2007/11/21(水)04:38
映画 『デュラス 愛の最終楽章』
『デュラス 愛の最終章』をパソコンテレビGayo で観ました。
この映画、何年前になるか、あるご年配のお友達から勧められた映画です。彼女は、ぜひわたくしに観てほしいと言って、ヴィデオを後日届けてくれたほどの熱の入れようでしたが、生憎と届いたヴィデオがVHSだったせいで、
そのとき観ることができなかったわたくし。が、レンタルなり購入なりすれば、どうということなく観ることができたはず。
そう、観たくなかったから観なかったのです。
なぜ、観たくなかったのか。
ジャンヌ・モローはとても好きな女優。
その彼女が、デュラスを演じると聞いただけで、
本来は観たいと思う映画のはず。
ジャンヌ・モロー以外に誰がこの役を演じられるというのか、
と思えますものね。
わたくしは、決してマルグリッド・デュラスの良い読者ではないけれど、関心がないわけではありません。
作家としての彼女に対する関心同様、一人の女性としての彼女の生き方、彼女の人生に関心を持たないといえば嘘になるでしょう。
けれど、そのときのお友達の言葉がひっかっかり、
映画に距離を置いてしまったわたくし。
「作家の苦悩というのは、こんなにも重いものなのかという思いで圧倒された」という言葉だったか、
「女がものを書くということは、人生の不幸を全部抱え込むことと同じかもしれないわね」という言葉だったか、
「人生の最期にあんな青年と出会えたことは、彼女にとって幸せだったのかしら」という言葉だったか、
「日本じゃ、考えられないことだけれど、どう思います?」という言葉だったか。
いずれにせよ、
デュラスの良き読者でもあり、映画を観て感動したという彼女を前に、
笑顔を作りながらもなぜか心が暗くなってしまったわたくし。
その理由が、
映画を観て分かったような気がします。
先週、『ムンク展』で
久々に見てきたムンクの作品群が思い出されてしまいました。
今回の『ムンク展』のことは、
機会を改めてアップしたいと思いますので、
いまは、デュラスの映画のお話。
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さて、映画『デュラス 愛の最終楽章』、
見ていて苦しくなる映画ですけれど----
人生は苦悩だと思われる方、
ものを書いておられる方、あるいはお書きになりたい方、
魂の出会いに飢えておられる方、
愛に年齢差は関係ないと思いたい方、
特に女性におかれては、
二周り三周り年下の男性との愛の可能性、
それをリアルに想定できるかどうかで映画の見方は変わってしまう。
最近では女優の秋吉久美子さんの例もありますけれど、
彼女はまだ女盛りの≪年齢≫ゆえ
対象が20代でも何ら問題はないと思われる方も、
その≪年齢≫という自らの中にある壁が壊せるかで、
この映画はまるで見方が違ってきてしまう。
このデュラスとヤンのケースを、
文学を通しての
特殊な出会いだというふうに思われるのかどうか。
殿方におかれても、
出会ってしまった相手が、
母親の年齢と同じあるいは
それよりも年上の女性だったというケースを
どこまで受け入れられるかしら。
愛に対して自由で素直、真摯かつ貪欲でありたい方にこそ、
お勧めの映画ですね。
また、
赤ワインがお好きでアル中寸前の方、
ヘビースモーカーの方、
自分とは対極の人生を眺めてみたいという方、
改めて男女の愛について考えてみたいと思われる方、
そしてマゾの要素大の方に、
この映画、お勧めいたします。
★購入可能なDVD(画像をクリックしていただくと、購入のお申し込みサイトに移ります)
★こちらは、送料無料。
デジカメの電池切れで映像をアップできかねましたので、
この映画『デュラス 愛の最終章』、
画像付で後日改めてアップさせていただきますね。
★以下は、ご参考までに。