月光院璋子の日記 beside you

2007/07/14(土)04:33

ボートマッチテスト

眼差し(176)

(たまには、額縁入りの絵画を---) インターネット上で、 自分の考えと政党や候補者の考えとの同一度を測ることのできるテスト。 選挙の投票支援サーヴィスの一つで、ドイツで盛んになっていたものを、今度の参議院選挙の投票支援として毎日新聞のインターネットサイトで始められた。 msnのサイトを開くとそこに「注目トピックス」として囲みがなされているので、すぐ分かります。「えらぼーと」という「選ぼう」と「VOTE 投票する」という言葉の語呂合わせのサイトながら、その政党との相性一致度テストは、語義からすれば、「ボートマッチ」ではなく「ヴォートマッチ」ですね。 仕組みを知らずとも、ともかくトライしてみましたら、 ちょっと意外な結果になりとてもおもしろかったです。(←不謹慎かしら) ネットで盛んな心理テストの一つとも言えますが、 正確に言えば、ネットで盛んな相性テストを利用した政党との一致度テストと言った方がいいかもしれません。まじめなんですよ、これ。 ドイツでは、すでにかなり浸透しているこの「ヴォートマッチ」、ドイツの有権者に対して政治への責任を教育するというか、自分の国の将来への責任を果たすために政治に参画する(投票する)意義を教育する一環として始められたようです。 有権者の投票責任を支援のためのネットサーヴィスの実施主体が、「連邦政治教育センター」という機関というところが、いかにもドイツというか---、 その連邦政治教育センターが、公共テレビZDFや「シュピーゲル」誌などのドイツ主要メディアと提携し、それぞれ提携したメディアが自社のウェブサイト上でボートマッチを展開する。導入以降(2002年に導入)13選挙で計1000万人以上が利用し、05年の連邦議会下院選挙でも約510万人が利用したというのですから、ドイツではかなり浸透していると言えそうです。 この「ヴォートマッチ」テストへの参加者が、有権者だった場合、どれだけ投票に役立っているのかというデーターはまだないようですが、選挙に関心のない、あるいは棄権するつもりだった有権者が、このネットの「ヴォートマッチ」を試したことで投票に行くきっかけになったり、実際の投票行動に役立ったとするデーターがあれば、日本でも総務省あるいはその外郭団体辺りに導入の検討を促せるかもしれません。 間違っても文部科学省とは無縁な試みですね--- まずは、お試しあれ。「毎日えらぼーと」でやっています。 ちなみに、 今日の画像は、ヤン・ブリューゲルの「磁器の花瓶に生けた花」という作品です。 選挙と絡めて見ると、なかなか面白い絵だなァと。

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