労死とか、労働条件の厳しさがニュースになるわけですよ。

そりゃ、年収にしたら同じくらいのサラリーマンよりもあるでしょうけど
朝7時くらいから夜10時、11時くらいまで残業手当もなしに
(タイムカードなんてありませんから、当然残業という概念も存在しません)
働いてそんなもんですよ。
さっきも書きましたが時給に計算したらひどいものです。

昨今の小児科、産婦人科医不足も過酷な労働条件のわりにむくわれないし、すぐに訴えられるし、国は守ってくれないし・・・というところに原因があるわけですよ。

だいたい日本は一人の患者さんに対しての医療従事者の数が欧米の10分の1しかいないんです。
それなのに欧米以上の成績を残し、かつ国民皆保険が成り立っているのはひとえに医療従事者の
「がんばり」
につきます。
日本の医者全員がタイムカード付け出したら人件費だけで医療が崩壊します。


話がそれました。

まあ、それだけお金がかかる学会ですが、学会というのは基本的に全国区です。

地方会というのもありますが、多くは地域の先生方が集まる小さな「研究会」というものもあります。
また、いろんな研究会があるんだなーこれが。
学会の他に研究会・・・さらに学会主催の教育集会なんつーのまであります。
そんなにいうなら行かなきゃいいんですが、
専門医の更新のためにはある程度参加しなけりゃいけないし、
同じ医局の先生が発表するというなら聞きに行くのがすじってもんです。
上の先生の命令という場合もありますけど。

ここのところそういうのが折り重なって毎週なんかあります。
6-7月あたりは学会が集中していまして、
さっちどんもまた、発表の演題申し込みしたのが軒並み採用されちゃったものだから
今、その発表原稿やらスライドやらつくるのに大わらわです・゜・(ノД`)・゜・。

今日も土曜日だっつーのに二つの研究会をかけもちでした。
しかも一つは国際シンポジウムだったのでぜーんぶ英語。

疲れました。

明日は久々にゆっくりできるかな?

来週は当直も多いし、手術も多いし、学会準備は終わってないし・・・

泣けてきますね。








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Last updated  2006.06.11 00:29:04
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