プリンスの瞳
残っているのは私の両目だけだ。 私の両目は珍しいサファイアでできている。 これは一千年前にインドから運ばれてきたものだ。 私の片目を抜き出して、彼のところまで持っていっておくれ。 彼はそれを宝石屋に売って、食べ物と薪を買って、 芝居を完成させることができるだろうオスカー・ワイルド作「幸福の王子」の王子様のセリフです。彼の目はブルーサファイアできています。そのサファイアの青はどのような色だったのでしょう?そしていつも自問自答のように私が出す答えは、↑このブルー 幸福の王子の両眼は涙でいっぱいになっていました。 そしてその涙は王子の黄金の頬を流れていたのです。 王子の顔は月光の中でとても美しく、 小さなツバメはかわいそうな気持ちでいっぱいになりました。王子様の眼差しはとても澄んで暖かみがあったと思います。この写真↑のサファイアは、スリランカで産出された原石を磨いたもの。すべての原石が美しいわけではなく大半は、↓色が薄かったり、↓白っぽかったりチタンと鉄を含んでいるので、加熱すると青に変わるゲウダと呼ばれるサファイアの原石(加熱されるサファイアの原石はこの色、もしくはガソリンのような色です)ブルー・サファイアの原石を磨いてもすべてが同じ青色ではありません。こちらは、同じ大きさ、カットですが、右の方がもっと淡いです。左側は↓右側は↓この微妙な色の違いがわかります?どちらも淡い色合いで輝きがあり美しいのですが、あの幸福の王子のようなサファイアの青と輝きは希少です。(非加熱の場合)小さいけれど非加熱なので、ルチルの線のようなインクルージョンが確認できます。(はぁ、ええわぁ~。) それからツバメは幸福の王子のところに飛んで戻り、 やったことを王子に伝えました。 「妙なことに」とツバメは言いました。 「こんなに寒いのに、僕は今とても温かい気持ちがするんです」 「それは、いいことをしたからだよ」と王子は言いました。 そこで小さなツバメは考え始めましたが、 やがて眠ってしまいました。 考えごとをするとツバメはいつも眠くなるのです。美しい大地からの恵みのブルー・サファイアに出会った時、私はいつもこの話を思い出します。そして、もし自分がツバメの立場であれば同じことができただろうか?と考えることがあります。死ぬという哀しい結末だけど、「満ち足りた気持ちで死ねる」というのは羨ましいですね。このお話は「幸福の王子・結城浩さん訳」を参照しました。→お話を読む(今あらためて読んでも言葉が美しいです~!)上記のサファイア3石に色が微妙に違う原石をつけたもの(1点)です。興味のある方はWEB(ragems)からメール下さいね。左(幸福の王子の瞳のような色のサファイア、3mm 0.15ct)↑まぁ、私が勝手に呼んでいるのですが・・・真ん中(それより淡い青、4mm 0.28ct)右(さらに淡いけど輝きが美しい 4mm 0.30ct)ラウンド・ブリリアントカット非加熱サファイア(原石から研磨まで管理しています)23,000円(税込み・Only this time price!)小さいサイズのサファイアは色の集中などを気にしなくて良いので、輝き(光の屈折)が最大に活かせるブリリアントカットにしています。残念ながら肉眼ではインクルージョンが見れません。手元に届いたら絶対感動すると思うなぁ♪