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カテゴリ:Career&Job
最近は起業ブームだ。起業をすすめる本やセミナーは数知れず。会う人会う人みんな「起業」を口にする。現在サラリーマンで第2の人生は「起業」を選択肢の1つに入れ、現役中にその準備を始めている人も多い。
私が起業(といっていいのかな?)したのは4年半前。こっそり起業した。実はその頃は起業なんて思わなかった。無職の間にもちょこちょこ仕事の依頼があって、いわゆるフリーランスでやっていた。ただ、こんな不都合があった。 仕事の相手が企業だったのだが、電話をすると「○○です」と言うと、「どちらの○○さんですか?」と必ず聞かれ、「コンサルタント(こう言うしかなかった)の○○です」と言っても「どちらのコンサルタントさんですか?」と聞かれる。私の姓はごくごくありふれたものだし、取り次ぐ方の事情を考えればこの聞き返しは当然。対応も悪い。 そこで「△△の○○」と名乗れた方がいいなあ、と思ったわけ。じゃあ、屋号だ。それには開業すればいいわけね、なんて感じだ。会社組織にするのはもう少し後にしようと思った。というのは、その前に一度数人で会社を作った経験があったから。手続きの煩雑さを経験したし、会社維持のための手数やコストがかかることも体験済みだったから。 開業ってどうすればいいのよ、と、本を2冊買い、2時間ほどの起業セミナーに出てみた。なるほど、税務署に書類出せばいいのね。というわけで、テクテクと歩いて税務署に行き書類を提出。あらまあ、何て簡単なんでしょ。あとは業務用口座を作ったり、ゴム印や名刺等を作るだけ。 仕事もそれまでと全く変わらず、特に新たに「開業しました」なんてお知らせも出さなかった。お客様には「便宜上屋号つけました」という報告。友人・知人にも何も伝えなかった。事務所も自宅の一部。 考えてみたら「おめでとう」なんて誰からも言われなかった(誰にも言っていないのだから当然(笑))。家族さえも、行動が全く何も変わらない私に対し「祝う」なんて感覚はゼロ。ただ、会計の知識が全く無く会計処理ソフトを手に父(基礎知識だけはある)にあれこれ聞いている私を見て、母は「あら大変ねえ」と。これが私の起業。何とも地味だ。 「新しく素敵な事務所を構える」「新しいビジネスを始める」「ある程度の規模の会社(ビジネス)を立ち上げる」という場合は大々的にお披露目するだろう(前回会社を作った時はそうした)。 色々な方が「起業します」と宣言して気持ちを新たにし、多くの人からお祝いされ・・・・という形でビジネスを始めている。私ももっと何かやればよかったかしらん? と思ったりすることもある。でも、あの状態(前と後に何も変化なし)でお祝いなんか言われたら、かなり恐縮し、恥ずかしかっただろうから、あれはあれで良かった。 もともとこっそりひっそり何かをやりたい私。必要に迫られて自分の仕事を宣伝することもあるが、「あの人、実はとても良い仕事してるんだね」と言われる方が理想。だからあまりやっていることややろうとしていることを必要がなければ不特定多数の人に言わない。今までも口コミで仕事は広がって来たしそれでいいと思っている。このまま地味な亀歩きで1つ1つ階段を上っていこうっと。。。。実はただの変わり者かも。。。。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2004/09/03 07:00:45 AM
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