月光院璋子の日記 beside you

2007/07/21(土)06:03

二世俳優

眼差し(176)

こんな大きなお子さんがいたなんて! 記事を読んで驚きました。 う~ん----でも、(父親の)彼も48歳か49歳。 いてもおかしくはないですね--- 何となく、小泉ジュニアの俳優に似てるかも。 父親と同じ職業に就く息子は、その父親が光り輝いているときは特に、「親の七光り」という呼称がついてまわるもののようですから、プラス面とマイナス面とが分かりやすい。 父親と同じ職業につくと批判されたり揶揄される2大職業は、何か。 俳優業と政治家業です。 医師や教師だと、親と同じ仕事に息子が就いても誰も何も言いませんけれど、 どうして同じように「二世」って言わないのかしら。 俳優の二世といえば、 若大将の頃って、二世俳優は輝いていたというか、 そういう扱いを受けていた印象が漠然とあるのですが---- この写真、いまの二十代三十代の方は誰か分かるかしら。 映画のお好きな方なら、言わずもがなですけれど。 今年に入ってから、彼のお父上の映画を随分観なおしたわたくし---。 大根役者と言われつつも往年のスターだった俳優の演技、 時代を感じさせられ感慨深かったです。 芸能界でご活躍のご様子なれど、こちらもある意味では二世。でも、 父親と同じ職業に就くのは当たり前の男の子。 伝統社会の梨園では、父親が名乗っていた芸名を襲名するのは当たり前ゆえ、俳優業に就いても伝統に弱いマスコミからは常に特別扱いされる存在のようです。 もっとも、本人には何代目と芸を比較されるという厳しさが待っていますけれど。 いったいいつ頃からなのかしら----、 息子が父親と同じ俳優業でデビューすると、「お手並み拝見」といった風が吹き、 その冷たい風に二世が晒されるようになったのは。 この子(↓)が現れたときは、そういうことはなかったような印象なのですが。 むしろ、亡くなった父親のファンたちがその面影を彼に求めたせいか、 無愛想な少年を暖かく見守ったという記憶があります。 当時、大監督が後見人役になられたような感じだったことも大きいかもしれませんが、 最近、正面顔が、ちょっと父親に似てきたなあと。 似てるといえば、 こちら(↓)がデビューしたときは、本当に似てるなあと思ったものでした。 当時、お父上の方は、日本の映画賞を軒並み浚うご活躍でしたから、 やはり光っている親の子がデビューすると「親の七光り」という呼称が就いて回ったかもしれませんね。 でも、父親とはまるで対照的な性格のようで、 役柄もそれに見合ったものになっているようです。 まあ、父と息子だからって、似ないところは似ない。 父親の演技の力や人間的魅力、女性から見た何ともいえないチャーミングなエロス香る魅力は、やはりお父上個人のもの。一回性のものゆえ、遺伝するようなものではないとも言えますが--- 彼がデビューした辺りからかしら、「親の七光り」だの「二世俳優」はどうのといった非難がましい言葉が聞かれるようになったのは。 本当に思いつくまま挙げてみても、 当時から「二世俳優」オンパレードの感がします。 こちら(↑)は、兄上の方で、 デビュー当時は弟君と違って、映画にこだわっていたような記憶が---。 弟君は、ユニークですね、とにかくお顔と表情が--- このご兄弟が現れた頃が、まさに二世ラッシュだったのかしら。 芸能の世界に対して、芸能界までもがあたかも個人の実力主義とは違うものになったという印象を抱かされた方は多かったかも。なにせ、数が多ければ、いろいろなケースが出て参ります。 このご兄弟俳優が気の毒なのは、俳優として個人業を評価される土俵に上がれなくなっているのではないかしらと思われることでしょうか。もう芸能ファミリーの一員としてのイメージが強く定着してしまった、そんな稀有なケースかもしれませんね。 まさに俳優業が親子二代続いて家業と化しています。 親子で同じ俳優業とはいえ(両者の活躍に)時間差ができている場合、 隠居したかのような父親よりもいい男として、現代を生き俳優として活躍されているケースもありますよね。 こちら(↓)は、お父上を随分昔に亡くされていますけれど--- 彼の父親のファンだったという往年のファン層が社会の中枢を占めていた頃に、 彼はデビューしました。それ、幸せだったかもしれませんね--- いまや押しも押されぬ日本を代表する俳優の一人。 お姉さまは女優業だったかタレント業から引退なさったけれど、 それは正解だったろうと思います。 親の因果が子に報い---という言葉がありますが、 親の因果が息子にプラスとして働く場合とマイナスイメージで働くケースもあり、 父親よりもいい男として現代を生きる息子俳優も--- 彼などは、そんな一人かも。 父親の日活全盛期の頃の映画スターというイメージを同時代でご存知の方は、いまの60代以上の方たちでしょうか。 スターというトンデル父親を持った場合、 息子は何に憧れて俳優を志すのかなあと。 考えてみても、分かりませんけれど、 父親というのはどこでも、息子には期待する者ゆえ、 父親にとっては、同業となってもならずとも、自分の息子は「自慢の息子」であってもらいたいもののようですから、そこは一般の父と息子と変わらないのでは。 それゆえ、息子の成長や活躍に何かと目を細めている「親ばか」俳優もまた多い。 そうした暑苦しい苦労もあるかもしれませんね。 こうした二世ラッシュの芸能界にあって、 芸達者なこちら(↑)は、記憶では「二世俳優」という非難がましいことは聞かれないように思いますが、どうなんでしょう。ご両親が誰かなど、あまりにイメージが違い過ぎて、 誰も彼を「二世」だなんて思わないのではないかしら。 こちら(↓)は、人の良さが愛されてきた父親に似たまさに「二世」なれど、 その父親似の人の良いイメージを受け継いでお茶の間で愛されているようです。 誰が父親なのかさえ、こちらも問題にされていないのではないかと。 テレビ俳優に徹しておられるように思えるのですが、なぜかしら。 その点、彼(↑)は、父親の仕事とは異分野の職業に就いているというのに、 誉め言葉とは違うイメージの「二世」俳優といった呼称が、どうもまとわりついているようです。どうしてなんでしょうね---- いずれにしても、 父と息子の関係というのは、いずこも同じ。 著名な芸能人や俳優を父親に持った息子たち---ゆえ、 彼らでなければ分からない苦労があるように思えます。 だって、芸能の世界、映画の世界は、やはり甘い世界ではありませんから、そこで活躍していけるとなれば、「親の七光り」と侮られることもなくなりましょう。 芸事でモノになるには、三代続く必要があるとも言います。 ところで、 渡辺謙の子息がいきなり俳優デビューするという記事が目に留まり、 思いつくまま、ブログに「二世」の俳優を挙げてみましたけれど、 彼らの父親って誰か----、その俳優のお顔、浮かぶかしら。 いずれ三世俳優が誕生すれば、「おじいちゃま」「祖父」となる俳優たち。 その三代目俳優が育って初めて、同時代の映画ファンは、稀代の天才俳優や名優誕生の歴史の証人となるのかもしれないですね。

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