2007/07/23(月)08:39
投票率アップ作戦の愚---(1)
朝からため息---
参院選(29日投票)で投票を呼び掛けるキャンペーンを、
当地の選管が県内各地で展開しているニュースにです。
21日、当市を留守にしたので、幸いにも見ることなく済みましたけれど、市の中心部で選挙への投票啓発キャラクターとして≪お笑い芸人パペットマペット≫のステージを開いたそうです。
この着ぐるみを着た芸人さんがいるのかどうか寡聞にして知りませんが、
そのお笑いステージの最後で、そのパペットマペットが「29日は選挙の日。投票に行きましょう」と呼び掛けるという企画。約120人の買い物客らが集まり、パペットマペットが腹話術風のコントを披露すると若い女性から笑い声が上がったそうですが、
若者層の投票率低下を食い止めるという名目で、当県の選挙管理委員会はこんなことをしているわけです。若者といっても投票を呼びかけるわけですから20代の若者でしょ?
幼稚園児じゃないのだから、パペットマペットというのは、あまりにも----
この投票啓発キャラクターを選管が設けられて10年、それで投票率が上がったという話はついぞ聴いたことがない。選管の発想など、ティッシュペーパーや洗剤を配りながら投票を呼びかけていた頃と何も変わらない。
サッカー選手を起用したり、お茶の間で人気があるタレントということで加藤茶を起用して「選挙だよ!全員集合」と呼びかけたり、そのセンスの酷さに市民は絶句しただけだったという記憶しかない。同じ着ぐるみならば、楽天イーグルスの着ぐるみに協力を求めた方がはるかに集客能力は高かったのではと皮肉の一つも言いたくなったわたくし。
20代から文句の一つも出ないのも、当然でしょう。
あまりの馬鹿馬鹿しさに呆れて文句も出ないはず----
3年前の選挙では、
当地出身の漫画家ということで、故石ノ森章太郎の人気漫画キャラクター「仮面ライダー」を起用。ライダーが「投(とう)ーッ!」、悪役のショッカー戦闘員が「票(ひょう)ーッ!」と叫ぶという酷さ。(汗)
そんなキャンペーンで選挙に行く気になる若者がいたら、それこそ怖い!
今回はショッピングセンターなど県内20カ所で街頭キャンペーンを実施。
パペットマペットの写真が入ったポケットティッシュやキッチンクリーナーを配ったとか。
役人の発想との酷さのPRの間違いではないかしら。
県選管は「20、30代の投票率が低い。この世代が投票に行けば投票率アップが期待できる」と話しているのも毎度のことで、こうした選挙のキャンペーンは、いまや役人の仕事のアリバイと化しているけれども、こうしたキャンペーンはきっと日本全国で行われているに違いない。そこで使われ続けている税金の無駄遣い、何とかならないものか。
この無駄の削減をぜひ議会でやっていただきたいわ。
今日の画像は、ダリの「燕の尾とチェロ」という作品です。