アナログですが・・・
宝石の鑑別のひとつに屈折率を測る方法があります。空気中を進む光の速度と宝石に入った光の速度は違う為、その比率が屈折率になります。屈折率は宝石ごとに違うので、それを調べることで区別することができます。しかし、屈折計で使用する屈折液は人体に危険な薬品の為、宝石を鑑別する時は、まずは顕微鏡で拡大検査して、なるべく屈折計は使用しないようにしているのですが、それでも、最終的な鑑別には屈折計をきちんと測らなければなりません。これまで屈折計はひとつしか持っていないので、国を移動(帰省)する度、持ち運んでいたのだけど、屈折液をあまり動かしたくないので、もうひとつ購入することにしました。先月、バンコクを経由したので、いつも行くシーロムにある宝石関連機器のお店へお店に入ると、ちょうど年配の欧米人の女性が、デジタル式の屈折計を確かめていました。デジタル式は、屈折液なしで、宝石を置くだけで、屈折率が表示されます。彼女はタイ人のディーラーと一緒に、ブルーサファイアを調べていたのですが、その数字が、1.742・・・・・・・・これって、サファイアの屈折率1.76-1.77からかけ離れています・・・・そこで、私もかなりおせっかいというか、興味津々丸出しで、 ちょっとやらせて下さい~ (^▽^;)サファイアの表面の汚れをクロスでふき取って、何度調べても、サファイアの屈折率ではありません。調べている宝石はサファイアに間違いないのですが、念の為、私が購入しようと思っていた、オーソドックスなタイプで調べると、1.764,複屈折、きちんとサファイアの屈折率です。それを見ていた、欧米人のおばちゃんは、私もそっちのデジタルじゃない方を買うから、使い方を教えてということになり、はい、店頭で使い方説明。 複屈折の仕組みまではうまく伝えられなかったのですが、鑑別する宝石はサファイアかそうでないかなので、サファイアの場合の数値の動きだけ説明しました。↑かなり得意げに説明してたと思う・・・ワタクシγ(▽´ )ツお店側には、二人が買うのだから、安くしてもらうようにお願いして、それぞれ500バーツ引き。 あは、ラッキー! (=⌒▽⌒=) そのお金で、帰り道、シーロム・ビレッジで、タイマッサージを満喫しました。デジタル式の屈折計を使われている方がいらっしゃたら、どうして数値が違うのか、何かコツがあったら教えてください^-^。