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カテゴリ:ふたりで話し合ったこと
今日は前から行きたいと思っていた
「フィレンツェ-芸術都市の誕生展」というのを 上野の国立美術館に見に行った。 イタリアが好きな私が行きたがっているだけで 蛇男は付き合わされただけなのだが なかなか楽しく過ごせたと思う。 というか、私が穏やかに楽しく過ごすことができれば 2人はいつだって仲良しで楽しいのだ。 夜、少し真面目な話をした。 蛇男はちょっと変わった仕事をしており 私には未知の部分が多い。 一生を共に過ごす相手に、どこまで望んでいいのか どこまで期待できるのか、私がするべきことは何なのか そんなことをいろいろ聞いているうちに 話題は家のことになった。 彼は実家に住んでいて、仕事も自室での作業が多い。 でも夜は必ず私の家に来て一緒に過ごす。 家族には夜の行き先や彼女のことなどは話していなかった。 こんな生活を始めてかなりの時間がたった。 数ヶ月前、蛇男が私のことを両親に紹介したいと言い出した。 蛇男の部屋には一度遊びに行ってみたかったが 8つ年上で×1な私は、すぐに返事ができなかった。 いつでもいいよ、彼はそう言いその場はそれで終わった。 その後、9月の旅行で私の実家の側を通ることになり ついでに2人で実家に寄ることになった。 時間も短かったし長い話はしなかったが、 蛇男はうちの両親に挨拶をしてくれた。 それから少し時間がたち、今度は蛇男の部屋に 行ってみようかという雰囲気にもなったのだが なんとなく流れていた。 流れた原因がわかった。 今私が借りてる部屋の更新が来たら、一緒に暮らそう。 私たちはそんな約束をしていた。 蛇男としては、一緒に生活するのだから 家族にはすべてをきちんと話したいと思い、 まずはママに「恋人として紹介したい人がいる」 と話をしたらしい。 私が年上であること、離婚暦があること。 ママは蛇男に「(彼女とは)会いたくない」「別の人を考えなさい」 と言ったそうだ。 やっぱり。。。予想はしていたけれど。 反対されたのはもうしばらく前のことで、その後も何度か 話をしているそうだ。 彼の態度はまったく変わらなかったので、 私はそんなことちっとも知らなかった。 蛇男が言うには、反対している親を説得してすべて解決してから 私が気楽に会えるようにするつもりだったと。 が、今夜つい話してしまった。 「必ず説得するから」と彼は言う。 恋人のことを反対されて、それで家が嫌になって出て行くって、 よくある話。 俺はそれは違うんじゃないかと思う。 幸せって自分たちさえ良ければってものではないでしょ? ○○のことをちゃんと認めてもらいたいんだ。 本当に幸せにしたいんだ。 蛇男は反対されてからも、家では堂々と振舞い、 家族が集まるときには出来る限り顔をだし、 私のことが認めてもらえるように皆との仲をつないでいる。 いい子にしてたらお願いが聞いてもらえると信じる子供みたいに。 今の仕事も最初は反対されていたが、両親のだした条件を すべてクリアして説得し、今は応援してもらっているという。 蛇男は家族思いの優しい子。 両親からの信用もあり、時間はかかると思うけれど 私のことも説得してくれるのかもしれない。 だけど。 疑うわけではないけれど、万が一だめだったら? この件については、私にはどうすることもできない。 今は会ってももらえないのだし。 会ってもらったところで、認めてもらえる自信もない。 蛇男の努力だけが、なんとかできるかもしれないの。 待つだけっていうのが、どれほど心細いか。 「もしダメだったら?」 「○○をとるよ。」 年齢や離婚したことを、こんなに苦しく感じたことはなかった。 蛇男と出会うって分かっていたら。 結婚なんかするんじゃなかった。 私は涙をとめられなかった。 相手が私じゃなかったら、蛇男は仕事も男としても もっとゆっくり進んでいいはずなのだ。 誰に反対されることもなく、穏やかだったはず。 私も蛇男とじゃなかったら、 同世代の友人と自分を比べて焦ったりしなくていいし、 経済的にももう少し余裕があっただろう。 フィレンツェ展じゃなくて本当はフィレンツェに行きたいの。 でも、そんなお互いを選んでしまった。 「一緒に幸せになろう」と蛇男は言った。 私たちは目の前の壁を超えられるんだろうか。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2004年11月25日 20時52分55秒
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